ムーンライト

劇場公開日

  • 予告編を見る
  • AmazonVideoで今すぐ見る
ムーンライト
16%
49%
28%
5%
2%
採点

採点する

採点するにはログインが必要です。

新規会員登録

Check-inCheck-in機能とは?

Check-in機能を使うにはログインが必要です。

新規会員登録

0/120文字

(連携設定はこちら

解説

マイアミを舞台に自分の居場所とアイデンティティを模索する少年の成長を、少年期、ティーンエイジャー期、成人期の3つの時代構成で描き、第89回アカデミー賞で作品賞ほか、脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞したヒューマンドラマ。マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校では「リトル(チビ)」と呼ばれていじめられ、家庭では麻薬常習者の母親ポーラから育児放棄されていた。そんなシャロンに優しく接してくれるのは、近所に住む麻薬ディーラーのフアン夫妻と、唯一の男友達であるケヴィンだけ。やがてシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになるが、自分が暮らすコミュニティではこの感情が決して受け入れてもらえないことに気づき、誰にも思いを打ち明けられずにいた。そんな中、ある事件が起こり……。母親ポーラ役に「007」シリーズのナオミ・ハリス、麻薬ディーラーのフアン役にテレビドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のマハーシャラ・アリ。プロデューサーとしてアカデミー賞受賞作「それでも夜は明ける」も手がけたブラッド・ピットが製作総指揮。本作が長編2作目となるバリー・ジェンキンスがメガホンをとった。

2016年製作/111分/R15+/アメリカ
原題:Moonlight
配給:ファントム・フィルム

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第74回 ゴールデングローブ賞(2017年)

受賞

最優秀作品賞(ドラマ)  

ノミネート

最優秀助演男優賞 マハーシャラ・アリ
最優秀助演女優賞 ナオミ・ハリス
最優秀監督賞 バリー・ジェンキンス
最優秀脚本賞 バリー・ジェンキンス
最優秀作曲賞 ニコラス・ブリテル
詳細情報を表示

特集

Amazonプライムビデオで関連作を見る

Amazonプライムビデオ

30日間無料トライアル 月額500円で映画見放題

Powered by Amazon

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12

(C)2016 A24 Distribution, LLC

映画レビュー

5.0人種、ジェンダー、マッチョ幻想

ローチさん
2017年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

黒人差別を扱った作品は数多くあれど、黒人コミュニティのなかの男らしさを強要するようなジェンダー差別に切り込んだ作品は、滅多にない。弱い者たちが夕暮れ、さらに弱いものを叩く。差別の被害者たちもどこかで別の対象を差別している。

本作は、人種的マイノリティの中のさらにジェンダー的にマイノリティの主人公が受ける何重もの苦難を描きながら、美しい恋愛映画でもある。
黒人男性社会のなかのマッチョ幻想はかくも息苦しい。ゲイでひ弱な主人公は、大人になるとマッチョの鎧を着込み、「いかにも」な外見になっている。そうして鎧をまとっていなければ生きられないコミュニティなのだ。
そんな彼が鎧を脱げるのは愛する相手の前でのみ。金歯のグリルを外すシーンが象徴的だ。

人種差別だけではなく、同性愛差別、そして男性社会のマッチョ幻想の抑圧をも描き、愛することの素晴らしさを説く。人が寛容になるために必要なものはなんだろうか。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 15 件)
ローチ

4.0誰のもとにも優しく降り注ぐ、普遍性に満ちたラブストーリー

2017年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

息が止まりそうなほど静かで美しい。オスカーを受賞したことを一旦忘れて、ニュートラルな心持ちでじっくりと味わいたくなる作品だ。

ドラッグ、過酷ないじめ、母親による育児放棄、同性愛といった、どれひとつ取っても重くのしかかってくるような題材を描きながらも、独自の色彩美と、月明かりに照らされ胸の中まで透き通っていくかような神秘的な趣が全ての存在を包み込んでいく。決して社会派ドラマなどではなく、これは自分の人生に影響を与えた様々な人たちに向けた純粋なるラブストーリーなのだ。そこにはもはやLGBTという言葉すら必要とすることはない。月明かりが誰のもとにも優しく降り注ぐように、観る人を分かつことのない普遍性がどこまでも広がっている。

