誰も知らない

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劇場公開日:

解説

12歳の長男役を演じた柳楽優弥が第57回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。父親が異なる4人の兄妹と母の母子家庭。アパートを追い出されないために、父が海外赴任中で母と息子の2人暮らしだと偽って暮らす彼らは、そのため学校にも通ったことがない。だが母親に新たな恋人が出来て、兄妹に20万円を残して失踪、子供たちはなんとか自分たちで暮らしていこうとする。監督は「ワンダフル・ライフ」「ディスタンス」の是枝裕和。

2004年製作/141分/日本
配給:シネカノン
劇場公開日:2004年8月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第28回 日本アカデミー賞(2005年)

ノミネート

助演女優賞 YOU

第57回 カンヌ国際映画祭(2004年)

受賞

コンペティション部門
男優賞 柳楽優弥

出品

コンペティション部門
出品作品 是枝裕和
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映画レビュー

5.0子どもたちのパラダイスと過酷な現実

2018年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

世間的には悲惨な事件として認識された巣鴨の子ども置き去り事件。実際にそれは悲惨なものであるのだが、そのレッテルが覆い隠したものにこそ是枝監督は焦点を当てる。

子どもを置き去りにする母親の無責任さを断罪すべきという声が、欧米の観客からもあったという。子どもの人権を考えれば断罪すべきかもしれないが、監督にとって映画は誰かを裁くためのものではない。ここで描かれるのは、子どもたちの幸せだった時間。人間の生活は新聞記事ほどシンプルに切り取れるものではない。残酷な事件だが、されだけで彼らの人生は残酷なものばかりだったわけでもない。

断罪にこだわれば別の真実を見落とすだろう。努めて観察的な監督の視点は社会を見つめる上で重要だ。怒りも忘れてはならないのだが、多面的な視点はもっと重要だ。それが残酷な現実であればなおさらそうだろう。是枝監督の視線のあり方は本当に誠実で貴重なものだと思う。

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杉本穂高

3.5見ていてつらい

2024年3月9日
スマートフォンから投稿

悲しい

実際のネグレクト事件をテーマにした映画。
柳楽優弥演じる明と関わる大人はそれなりにいるのに誰も助けてくれないのがつらい。そして子供ゆえに事態の重さに気付かないラストも悲しくなった。
他のネグレクトをテーマにした映画と違って兄弟同士仲のいいシーンがあったり、友達と遊ぶシーンがあったりしたため暗い内容に対して明るい印象があって良かった。
大きく展開が動く映画でもないので中盤退屈になる。
役者の演技がリアルで良かった。

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ぺぺち

3.5隠れて暮らすメリットとデメリット

2024年3月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

是枝裕和監督作品『万引き家族』も好き。

YOUさん演じるお母さんは可愛らしい人だけど、実際何を考えているのか彼女視点で生い立ちから全てを観てみたい。

誰でも隣の芝生は青く見えるし、ないものを欲しがる。思い通りにいかないこともあれば、楽しいこともある。

隠れて暮らすメリットとデメリットを考えさせられた。

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Don-chan(Daisuke.Y)

3.0感想メモ

2024年2月7日
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ヒラめ
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