【12月最新版】Amazonプライムビデオで観てほしいおすすめの人気映画40選 ~編集部厳選~
2024年12月20日 16:30
ここから選べば失敗ナシ(多分)! Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ/アマプラ)で映画を観よう……そんなときのご参考用に、映画.com編集部メンバーが独断と偏見を交えつつ、厳選に厳選を重ねてリストを作成しました。
ご紹介するのは、<最新の配信作品><邦画><洋画><韓国エンタメ映画><韓国ラブストーリー映画>の5つのカテゴリ。往年の傑作から近年の人気作など合計40本をラインナップした「Amazonプライムビデオのおすすめの映画40選」です。
※Prime作品(見放題)を中心にセレクトしましたが、時期によっては鑑賞にレンタル料金がかかったり、配信が停止されている場合があります。あらかじめご了承いただけますと幸いです。
12月にAmazonプライムビデオで配信開始される作品のなかから、特に「観てよかった」と感じる5作品をピックアップ。
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドが監督・脚本を手がけ、内戦の勃発により戦場と化した近未来のアメリカを舞台に、最前線を取材するジャーナリストたちを主人公に圧倒的没入感で描いたアクションスリラー。
連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、テキサス州とカリフォルニア州の同盟からなる「西部勢力」と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。就任3期目に突入した権威主義的な大統領は勝利が近いことをテレビ演説で力強く訴えるが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っていた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストは、14カ月にわたって一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューを行うべく、ニューヨークからホワイトハウスを目指して旅に出る。彼らは戦場と化した道を進むなかで、内戦の恐怖と狂気を目の当たりにしていく。
第2次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが……。
「万引き家族」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、映画「花束みたいな恋をした」やテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで人気の脚本家・坂元裕二によるオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。
大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。それはよくある子ども同士のケンカのように見えたが、当人たちの主張は食い違い、それが次第に社会やメディアをも巻き込んだ大事へと発展していく。そしてある嵐の朝、子どもたちがこつ然と姿を消してしまう。
「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」などで知られるドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、役所広司を主演に迎え、東京・渋谷を舞台にトイレの清掃員の男が送る日々の小さな揺らぎを描いたドラマ。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、役所が日本人俳優としては「誰も知らない」の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞した。
東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえるが、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読むことが楽しみであり、人生は風に揺れる木のようでもあった。
そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、自身を重ねるかのように木々の写真を撮っていた。そんなある日、思いがけない再会を果たしたことをきっかけに、彼の過去に少しずつ光が当たっていく。
エッセイスト・高山真の自伝的小説「エゴイスト」を、「トイレのピエタ」の松永大司監督が映画化。
14歳の時に母を亡くした浩輔は、田舎町でゲイである本当の自分を押し殺して思春期を過ごし、現在は東京でファッション誌の編集者として働きつつ自由気ままな生活を送っている。そんなある日、浩輔は母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太と出会う。浩輔と龍太はひかれ合い、時には龍太の母も交えて満ち足りた時間を過ごしていく。母に寄り添う龍太の姿に、自身の亡き母への思いを重ねる浩輔。しかし2人でドライブの約束をしていた日、龍太はなぜか現れず……。
「アルマゲドン」「ザ・ロック」などで知られる“破壊王”ことマイケル・ベイ監督が、「ナイトクローラー」などのジェイク・ギレンホールと、「マトリックス レザレクションズ」のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世を主演に迎えたノンストップアクション。
元軍人のウィル(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)は、ガンに侵された妻の手術資金を工面しようと、血のつながらない兄のダニー(ジェイク・ギレンホール)に助けを求める。
犯罪に手を染めるダニーが提案したのは、3200万円ドル(約36億円)もの大金を強奪する銀行強盗。しかし強盗は計画通りにいかず、2人は警察に追われることに……。
逃走用に強奪したのは救急車。なかには、ウィルに撃たれて瀕死となった警官と、彼を治療する救命士キャム(エイザ・ゴンザレス)が乗っていた。ダニーとウィルは、キャムたちを巻き込みロサンゼルス中を猛スピードで爆走。警察やFBIもこれを追跡し始め、想像を絶する事態へと発展していく。
多くのユーザーがノーマークかもしれませんが、“観たらむちゃくちゃ面白かった”で言うと今作が一番です。最大の山場は、時速100キロで疾走し揺れまくる救急車での、救命士と元軍人によるリモート手術(しかも無免許)シーン。一体どうなる?と予測などつくはずもない展開に唖然としながら、感じたことのないカタルシスが全身を駆け巡るはず。
消防士兄弟の葛藤と、火災と戦い続ける男たちの群像を描いた大作ドラマ。「アポロ13」「ダ・ヴィンチ・コード」などのロン・ハワードが監督し、火災を迫力たっぷりに映像化した。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクションも有名。
