舟を編む

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舟を編む

解説

出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書づくりに取り組む人々の姿を描き、2012年本屋大賞で第1位を獲得した三浦しをんの同名小説を映画化。

玄武書房の営業部に勤める馬締光也は、独特の視点で言葉を捉える能力を買われ、新しい辞書「大渡海(だいとかい)」を編纂する辞書編集部に迎えられる。個性的な編集部の面々に囲まれ、辞書づくりに没頭する馬締は、ある日、林香具矢という女性に出会い、心ひかれる。言葉を扱う仕事をしながらも、香具矢に気持ちを伝える言葉が見つからない馬締だったが……。

馬締役で松田龍平、香具矢役で宮崎あおいが出演。監督は「川の底からこんにちは」「ハラがコレなんで」の俊英・石井裕也。第86回アカデミー外国語映画賞の日本代表作品に選出。第37回日本アカデミー賞では最優秀作品賞、最優秀監督賞ほか6冠に輝いた。初公開から10周年となる2024年の3月に、35ミリフィルム上映を含む期間限定リバイバル上映。

2013年製作/133分/G/日本
配給:松竹、アスミック・エース
劇場公開日:2024年3月1日

その他の公開日:2013年4月13日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第37回 日本アカデミー賞(2014年)

受賞

優秀作品賞  
優秀監督賞 石井裕也
優秀脚本賞 渡辺謙作
優秀主演男優賞 松田龍平

ノミネート

優秀主演女優賞 宮﨑あおい
優秀助演男優賞 オダギリジョー
優秀音楽賞 渡邊崇
新人俳優賞 黒木華
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(C)2013「舟を編む」製作委員会

映画レビュー

5.0「言葉」という舟を編む

2024年4月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

この作品は、辞書を通じて、人間が「言葉」を使うということは何なのかという事を問いかけてくれる作品です。
言葉というのは、時代によって変化していきますが、人に何かを伝えるという時、私達は、言葉をどう選択しているか、十人十色人それぞれだと思います。
あるいは、何かを調べる時、私達は様々な「言葉」に触れているはずです。
そんな、言葉の海という「大渡海」へ誘ってくれる作品です。

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さかもっち

4.0この映画を観て国語辞典を買ってしまった

2024年4月21日
iPhoneアプリから投稿

2024年4月、NHKのドラマ版の出来がすこぶる良かったのでこの映画を見返した。因みにNHKドラマ版は、主演が映画とは別の編集部員になっている。

数万語の国語辞書を紡ぐ崇高さとロマンに、サラリーマンの悲哀や恋愛を巧みに織り交ぜた素晴らしさは、原作の功績ということになってしまうが、オダギリジョーや宮崎あおいなどなど、キャストも豪華で見所だらけ。
自分は何に打ち込んできたのか、またこの先何に時間を使うべきかを考えさせられる。この映画が嫌いという日本人が居るだろうか?

音楽がちと退屈だったか。
因みにこの映画を観て新しい国語辞典を買ってしまった(大辞林)。

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Yuk

5.0言葉を尽くす仕事を

2024年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

大傑作です。なぜみてなかったのか、いや多分、いま観なければいけなかったんだと思う。

ドイツ語のBerufとしての仕事を、これが天命だと人生をかけてやりたいことを見つけないといけないですね。それが辞書作りと言ったはたからみたら地味でつまらないものであってもいいんです。言葉の海を渡る船を編むなんて素晴らしい仕事じゃないですか。そしてかけがえのないドラマが絶対にある。

相手に言葉を伝えること。その意味や意図は伝わらないかもしれない。伝えられないかもしれない。馬締の恋文のように。しかし相手が読み取ってくれるかもしれない。ドラマが生まれるかもしれない。その瞬間は必然的に起こるわけでもないけれど、その可能性に賭けてそれでも言葉を尽くさなければいけない。本当にそう思う。

そして言葉じゃなくてもいい。香具矢のように料理の場合もある。それは言葉で切り分けられ解釈されるかもしれないが、立派な「月が綺麗ですね」だ。

石井監督は言葉の代わりに映画を選び、尽くしたのだろう。気持ちがストレートに届いたから傑作と感じたのだと思う。

間に合わないときはある。尽くしたとしても、運命が待ってくれない時はある。けれど尽くした言葉は、別の誰かに届くことだってある。時空間を渡る言葉。相手の心を揺らす言葉。

言葉を尽くす仕事を私はしたい。

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abokado0329

4.0読み取る力がアップしていた

2024年3月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

もう何年も前にこの映画を観たはずなのに内容もすっかり忘れていました
その時には言葉の持つ力や素晴らしさに全く気が付きませんでした

NHKでドラマが始まり何度も何度も言葉に感動し玄武書房 辞書編集部の面々に励まされた気分です
なんだかこの映画は暗いイメージだったはずなのに、今見てみるととても熱く薄暗い編集部の部屋なのに熱気がじわじわと伝わり見ているこちらまでワクワクが止まらなくなります
最初に見た時には何も気付かずただ眺めていただけだったのでしょう
しかし今こうして心震わせる作品に出会えたことに感謝です

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