きみはいい子

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劇場公開日:

きみはいい子

解説

「そこのみにて光輝く」でモントリオール世界映画祭の最優秀監督賞を受賞した呉美保監督が、2013年本屋大賞で第4位にも選ばれた中脇初枝の同名短編小説集を映画化。5つの短編から成る原作から、「サンタさんの来ない家」「べっぴんさん」「こんにちは、さようなら」という3編を1本の映画にした。真面目だがクラスの問題に正面から向き合えない新米教師や、幼い頃に受けた暴力がトラウマになり、自分の子どもを傷つけてしまう母親など、子どもたちやそれに関わる大人たちが抱える現代社会の問題を通して、人が人を愛することの大切さを描き出す。出演は高良健吾、尾野真千子のほか、「そこのみにて光輝く」に続いての呉監督作となる池脇千鶴、高橋和也ら。

2015年製作/121分/G/日本
配給:アークエンタテインメント

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(C)2015 アークエンタテインメント

映画レビュー

4.0予告ほどコメディではない

2022年10月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

本編のあとに予告を見たら、全編をギュッとした内容でした。

学級の状態も虐待も母親の姿もどれも見ていて苦しい気持ちになんどもなりました。

でも、涙はなかったです。全くとはいいませんが。

この映画をほかの誰かにも見てほしい気持ちにはなりました。

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きなこ

4.0子どもも大人も、みんなギュッと抱きしめられたい

2022年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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琥珀糖

4.5【辛い過去、現実、茫漠たる未来への不安を抱えながら生きる人々を支えるモノ。それは、抱擁であり、感謝の言葉である。自らが抱える辛さを負のサイクルに組み込んではイケナイと思った作品である。】

2022年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 恥ずかしながら、今作の原作になった第28回坪田譲治文学賞に輝いた中脇初枝の短編小説集も知らず、今作も知らなかった。
  一切の前情報なしに、観賞した作品である。ー

<構成>
1.小学校4年2組を受け持つ新米教師の岡野(高良健吾)は、真面目過ぎる性格故に、児童たちに翻弄される日々を送っている。
2.一方、夫が海外に単身赴任しているため、3歳の娘とふたり暮らしの雅美(尾野真千子)は、ダメだと知りつつ娘に金切り声を上げながら手をあげる日々。
3.独り暮らしの高齢女性(喜多道枝)は、自閉症スペクトラムだが、家の前でキチンと挨拶する子を可愛がっていたが、ある日スーパーでミニトマトを自覚なく持ち帰ろうとしたところを店員(富田靖子)に呼び止められる・・。

ー 資料によると、今作は中脇初枝の短編小説集の3つの短編をベースに製作されたそうである。-

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は、決して安穏と観られる映画ではない。
描かれるのは、親の子に対する負の連鎖による虐待。
ネグレクト、モンスターペアレント・・。
前半は、脳内煮えくりながら、観賞する部分が多い。
ー だが、逆に言えば尾野真千子さんを筆頭とした役者さん達の演技が、観る側に痛々しさを感じさせる。凡百の同テーマを扱った映画とはレベルが違う事に気が付く。-

■沁みたシーン幾つか

 ・尾野真千子演じる雅美が、ママ友である大宮(池脇千鶴)の前では、ぎこちない笑顔を浮かべながら娘と接しているが、ある日大宮家に呼ばれた際に、娘がコップを割ってしまったシーン。
ー 凍り付く雰囲気の中、大宮が雅美を抱きしめて言った言葉。
  ”私も同じだったから・・。”と言い、序盤から時折映されていた雅美の手首に残る煙草による焼け跡を曝して、自分の額に残る火傷を髪をかき上げて見せるシーン。
  そして、大宮は言う。”いつも近所のお婆ちゃんの家に逃げ込んでいた・・。”
  尾野真千子演じる雅美の深い哀しみを、大宮は見抜いていたのだ。いつも、明るい表情で、雅美に接していた大宮を演じた池脇千鶴の名演が光る。-

 ・自閉症スペクトラムを持つ息子と二人暮らしをしている母親(富田靖子)。
 スーパーで勤務する毎日。頭を下げる日々。
 彼女にとっての、ストレス解消は学校へのクレームの電話だけであった。
 息子が、授業中に漏らしてしまった時の、学校にクレームを入れる女性の口元のクローズアップ。
 - そんな彼女は、独り暮らしの喜多道枝演じる高齢女性の意図なき万引きを注意するも、認知症気味の彼女の姿を見て、それ以上は追及しない。
   そして、息子が高齢女性が独り住む家に、少し迷惑をかけてしまい謝りに行った時のシーンは沁みる。平身低頭で詫びる母親に掛けた高齢女性の言葉。
 ”とんでもない。良い子ですよ。キチンと挨拶をしてくれるし・・。”
 多分、初めて母親が息子を”他人”から褒めて貰った言葉であろう。嗚咽する富田靖子さん演じる母親の姿が切なくも、心に沁みる。-

 ・自分の生徒、“神田さん”が、ネグレクトに会っている事実を知りながらも、それ以上踏み込まなかった、高良健吾演じる岡野。
ー 今作で、唯一屑な男だと思ったのは、“神田さん”の母親と同居する定職を持たず、パチンコなどフラフラしている男である。
  ”5時までは帰って来るな!”と神田さんに言い、食事はパンと少しのおかずを与えるのみ。
  今作のラスト、一回は男に追い返されるも、必死に走って、“神田さん”の住むボロアパートの扉を叩き続ける、岡野の姿。
  彼が、教師として本気で生徒の窮状に向き合ったシーンである。-

<繰り返し書くが、今作の特に前半は、キツイシーンが多い。
 だが、随所で描かれる人間の善性が、悪性を抱擁してほぐして行くシーンや、目の前の辛い現実から少しづつ逃げずに向き合うようになっていく人々の姿が心に沁みる作品である。
 現在邦画を代表する、高良健吾、尾野真千子、池脇千鶴、富田靖子さん達の熱演と、個人的にはMVPと思ってしまった子役さん達の演技に魅入られた作品である。
 秀作であると思う。>

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NOBU

4.0とても素敵な作品でした

2022年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

観ている間ずっと色々考えさせられ、ちょっと辛かったです。
只々、子どもの事を抱きしめたくなりました。
ラストは当事者・傍観者それぞれがちゃんと向き合い、そこから一歩踏み出すよう。
このカットにはすごい救われた気持ちになりました。
辛いけどちゃんとそこに向き合った、とても素敵な作品でした。

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白波
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