殉職した父の後を継いで、消防士になる決意をしてシカゴに戻ってきたブライアン(ウィリアム・ボールドウィン)。父の同僚と、今や消防中尉の兄スティーブン(カート・ラッセル)と大火災を戦う日々を送っていた。ある日、ブライアンは元恋人のジェニファー(ジェニファー・ジェイソン・リー)と再会し、彼女の上司に放火犯罪調査の仕事を勧められる。(引用:Amazon Prime Videoより)
舞台となった米シカゴで当時活躍していた現役の消防士が多数出演。信念を貫く消防士たちの勇姿は昨今、なかなか劇場で上映される機会に恵まれません。数年前に続編製作の話も浮上しましたが、その後、続報は届かず……(と思いきや、ビデオスルーで続編「バックドラフト2 ファイア・チェイサー」がありました!)。まずはご自宅で90年代を代表する名作を楽しまれてはいかがでしょうか。
作家ジェームズ・エルロイが著した「L.A.4部作」のひとつを映画化したクライムサスペンス。アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネートされ、そのうち助演女優賞(キム・ベイシンガー)、脚色賞の2部門を受賞した。
1953年、ロサンゼルス。元刑事を含めた6人の男女が惨殺された事件の捜査にあたるロス市警の刑事バド(ラッセル・クロウ)は、やがて売春組織の娼婦リン(キム・ベイシンガー)にたどり着く。一方、殉職した刑事を父に持つ野心家のエド(ガイ・ピアース)、そしてテレビの刑事ドラマでアドバイザーをしているジャック(ケビン・スペイシー)も動き出す。刑事たちはぶつかり合いながらも、やがて手を組み、警察内部の汚職に立ち向かうことに……。
クライムサスペンスの金字塔。50年代のロサンゼルスを舞台に、一筋縄ではいかない刑事たちが、それぞれの正義を胸に秘めながら手を組み、警察内部の汚職に命がけで立ち向かう姿は胸アツです。ラッセル・クロウやガイ・ピアースの色気もダダ漏れで、何度観ても瞬きを忘れてしまい、珠玉の映画体験をお約束します。
アカデミー賞歌曲賞を受賞した「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督が、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキーラ・ナイトレイ&「アベンジャーズ」「キッズ・オールライト」のマーク・ラファロ共演で描いたハートウォーミングドラマ。
イギリスからニューヨークへとやって来たシンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、恋人デイブに裏切られ失意のままライブハウスで歌っていたところを、落ち目の音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)に見出される。ダンに誘われてアルバムを制作することになったグレタは、ニューヨークの街角で次々とゲリラレコーディングを敢行していく。
使用楽曲がオール名曲! キーラ・ナイトレイの歌声(本作で初披露!)に癒されるんです。テーマのひとつは、音楽をシェアすることの「喜び」と「悲しみ」。複数のイヤホンを一つにまとめて繋ぐことができる「スプリッター」というアイテムが登場しますが、鑑賞後、絶対に買いたくなると思います。
「恋におちたシェイクスピア」「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」のジョン・マッデン監督が「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャステインを主演に迎え、天才的な戦略を駆使して政治を影で動かすロビイストの知られざる実態に迫った社会派サスペンス。
大手ロビー会社の花形ロビイストとして活躍してきたエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は、銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。卓越したアイデアと大胆な決断力で難局を乗り越え、勝利を目前にした矢先、彼女の赤裸々なプライベートが露呈してしまう。さらに、予想外の事件によって事態はますます悪化していく。
“毒をもって毒を制す”を体現する天才ロビイスト・スローンの策略にゾクっとすること間違いなし。「ピンチはチャンス」という言葉があります。順風満帆の流れから、一転してピンチの連続。追い詰められていく彼女の姿にハラハラさせられますが、終着点がとんでもないところに……秀逸な脚本に“激震”するはず。
「DUNE デューン 砂の惑星」「メッセージ」などで知られ、新作が最も待ち望まれる監督であるドゥニ・ビルヌーブの、ハリウッドデビュー作。娘を取り戻すため法をも犯す決意を固めた父親の姿を描いたサスペンススリラー。
家族で幸せなひと時を過ごすはずの感謝祭の日、平穏な田舎町でひとりの少女が失踪する。手がかりは少なく、警察の捜査も進展しないなか、少女の父親(ヒュー・ジャックマン)は証拠不十分で釈放された第一容疑者の証言から、彼が誘拐犯だと確信。自らの手で娘を助け出すため、一線を超える決意をする。
「監禁する」と「監禁される」。後者が不利に見えがちですが、この関係性を維持するために、パワーバランスが一転する可能性が秘められてます。「果たして、囚われているの誰なのか?」というのが見どころ。イントロからオチまで完璧な仕上がり。ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホールの熱演は勿論ですが、ポール・ダノの怪演は一度見たら忘れられません。
「セブン」「ファイトクラブ」のデビッド・フィンチャー監督が、実際に起こった未解決事件を題材に放つサスペンス。出演はジェイク・ギレンホール、ロバート・ダウニー・Jr.、マーク・ラファロほか。
周到に用意した手掛かりで人々を翻弄する連続殺人犯“ゾディアック”に挑み、人生を狂わされた4人の男たちの姿を描き出す。
「劇場型犯罪」として有名な事件の凶行を描く……というよりも、フォーカスされるのは、事件に興味を抱いたことで“底なし沼”にハマっていく人々。じわじわと病魔が肉体を蝕んでいくような……常に不安がつき纏う鑑賞体験になるはず。実際の事件は、いまだに未解決。であるからこそ「事件に組み込まれてしまった人々」に焦点を当てたフィンチャー監督の手腕に脱帽です。
「ダークナイト」3部作や「インセプション」「インターステラー」など数々の話題作を送り出してきた鬼才クリストファー・ノーラン監督による、オリジナル脚本のアクションサスペンス超大作。難解な物語展開が公開当時大きな話題となった。
「現在から未来に進む“時間のルール”から脱出する」というミッションを課せられた主人公が、第3次世界大戦に伴う人類滅亡の危機に立ち向かう。
「日本では難解な映画は当たらない」とされるなか、難解すぎてリピーターが続出し逆に大ヒットした究極の一作。時間逆行のルールが特に複雑で、初見時にはほぼ意味不明、なのに映像と展開のアツさがすごすぎて大満足させられます。しかしAmazonプライムビデオで観られる利点は、何度も巻き戻せるし、いろんな解説記事を読みながら鑑賞できること。“自宅ならではの映画体験”を堪能してみてください!
