エゴイスト

劇場公開日:

エゴイスト

解説

エッセイスト・高山真の自伝的小説「エゴイスト」を、「トイレのピエタ」の松永大司監督が映画化。

14歳の時に母を亡くした浩輔は、田舎町でゲイである本当の自分を押し殺して思春期を過ごし、現在は東京でファッション誌の編集者として働きつつ自由気ままな生活を送っている。そんなある日、浩輔は母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太と出会う。浩輔と龍太はひかれ合い、時には龍太の母も交えて満ち足りた時間を過ごしていく。母に寄り添う龍太の姿に、自身の亡き母への思いを重ねる浩輔。しかし2人でドライブの約束をしていた日、龍太はなぜか現れず……。

主人公・浩輔を鈴木亮平、龍太を宮沢氷魚、龍太の母を阿川佐和子が演じる。

2023年製作/120分/R15+/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2023年2月10日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第47回 日本アカデミー賞(2024年)

ノミネート

最優秀主演男優賞 鈴木亮平
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(C)2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会

映画レビュー

5.0お金を渡す主人公

2023年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年(2023年)屈指の邦画だと思う。そこにあると感じられるリアリティが全編に渡って息づいていて、主題にとってそのリアルさは絶対に欠かせないものだった。そこに「この程度の描写でいいだろう」というような妥協がない。鈴木亮平がこれまでも素晴らしい芝居を披露してきたが、本作は今までのどの作品よりも素晴らしいパフォーマンスだった。驚くべき達成だ。
主人公は、対人関係の維持のためにお金を渡す。宮沢氷魚演じる龍太との関係を作る時も、龍太の母と関係を作る時も。人は金で買えるなどと思っているわけではないだろうが、お金を挟まないと人との関係を進めることができないとどこかで感じてるのかもしれない。そのアンビバレントな感情が僕にはとても共感できた。この映画は、性愛とお金をきれいごとで切り離していなかった。
性愛描写のリアルさもこれまで見てきた映画を超えていた。役者はだれもが素晴らしかった。感動した。

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杉本穂高

3.5タイトルが何度も心を抉ってくる、画面酔いには注意

2024年3月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

先に観ていた人の感想で流れていたから覚悟していたものの、まさか自分が画面酔いするとは…。それも1つの見せ方だけど、自分には観ていてしんどかった。

確かに、凄く作品のタイトルが何度も何度も頭を過ぎって、自問自答を繰り返す。単純な愛の物語かと思わせておいて、それを飄々と裏切った所に本質が落ちているという…。不自由だったからこそ、そこから脱皮するような成功を手に入れた浩輔と、未だ抜け出せない龍太。荒々しくも衝動的な濡れ場もありつつ、凄いものを魅せられている感覚。配慮出来るような有資格者も携わったと聞いたので安心感はあったが、それでもなかなか凄い。まだ知らなかったリアルが転がっていた。そこからの転調、より深い所に落とし込む作品の痛み。

ただ、どこか軽薄になってしまって見えるのは、集中力を削ぐカメラワーク。密着しているかのような雰囲気と疾走感。これは確かに、固定カメラでは成し得ない雰囲気と距離を生み出している。ただ、あの時ばかりは酔ってしまって…。受け止めるテーマがあまりに大きいこともあり、咀嚼をせき止められる形となった。

主演は鈴木亮平さんと宮沢氷魚さん。長身のスラッとした姿に宿るのは、真っ直ぐな愛とゲイであることへの悩み。そこに寄り添うことは出来なくとも、そのエゴに触れることで分かる痛みがある。そして、このタイトルの秀逸さに呑まれた。

今後語り継がれるであろう名作。邦画としても大きな1歩を感じる。だからこそ、この作品に相応の評価ができなかったことが悔やまれる。

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たいよーさん。

4.5生きる‼️

2024年3月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

楽しい

幸せ

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共感した! 20件)
活動写真愛好家

3.5好意を受け取る側が、それを「愛」と呼んでくれるのなら

2024年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ゲイ役の二人(鈴木亮平さん・宮沢氷魚さん)の演技が特に素晴らしく、そしてエロかった。流石。
他の方のレビュー見てても後半のストーリーは賛否両論なんだね。まぁ「エゴイスト」というタイトルを前提に描いた作品だけど、それはやり過ぎでは・・と確実に思う。
この主人公はそうではなかったが、自分でエゴだとわかってやっているのではなく、自分から無償の愛だとか言い押し付け出したら、もう違う。

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映画感
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