劇場公開日 2013年4月13日

舟を編むのレビュー・感想・評価

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4.5辞書作り=文化の礎・記録を作ること

2021年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

知的

幸せ

2枚看板は、松田氏とオダギリ氏だよね。
宮崎さんじゃなく。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

レファレンスブックの世界では厳密にいえば、「辞書・辞典」と「事典」「字典」の定義が違うことはご存じだろうか?そんなニュアンスもすでに遠くになりにけりなんだろうな。
 ピンポイントに明示してくれる電子媒体は便利だ。紙媒体だと、目指す単語に行き着くまでが煩わしい。余計な単語や用例が目について寄り道したり、いらいらしたり。そして目指す単語に行き着いても周りに拡がる同音異語、似たような言葉。電子辞書がプールなら、紙媒体は四面に拡がる海。ついつい目的地を見失い、言葉の海の中で迷子になる。(国語や英語の教室にはそんな海でおぼれたり、不思議の国へ遊びに行ってしまったり、フェードアウトしている子が何人いることか)そんな中で自分にふさわしい言葉を自分の感性を頼りに拾いださなければならない。
 利用者からすれば、そもそもどの辞書を手に取るかからしてすでに冒険は始まっているのだ。「無印の言葉こそがその辞書の個性を決める」のであり、紙の手触り・匂い、言葉と言葉・解説と解説の行間すら、いろいろな刺激をくれる。

辞書をキーワードにしたこの物語の題名『舟を編む』。なんて含蓄のある題名なのだろう。私達は、実際には辞書の編集はしないけど、頭の中には自分なりの辞書を編集している。

「日本は基礎研究にはお金を出さない」辞書編集にまつわるエピソードしかり。だが、辞書は自分の国の言語感覚を記録していく基礎資料。使われなくなった言葉でさえ、そこに生きた証の記録。目先の派手さ、周りの環境に振り回されるのも良いけど、芯がなければただ浮遊しているだけ。地に足付いた・腰の据わったゆるぎないものがあればこそではなかろうか。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この映画はそんな仕事を軸に展開する。

ああ、だけど、辞書編纂(特に国語辞書)て、出版社の中でもエリート社員が請け負うものだと思っていた。緻密で正確さを求められる、そのくせ時代性と普遍性のバランスがなければできない、しかも力量・信用がないとできない事業だもの。このレビューを書いている時だって、ATOKで表示される意味・用法にどれだけ助けられているか。

原作未読。

鑑賞後は、心に小さな灯が燈ったような、静かな暖かさに包まれる。

馬締は人づきあいが苦手な”変な奴”という設定だけど、本当の人づきあいって何なのだろうか。結果的に西岡の心に「こいつの為なら」と火をつけてしまった馬締。タケばあさんしかり。それほどの関わりができる人ってそうそういない。
 人たらしの西岡がプロポーズする場面、人生に覚悟を決めたんだとカッコ良かったですね。ある言葉の”用例”になっちゃっていたりするけど。あんな場面にあの言葉を使われると、その言葉もそのうち誤用されるようになるのかな?なあんてね。言葉は生きている。その場その場でいろんな意味・気持ちが上乗せされる。

 前半は馬締の恋が、後半は大詰めの編集部の様子が描かれる。でもラストから察するにタケばあさんの視点になるような馬締の成長譚?
 視点がぶれて今ひとつ定まりきれておらず、ちょっと物足りない。

映画の中では、複数のより糸がよりきれなかった…。

 前半は西岡との出会いと別れ、その間の二人の変化。そして馬締の恋を場面は少ないけど丁寧に描き見応えあった。

 でも、後半はもう少し描き込んで欲しかった。
 特に最終稿チェックでのミス発見。もっと息詰まるようなパニック感が欲しかった。万単位のチェックだよ。どれだけ完成期日が遅れるか。営業・経理(バイト代捻出)との確執等あってもしかるべきと思うけど、意外にあっさりクリア。
 松本先生の為にと逸る心と、でも言葉を大切にしてきたこれまでの仕事(=松本先生の教え)とどっちを取るかという本当に正念場での決断なのに、ちょっと軽かったかな?
 期日に最終入稿できなければ、営業に迷惑かける。辞書編纂反対勢力からの格好の攻撃材料にも成りかねない。反面、適当なものを出したら、出版社そのものの信用が失墜する。どっちを取るか決断を迫られる場面。
 前半の恋の場面を削ってでも、12年後のこのあたりを、松本先生、荒木、佐々木、西岡、村越、香具矢を絡めて描いて欲しかったなあと惜しい。

原作を読まれた方の不満は、もっと言葉に関しての感覚を映画に反映させてほしかったみたいな。要所要所には出てくるんだけど、確かになおざりかな。

とは言え、芸達者な役者達の饗宴、安定感で魅せてくれる。
 八千草さんの表情だけで、何が起こったのかわかる。
  酔った加藤氏の顔。加藤さんご自身は、お酒を嗜むことはないと聞いたけど。それだけじゃない。芯の固い部分と、悪ノリする場面、ファーストフード店に通うような洒脱な一面。そんな両面をもった好人物ってこの方しか演じられない。
 オダギリ氏もいい。この映画を馬締と西岡の先輩後輩バディ物語に絞って見たかった気もする。
 宮崎さんは恋文→詰め寄りの場面は出色でした。でも、12年後が…。
 池脇さんも何気に良かった。
 鶴見氏は新鮮だった。
 小林氏、渡辺さん、伊佐山さんは、相変わらずの安定感。
 馬締が恋していることが分かった途端に、お店に予約を入れる佐々木女史。あの間。伊佐山さんだからこそ!(笑)そんな悪ノリに、西岡・佐々木女史だけじゃなくて、松本先生や荒木までもがついていく。どんだけ愛されているんだ、馬締!
 黒木さんの使い方は勿体ない。
 そんな役者さん達が揃って、自然だが、唸りたくなるような演技が程良くかみ合った映画。
 (松本先生以外の、男性陣の髪型・服装センスは吹き出しましたが)