中国で実際に起こったカンニング事件をモチーフに製作されたタイ映画で、同国で大ヒットを記録したクライムエンタテインメント。
進学校に特待奨学生として転入した、頭脳明晰な女子高生リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)。テストの際に、リンが友人グレース(イッサヤー・ホースワン)をある方法で手助けしたことを知ったグレースの彼氏パット(ティーラドン・スパパンピンヨー)は、試験中にリンが答えを教え、代金をもらうというビジネスを持ちかける。高度な手段を駆使し、学生たちは試験を攻略。リンの売り上げも増加していった。そして多くの受験生の期待を背に受けたリンと、途中から計画に加わった秀才バンク(チャーノン・サンティナトーンクン)らチームは、アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試「STIC」攻略という巨大な舞台に挑むが……。
“カンニング”という禁断の方法を、高校生版「オーシャンズ11」とも称された一級品のエンタメに昇華! 驚きのカンニングスキルがスタイリッシュに切り取られ、(まるで試験前のように)手に汗握ってしまいます。熾烈な受験戦争や格差社会などの社会問題が描き込まれている点も見逃せません。
「キャッシュトラック」「リボルバー」などで組んできたガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサムの5度目のタッグ作となるスパイアクション。10月13日に劇場公開された作品が早くも登場。公開当時、主演のステイサムに高評価が集中し、“ベスト・ステイサム”と話題となった。
英国諜報局MI6御用達の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュンは、100億ドルで闇取引されている「ハンドル」と呼ばれる危険な兵器をを追跡・回収するミッションを遂行することに。MI6のコーディネーターであるネイサン、毒舌の天才ハッカーのサラ、新米スナイパーのJJとチームを組んで行動をスタートさせたフォーチュンは、能天気なハリウッドスターのダニーを無理矢理任務に巻き込み、億万長者の武器商人グレッグに接近する。しかし、次第に闇取引の裏に隠された巨大な陰謀が明らかになっていく。
「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」の名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、ジェフリー・ラッシュを主演に迎えたミステリー。トルナトーレ作品常連のエンニオ・モリコーネが音楽を手がけています。
天才的な審美眼を誇る美術鑑定士バージル・オドマン(ラッシュ)は、資産家の両親が残した絵画や家具を査定してほしいという依頼を受け、ある屋敷にやってくる。しかし、依頼人の女性クレア(シルビア・フークス)は、屋敷内の隠し部屋にこもったまま姿を現さない。ある日バージルは、査定品のなかに歴史的発見ともいえる美術品の一部を見つける。彼は依頼人の身辺を探るとともに、美術品の断片を集めていく。
伏線と謎が張りめぐらされた緻密な脚本に唸るとともに、鑑賞後は、膝から崩れ落ちるほどの衝撃と、絶えることのない余韻に襲われます。キーワードは、「いかなる贋作のなかにも必ず本物が潜む」。見た人の数だけ、“真実”が生まれる奥深さを備えています。
世界的ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」をはじめとするダン・ブラウンの小説「ロバート・ラングドン」シリーズの出版秘話をもとにしたミステリー。シリーズ4作目「インフェルノ」出版時、違法流出防止のため各国の翻訳家たちを秘密の地下室に隔離して翻訳を行ったという前代未聞のエピソードを題材に描く。
物語の舞台は、フランスの人里離れた村にある洋館。全世界待望のミステリー小説「デダリュス」完結編の各国同時発売に向け、9人の翻訳家が集められた。翻訳家たちは外部との接触を一切禁止され、毎日20ページずつ渡される原稿を翻訳していく。しかしある夜、出版社社長アングストローム(ランベール・ウィルソン)のもとに「冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。要求を拒めば全ページを流出させる」という脅迫メールが届く。
巧妙な語り口と真実、個性豊かな翻訳者(容疑者)たち、背景にある胸打たれる人間ドラマは、アガサ・クリスティ作品を想起させる上質なミステリー小説を読んでいるかのよう。「あなたは、この結末を『誤訳』する」というコピー、本の帯のようなデザインなど、秀逸なポスターも話題になりました。
「娼夫」として生きる男を主人公に“性の極限”を描いた石田衣良の同名小説を、2015年に上演した舞台版が大きな反響を呼んだ監督・三浦大輔×主演・松坂桃李のコンビで映画化。