登場人物は少ないが、誰もが印象的だった。彼らもまた、それぞれが月のように独自の輝きを放ち、様々な意味で主人公を照らす。人が歳を重ねて、成長していくことの意味を改めて教えられたような気がした。

コメントする
共感した! (共感した人 21 件)
ぐうたら

5.0抑制がもたらす興奮はかくも強烈なのか!?

MPさん
2017年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

知的

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 18 件)
MP

5.0孤独な魂の止まり木

2020年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

萌える

鳥肌が立った。

素人が撮ったのかと思うような映像で始まる。
『シティ・オブ・ゴッド』のUSA版かとも見まがうが、
次第に、その繊細な映像・語り口に惹きこまれていく。

暴力的な、先のない社会の中に隠された繊細な想い。
お互いの想いを確かめながら、踏み込めぬ、そして近づいていく関係。

「月明かりの中で~」あぶりだされる想い。
息をひそめて見守りたくなる。

リトル。
高校生のシャロン。
ブラック。
風貌も何もかも似ていないのに、そこに、”シャロン”がいる。
その風貌・物腰の変わりように、環境から受けるものの大きさにやりきれなさを感じつつ、
「自分が何者であるかを他人に決めさせるな(思い出し引用)」の言葉の重さをかみしめる。
 それぞれの役者をキャスティングした監督の才覚に喝采。

心を閉じつつも、ファンやテレサ、ケビンを縋りつくように、疑うように見つめるリトル。
諦めきっているけれど、心を殺さずにいろいろな思いを抱える高校生のシャロン。
ファンと同じ格好で、ファンと同じ王冠を車に乗せて、日々の暮らしを行うブラック。
だが、ケビンと相対するときの、その時々の表情が愛おしい。
そんなシャロンを追っているだけなのに、心の奥底が打ち震えてくる。

売人でありながらの苦悩、わが子への愛にも似た愛情をこれも繊細に表現したアリ氏。
『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』『ベンジャミン・バトン』でも温かい父を演じておられた。

でも、私は、ハリスさんにも賞を献呈したい。

そんな役者の妙技を彩る、色彩の映像。ある場面はくっきりと、ある場面はしっとりと。ある場面はまがまがしく。

そして、ここにこの音楽を合わせるかというセンス。
ファンとの楽しい水泳教室には、不協和音にも似たバイオリンの音色。
母との苦しい再会の後の『ククルククパロマ』
他にも、他にも。

カーウァイ監督の『ブエノスアイレス』にオマージュを捧げたと聞く。
でも、私は、間の取り方とか、なぜか『BIUTIFUL ビューティフル』を思い出す。
『ブエノスアイレス』のように、激しい激情に翻弄された二人の関係性に心がキリキリするというよりも、
『BIUTIHUL』のように、静かに静かに、地下の水脈のように激情が心の奥底にたぎっていくような味わい。

そして、当たり前のことにも気づかされる。
白人にも、ポーランド系とか、スコットランド系とか、ラテン系とかいるように、
黄色人種にも、日本人もいれば、チャイニーズとかコリアンとかいるように、
黒人も、ルーツはアフリカでも、アフリカ系もいれば、キューバ系もいる。

派手な映画ではない。一見わかりやすそうで、人物のささいな表情を読み取っていかないと、何の面白みもない。
だけど、
こんな詩的で繊細で、地味でありながら、映画でしか表現できぬ余韻を味わえる映画が評価されるなんて、USAのアカデミー賞も捨てたもんじゃない。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
とみいじょん
すべての映画レビューを見る(全302件)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る