大学での生活も退屈し、バイトに明け暮れ無気力な毎日を送っているリョウ(松坂桃李)。ホストクラブで働く中学の同級生シンヤが、バイト先のバーに連れてきた客、御堂静香(真飛聖)。彼女は秘密の会員制ボーイズクラブ「パッション」のオーナーで、恋愛や女性に興味がないというリョウに「情熱の試験」を受けさせ、リョウは静香の店で働くこととなる。
「娼夫」という仕事に最初は戸惑うリョウだったが、女性たちひとりひとりが秘めている欲望の奥深さに気づき、そこにやりがいを見つけていく。リョウは彼を買った女性たちの欲望を引き出し、そして彼女たちは自分自身を解放していく。
20代終盤に様々なチャレンジを続けた松坂桃李の一挙手一投足を堪能する意欲作。性を題材にしながら、日本では初めてR18+指定作品の女性限定応援上映が開催され、チケットは完売したほど圧倒的な支持を得ました。テレビでは絶対に見ることができない役者たちの生きざまをご覧ください。
2011年に製作され、日本でもヒットした韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」を篠原涼子、広瀬すずの主演、「モテキ」「バクマン。」の大根仁監督でリメイクした青春音楽映画。
90年代、青春の真っ只中にあった女子高生グループ「サニー」。楽しかったあの頃から、20年以上の歳月を経て、メンバーの6人はそれぞれが問題を抱える大人の女性になっていた。
「サニー」の元メンバーで専業主婦の奈美(篠原涼子)は、かつての親友・芹香(板谷由夏)と久しぶりに再会する。しかし、芹香の体はすでに末期がんに冒されていた。「死ぬ前にもう一度だけみんなに会いたい」という芹香の願いを実現するため、彼女たちの時間がふたたび動き出す。
日本でもヒットした韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」をリメイク。日本版は舞台を1990年代に置き換えていますが、これが大正解。コギャル文化をきちんと描きながら、当時のヒットメイカー・小室哲哉が担当した音楽の“沼”にはまります。安室ちゃん、オザケン、hitomi、trf、Charaなどなど。90年代の日本という時代性を感じるうえでも貴重な作品です。
「ミステリと言う勿れ」などの伊藤沙莉主演、「下衆の愛」の内田英治監督で、地方都市で周囲の大人たちに翻弄されながら生きる場所を探す若い男女の姿を、実話をベースに描いたブラックコメディ。
とある地方都市で生まれた愛衣(伊藤沙莉)は、信仰ジャンキーの母親によって宗教施設に入れられ、7年間世間から隔離された生活を送っていた。教団が警察に摘発されたことにより、保護された愛衣は中学に通い始める。
が、そこに彼女の居場所はなく、ドロップアウトした愛衣は、万引きと生活保護で生きるヤンキー一家や、サラリーマン家庭などを転々としながら、自分の居場所を必死に探していた。愛衣に恋をし、愛衣の唯一の理解者である不良少年の亮太(須賀健太)もまた自分の居場所を探していたが、やがて半グレたちの世界に居場所を見つけ、愛衣は風俗の世界に身を落とす。
「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が伊藤沙莉とタッグを組んだ、2017年の日英合作映画。「ミステリと言う勿れ」の風呂光聖子役も素晴らしいけれど、当時から「伊藤沙莉」であり続けてきた唯一無二の個性の輝きをご確認ください。実話をベースに描かれているというのにも驚かされます。
芥川賞候補に幾度も名を連ねながら受賞がかなわず、41歳で自ら命を絶った不遇の作家・佐藤泰志の唯一の長編小説を、綾野剛の主演、池脇千鶴、菅田将暉らの共演で映画化。「オカンの嫁入り」「きみはいい子」の呉美保監督がメガホンをとり、愛を捨てた男と愛を諦めた女の出会いを描く。
仕事を辞めブラブラと過ごしていた佐藤達夫(綾野剛)は、粗暴だが人懐こい青年・大城拓児(菅田将暉)とパチンコ屋で知り合う。ついて来るよう案内された先には、取り残されたように存在する一軒のバラックで、寝たきりの父、その世話に追われる母、水商売で一家を支える千夏(池脇千鶴)がいた。世間からさげすまれたその場所で、ひとり光輝く千夏に達夫はひかれていく。しかしそんな時、事件が起こり……。
地方発の映画の概念を変えた傑作。町おこしを主眼とした“ご当地映画”であったならば、こんなキャスト、スタッフは集まらなかったはず。佐藤泰志という夭折の作家に寄り添い続けた綾野剛の演技は再評価されて然るべきですし、今をときめく菅田将暉が愛嬌と狂気の狭間を行き来してみせた繊細さは眼福です。
ベストセラー作家・中山七里氏の同名ミステリー小説を「8年越しの花嫁 奇跡の実話」の主演・佐藤健と瀬々敬久監督のコンビ、阿部寛の共演で映画化。ほか清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都らが脇を固めている。
東日本大震災から9年後、宮城県内の都市部で全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨な連続殺人事件が発生した。被害者はいずれも善人、人格者と言われていた男たちだった。
宮城県警捜査一課の笘篠誠一郎(阿部寛)は、2つの事件からある共通項を見つけ出す。そんな中、利根泰久(佐藤健)が容疑者として捜査線上に浮かび上がる。利根は知人を助けるために放火、傷害事件を起こしたて服役し、刑期を終えて出所したばかりの元模範囚だった。
犯人としての決定的な確証がつかめない中、第3の事件が起こってしまう。
公開前に実施した試写会での観客アンケートで、満足度100%を記録した驚異のミステリー。東日本大震災の爪痕と、震災がもたらした貧困を“連続餓死殺人事件”というショッキングなモチーフに落とし込んだ物語が大きな見どころ。阿部寛と佐藤健演じる人物の凄絶なドラマの結末には、キャッチコピーの「魂が、泣く。」に偽りのない感動が待ち受けています。
南極観測隊員の西村淳のエッセイ「面白南極料理人」を、「クライマーズ・ハイ」の堺雅人を主演に映画化。監督は「横道世之介」「モヒカン故郷に帰る」などの沖田修一。
極寒の南極ドームふじ基地にやってきた8人の観測隊員の1人、西村(堺雅人)の仕事は隊員の毎日の食事を作ること。約1年半、遠く離れた日本に家族を残し、隊員たちは悪戦苦闘しながらも次第に絆を深めていく。
料理のクオリティを左右する最後の決め手はなんだと思いますか? それは、食べる際の環境(=シチュエーション)です。どんなにシンプルな料理でも、時と場合によっては「極上の逸品」に変化する。おにぎり、豚汁、ラーメン、デッカイ肉……「南極」という環境にあるだけで、凄まじく美味しそうに見える。「飯テロ映画」の代表格!
「十三人の刺客」「藁の楯 わらのたて」などの三池崇史が監督し、映画のオーディションにやってきた女性の中から再婚相手を探そうとした中年男性が辿る、恐怖の体験を描いたサイコ・ホラー。第29回ロッテルダム国際映画祭・国際批評家連盟賞、同オランダ批評家連盟賞受賞作品。
7年前に妻を亡くした、ビデオ制作会社の社長・青山重治(石橋凌)。再婚を勧められた彼は、友人の映像プロデューサー(國村隼)に相談を持ちかける。
すると、ある映画の主演女優のオーディションにやってきた女性の中から、青山に合った再婚相手を探そうと言い出し、早速オーディションが開始された。あまり乗り気ではない青山であったが、24歳の山崎麻美(椎名英姫)という女性に惹きつけられ、何度かデートを重ねていくうちに、すっかり彼女の虜となってしまう。
ショッキング&グロテスク描写に慣れ親しんだ方でも、本作から放たれる“痛み”には思わず顔を歪めてしまうはず。「見るのがキツイ……」という感想は、この映画のためにあるのでは? 「キリキリキリ~♪」というセリフは、しばらく忘れることができなくなります。ヒロイン・麻美が「微動だにせず電話を待つ」という描写も、夢に出てきそうなくらい不気味……。
柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎ら若手実力派キャストが集結し、愛媛県松山市を舞台に若者たちの欲望と狂気を描いた青春群像劇。
愛媛の小さな港町・三津浜の造船所で暮らす泰良(柳楽優弥)と弟の将太(村上虹郎)。いつもケンカばかりしている泰良は、ある日突然、町から姿を消し、松山の中心街で強そうな相手を見つけてはケンカを売るようになる。
そんなある日、裕也という青年(菅田将暉)から声を掛けられた泰良は、裕也と一緒に通行人に無差別に暴行を加え、車を強奪。その車に乗りあわせていた少女・那奈(小松菜奈)も巻き込んで松山市外へと向かう。
柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎……今や第一線を突っ走る俳優陣の熱量を十二分に体感できる作品です。刮目すべきは、ほぼセリフが無いという設定で役に挑んだ柳楽の気迫。進路に立ち塞がる者をなぎ倒していく様は、さながら暴走機関車! 向井秀徳の音楽が激しく盛り立てる“喧嘩祭り”に圧倒されるでしょう。
村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録された短編を、濱口竜介監督・脚本により映画化。2022年・第94回アカデミー賞では作品賞ほか4部門でノミネートされ、国際長編映画賞を受賞した。
舞台俳優で演出家の家福悠介(西島秀俊)は、脚本家の妻・音(霧島れいか)と幸せに暮らしていた。しかし、妻はある秘密を残したまま他界してしまう。
2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会った寡黙な専属ドライバー・みさき(三浦透子)と過ごす中で、家福はそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。
物語と描写の理解にやや精神をつかう映画ですが、世界最高峰の、どっしりとした映画体験が味わえます。それは“観る”というより“潜る”感覚に近く、登場人物の心の奥底にタッチできたとき、“人生の一本”になるはず。西島秀俊の「僕は正しく傷つくべきだった」というセリフは映画史に残るとさえ思っています。
「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督が、西原理恵子のコミックを映画化した恋愛ドラマ。主演は菅野美穂が務め。共演に江口洋介、夏木マリ、小池栄子、池脇千鶴ほか。
離婚の末に一人娘を連れて故郷に出戻ったなおこと、なおこの母・まさ子の2人で営む海辺の町の美容室「パーマネント野ばら」に集まる女性たちの悲喜こもごもの恋愛模様が描かれる。
波音がほんのり聞こえる海辺の町の雰囲気や、夏のコンクリートの匂い、菅野美穂の笑顔など、五感すべてがギュンギュンに刺激される映画。画面で起こっていることはほのぼのとしているのに、観ているこっちの心はなぜか、恐ろしい形状のナイフでじっくり切り刻まれるような感覚に陥ったりも。クライマックスの演出は神。感情のダムを容易に決壊させます。
名探偵・金田一耕肋を主人公にした横溝正史の傑作ミステリー小説を、巨匠・市川崑監督、石坂浩二主演で映画化。
名探偵・金田一耕助(石坂浩二)、登場。華麗なる連続殺人事件。 日本の製薬王が残した莫大な遺産と謎の遺言状。呪われた一族の抗争を予期した顧問弁護士は名探偵・金田一耕助を呼び出すが、彼と会う前に何者かに殺害されてしまう。
それを契機に、一族が次々と手の込んだ殺され方で命を落としていく。湖に突き出た逆さの足、菊人形につけられた生首…。犬神家の家宝である斧(ヨキ)・琴(コト)・菊(キク)に隠された秘密とは?(引用:Amazon Prime Videoより)
名探偵・金田一耕助の奇人変人ぶり、奇妙すぎる殺人トリック、コールタールのようにドロッドロの相続争いも魅力たっぷりですが、何よりもその映像美が忘れがたいところ。市川崑監督の映像センスは脳にダイレクトアタックをしかけてくるよう。テーマ曲「愛のバラード」の怪しさも非常に好き。この時代特有の感傷がこもっているような気がして、時折り、無性に聞きたくなります。
「ゆれる」「ディア・ドクター」の西川美和監督が、第153回直木賞候補作にもなった自著を自身の監督、脚本により映画化。主演は本木雅弘、共演に深津絵里、竹原ピストル、池松壮亮ら。
人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)は、突然のバス事故により、長年連れ添った妻(深津絵里)を失うが、妻の間にはすでに愛情と呼べるようなものは存在せず、妻を亡くして悲しみにくれる夫を演じることしかできなかった。そんなある時、幸夫は同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族と出会う。
幸夫と同じように妻を亡くしたトラック運転手の大宮(竹原ピストル)は、幼い2人の子どもを遺して旅立った妻の死に憔悴していた。その様子を目にした幸夫は、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る。なぜそのようなことを口にしたのか、その理由は幸夫自身にもよくわかっていなかったが……。
本作は非常に豊かな物語なので、いろいろと見方はあるでしょうが、推薦者は「自身の人生を切り売りせねばならぬ、表現者という生き方の業の深さ」を描いているように思えました。主人公は作家であるがゆえに、(望むと望まざるとに関わらず)妻の死すらも飯の種として文章化を迫られるから。あらすじを読み、何か感じるものがあった人はぜひ観てほしいです。そして感想を語り合いたいです。
「万引き家族」の是枝裕和監督が、福山雅治を主演に迎え、息子が出生時に病院で取り違えられた別の子どもだったことを知らされた父親が抱く苦悩や葛藤を描くドラマ。共演に尾野真千子、リリー・フランキー、真木よう子ら。第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、審査員を受賞した。
大手建設会社に勤務し、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多(福山雅治)は、人生の勝ち組で誰もがうらやむエリート街道を歩んできた。そんなある日、病院からの電話で、6歳になる息子が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明する。
妻のみどり(尾野真千子)や取り違えの起こった相手方の斎木夫妻(リリー・フランキー&真木よう子)は、それぞれ育てた子どもを手放すことに苦しむが、どうせなら早い方がいいという良多の意見で、互いの子どもを“交換”することになるが……。
6年間育てた息子は、自分の血のつながった子ではなく、他人の子だった……。究極とも言える状況に直面した人間が、どのように振る舞い、何を選択していくかが大きな見どころ。もしも自分の身に起こったら? 世の親御さんたちは、そんな想像をしながら観てみると、今ある生活がどこまでも愛おしくなるかもしれません。
劇団「玉田企画」を主宰する玉田真也が、2016年に初演した同名舞台作品を、自身の初監督作品として映画化。山科圭太、近藤強、長井短ら初演時のキャストに加え、太賀、村上虹郎が出演している。
物語の舞台は、深夜のカラオケボックス。とある大学サークルで代表選挙が行われ、サークルのメンバーである男女9人がカラオケボックスで二次会に興じていた。会は和やかに進んでいたが、ある女子学生のかばんからコンドームが発見されたことをきっかけに、ボックス内は裏切りとだまし合いが横行する不穏な場へと変ぼうする。
大学生たちの下ネタ満載で、一見薄っぺらい会話から、上下関係や恋愛模様や秘密や本音が暴かれ、地獄のマウンティング合戦へと転がっていきます。「愛の渦」のような生々しい密室会話劇が好きな方におすすめ。
有毒ガスが蔓延した都市を舞台に、高層ビル群の上層階で生き延びた人々が脱出を図る姿を描き、韓国で大ヒットを記録したサバイバルパニック。「建築学概論」のチョ・ジョンソクと、ガールズグループ「少女時代」のユナが共演した。
韓国のある都心部に、突如として原因不明の有毒ガスが蔓延し、道行く人たちが次々に倒れて街はパニックに陥る。外が緊急事態になっていると知らず、高層ビルのなかで、母親の古希を祝う会に出席していた青年ヨンナム(チョ・ジョンソク)は、そこで大学時代に思いを寄せていた山岳部の後輩ウィジュ(ユナ)と再会。しかし、そんな彼らのもとにも上昇してくる有毒ガスの危険が迫り、ふたりは地上数百メートルの高層ビル群を命綱なしで登り、飛び移り、危険な街からの緊急脱出を図る。
スリル、興奮、笑いに胸キュンまでそろった最高のエンタメ映画。まるで遊園地のアトラクションのようにワクワクドキドキする、誰もが楽しめる1作。
ひょんなことから大人気フライドチキン店を経営することとなった麻薬捜査班が引き起こす騒動を、「王になった男」のリュ・スンリョン主演で描いたコメディ。韓国では観客動員数1500万人、興行収入は約123億円を超える大ヒットを記録した。
忙しく走り回りながらも、思うような実績を積めずに解散の危機に瀕する麻薬捜査班。ある日、国際犯罪組織の情報を入手したコ班長(リュ・スンリョン)は、チャン(イ・ハニ)、マ(チン・ソンギュ)、ヨンホ(イ・ドンフィ)、ジェフン(コンミョン)らメンバー4人とともに、潜伏捜査を決行。24時間監視のため、犯罪組織のアジト前にあるチキン屋を買い取り、偽装営業を開始する。
しかし、絶対味覚を持つマ刑事の作るチキンがたちまち評判となり、チキン屋は捜査にも手が回らないほど大繁盛する。そんなある日、麻薬班に捜査の絶好の機会が訪れるが……。
ポンコツ捜査班の斜め上を行くチームワークとどんでん返しが楽しい痛快アクションコメディ。ポップコーンじゃなく、フライドチキンとビールをお供に楽しんで!
「新感染 ファイナル・エクスプレス」「エターナルズ」のマ・ドンソク主演のバイオレンスアクション。
ヤクザの組長チャン・ドンス(マ・ドンソク)がある夜、何者かにナイフで刺され重傷を負う。奇跡的に一命をとりとめたドンスは、対立組織の犯行を疑い、犯人捜しに動き出す。一方、暴力的な手段も辞さない荒くれ者のチョン刑事(キム・ムヨル)は、この事件の犯人が連続無差別殺人鬼であると確信し、手がかりを求めてドンスにつきまとう。ドンスとチョン刑事は互いに敵意をむき出しにするが、やがて互いの情報が必要であると悟り、共闘して犯人を追いつめていく。
“マブリー”(マ・ドンソクの愛称)なんて絶対に呼べない……! 震えあがるほど超凶悪なマ・ドンソクが堪能できるバイオレンスアクション。ラストのすごみのある表情にシビれます!
「王の涙 イ・サンの決断」「コンフィデンシャル 共助」のヒョンビンが詐欺師を演じる、韓国で実際に起こったマルチ商法詐欺事件をモデルにしたクライムドラマ。
ある日、韓国中を驚がくさせた詐欺師チャン・ドゥチル死亡のニュースが報じられた。しかし、ドゥチルはまだ生きていると確信する、詐欺師だけを騙す詐欺師のジソン(ヒョンビン)は、事件の担当検事パク・ヒス(ユ・ジテ)にドゥチルを捜し出し、逮捕することを提案。
パク検事の陰の助っ人であるプロの詐欺師チームも合流し、姿を消したドゥチルの補佐役クァク・スンゴン(パク・ソンウン)に接近するため作戦を立て始める。しかし、ジソンと詐欺師たちは、パク検事が別の目的のため、秘密裏に異なる計画を進めていることに気付く。
巧みな伏線回収が気持ちいい快作。シリアスな場面もありますが、ヒョンビンのやんちゃな笑顔とユ・ジテのクールな魅力にときめく女性にもおすすめの1本。
韓国のアイドルグループ「B1A4」でリーダーを務めていたジニョンの初主演作。スタントなしの本格的なアクションシーンや、1人2役に挑戦した。
ひ弱な高校生ドンヒョン(ジニョン)はある日、不良生徒からいじめられて校舎から転落。たまたま真下を歩いていた一流財閥の社長パンス(パク・ソンウン)の上に墜落したことをきっかけに、ふたりの体が入れ替わってしまう。心は大人のまま、容姿は高校生になったパンスは、この不思議な事実を周囲に伝えようとするが、性格や言動が急に中年男性に豹変したことを「頭を打ったせいで、おかしくなった」と、誰も取り合ってくれない。
原因を突き止めるため、仕方なく高校生活を送るパンスは、不良たちをやっつけ、クラスメイトの女子ヒョンジョン(イ・スミン)と親しくなるが、やがて彼女とドンヒョンの間のある秘密を知る。一方、エリート社長パンスの体になってしまったドンヒョンは、ライバル会社の陰謀に巻き込まれ、命を狙われる羽目になる。
いじめられっ子の高校生とヤクザまがいの強面社長が入れ替わるドタバタコメディ。気弱な少年から一転、カリスマイケメンと化すジニョンにギャップ萌え必至!
眠りから覚めると外見が変わってしまう主人公ウジンの恋愛を描いた韓国製ファンタジックラブストーリー。ユ・ヨンソク、イ・ジヌク、パク・シネ、コ・アソン、上野樹里ら123人がウジンというひとりの役を演じた。
男性、女性、老人、子ども、外国人……18歳の頃から、目覚めるたびに外見が変わるウジンは、人に会う仕事ができず、インターネットを生かして家具デザイナーとして働いていた。ある日、家具屋で働くイスに恋をしたウジンは、彼女をデートに誘い、同じ顔を保つために3日連続で寝ずにイス(ハン・ヒョジュ)と会う。しかし、眠気に勝てずに眠ってしまい……。
眠りから覚めるたびに容姿が変わるという奇抜な設定が話題を呼んだラブストーリー。「美女と野獣」のように純粋な愛を信じさせてくれる、大人のためのおとぎ話です。
仏作家ギヨーム・ミュッソのベストセラー小説「時空を超えて」を韓国で実写映画化。「チェイサー」のキム・ユンソクと、ドラマ「ミセン 未生」のピョン・ヨハンが、過去と現在の主人公スヒョンを2人1役で演じた。
2015年に医療ボランティアでカンボジアを訪れた医師スヒョン(キム・ユンソク)は、子どもの手術をしたお礼として、願いを叶えてくれるという10錠の薬をもらう。スヒョンの願いは、30年前に亡くなった恋人ヨナ(チェ・ソジン)にもう一度会うこと。
スヒョンは半信半疑で薬を飲むが、本当に1985年にタイムスリップし、過去の自分(ピョン・ヨハン)と出会う。ヨナの運命を知った若きスヒョンは彼女を助けたいと願うが、ヨナとの未来を選べば、彼女の死から10年後に誕生するはずの娘の存在を消すことになる。過去と現在、ふたりのスヒョンは、葛藤の末にある決断を下す。
アシュトン・カッチャー主演の「バタフライ・エフェクト」にハマった人におすすめのタイムリープもの。スリリングな展開と切ない恋に一気に引き込まれます。ラストは涙腺崩壊。
「私のオオカミ少年」のパク・ボヨンと「僕らの青春白書」のキム・ヨングァンの共演で、高校時代の出会いから大学生活、就職活動を経て社会人になるまでの10年間におよぶ青春時代を描いたラブストーリー。
高校3年の夏、転校生のスンヒ(パク・ボヨン)に一目ぼれしたウヨン(キム・ヨングァン)は、彼女にしつこくアプローチし、恋人同士になれるまであと一歩のところまで距離を近づける。しかしある日、スンヒは「元気でね」という1本の電話を残して姿を消し、ウヨンの初恋は成就することなく幕を閉じる。そして1年後、スンヒの行方を追って彼女と同じ大学に合格したウヨンの前に、ほかでもないスンヒの彼氏が立ちはだかる。
恋愛も結婚もタイミングがすべて。そんな恋愛のセオリーをコミカルかつリアルに描いた青春映画。「花束みたいな恋をした」のようなビタースイートな恋愛映画が好きな人は、きっと刺さります。
ドラマ「冬のソナタ」のチェ・ジウ主演で、SNSでつながった男女6人が織り成す恋を描いたラブコメディ。
詐欺の被害にあって家を失った独身アラフォーCA(チェ・ジウ)、気難しい性格の売れっ子女性脚本家(イ・ミヨン)、人気絶頂で天狗になっている韓流スター(ユ・アイン)、婚期を逃したお節介なシェフ(キム・ジュヒョク)、女性との交際経験がないことに劣等感を抱く天才作曲家(カン・ハヌル)、恋愛上級者だが仕事は初心者の新米ドラマプロデュサー(イ・ソム)。華やかな世界で働きながら、仕事や恋で悩む6人の男女がSNSで出会い、互いの本音をさらけ出していくなかで、次第に恋心が芽生えていく。
「ラブ・アクチュアリー」を思わせる心あたたまるオムニバス映画。チェ・ジウのほか、ユ・アイン、カン・ハヌルら豪華スターが共演しています。幸せな気持ちになりたいときにおすすめ!
執筆者紹介
尾崎秋彦 (おざき・あきひこ)
映画.com編集部。1989年生まれ、神奈川県出身。「映画の仕事と、書く仕事がしたい」と思い、両方できる映画.comへ2014年に入社。読者の疑問に答えるインタビューや、ネットで話題になった出来事を深掘りする記事などを書いています。
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ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
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