一生の仕事を見つける。先が見えないけどやりたい、そんな心意気が大切なんでしょうね。
 「舟を編む」というのは辞書の編纂に関わる心意気として出てくるけど、思えば人生なんて先が見えない航海に出ていくようなもの。その中で深海に埋没しそうな日々の事にどれだけ意味(光)を見いだせるか、で、人生が満ち足りたものになるのかが決まってくるんだなあと日常が愛おしくなりました。

観終わった後、もっと丁寧に生きていきたいなあとほんのりしました。

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とみいじょん

4.0淡々と進む

2021年6月7日
Androidアプリから投稿

喜怒哀楽の抑揚が少なく淡々とした映画の中に、役者の演技に引き込まれました。一人一人が心の深い所でつながっているところがとても良かったですね。私にとってはじわじわくる心暖まる映画でした。もう一度みたい。

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酒飲む野郎

3.0知らない世界を覗けたのは良かった。が…

Tetさん
2021年5月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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Tet

4.0松田龍平にほっこりする

2021年5月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

松田龍平は奇っ怪な役が多かったけど、舟を編むで松田龍平の良い持ち味が引き出された感じがしました。

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wataridori76

4.0日本的な作品

みなさん
2021年2月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

幸せ

映像の映し方や美術や人々の心の動きがとても繊細で日本的な作品だと感じました。とても好きです。松田龍平に感服。こういうオダギリジョーが好き。宮﨑あおいもよかったけど、どちらかというと松田龍平と加藤剛と小林薫の濃厚な情熱のお話なので渋いお三方のポスターでもよかったのでは

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みな

4.0タイトルなし

憂太さん
2021年2月11日
Androidアプリから投稿

全然関係ないけど
池脇千鶴に酔って泣きながらプロポーズするシーン
あれええよなあ

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憂太

3.5日本語大好き

2020年12月14日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

民放テレビで放送されたので夫と見た
コマーシャルの合間にいろいろ家事が出来るのでけっこう便利だけど
時間帯が遅くなるとコマーシャルの頻度が高くちょっとイライラ(笑)
後半は一気に見たいねー

いやー松田龍平はなにやっても反則だわ
しおんさんにはよほど気に入られてるね☆
でもなーオダギリジョーもかっこいいんだよなーーー
宮崎あおいの不必要な暗さがつきまとっていてそれだけがいやだった、、

日本語・言葉・文字大好きなのでおもしろかったーーーー

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mamagamasako

4.5なんといっても

MAMIさん
2020年11月2日
スマートフォンから投稿

キャストが最高。

とにかく見てほしい。

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MAMI

4.0面白かった!

2020年10月3日
Androidアプリから投稿

辞書をつくる話とあらすじで見てたから、そんな地味な映画にドラマなんかあるかなと思ったが、期待を裏切り面白かった。
地道に何年もかけて辞書をつくる過程をこまかく描いていた。主人公の松田龍平も好演。恋人になる宮崎あおいも良かったし、小林薫やオダギリジョーも好演だった、
また見たくなる映画だなあ。

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れいすけ

3.5日本語の奥深さ

Kyonさん
2020年10月3日
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Kyon

4.0タイトルなし

lilyroseさん
2020年9月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

辞書【舟】を
編集する【編む】人たちの奮闘
.
舟 = 辞書
ことばの海を渡る
ことばの美しさや
価値を再発見することができる
.
.
『誰かとつながりたくて、広大な海を渡ろうとする人たちに捧げる辞書をつくる』
言葉に真摯に向かう
言葉が人を繋ぐ
優しく温かく熱いことばたち
.
三浦しをん原作
素敵な映画でした

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lilyrose

4.0地味な映画だが好きな映画

2020年9月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

辞書を作るのに15年も掛けているなんて想像もしなかった。

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あっちゃんのパパと

4.0穏やかに流れる時間と人達の中にベクトルと求心力を感じました。

tunaさん
2020年9月7日
iPhoneアプリから投稿

穏やかに流れる時間と人達の中にベクトルと求心力を感じました。

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tuna

2.0変人が偏屈な作業を続けるだけの話。

2020年7月29日
PCから投稿

人付き合いがすごく下手な主人公が、辞書の編纂を天職と感じる話です。

残念ながら、変人を演じる松田龍平の演技に感情を移入できなかった時点で、私には「ムリ・ムリ・ムリ」でした。

きっと辞書編纂って、大変なんでしょう。
この映画で触れられているのはその「大変さの何分の一」にも満たないことだろうと思います。
しかし、それならそれで、もっと感情移入をやりやすい主人公のキャラを建てて貰いたかったです。

変人が偏屈な作業を続ける話。
そういえば中国の故事にもありますね。「愚公、山を移す」ってのが。
そういうのに感動できる人にはお勧めですが、私にはとてもムリでした。

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お水汲み当番

3.0松田龍平の表情の抑えた演技

2020年7月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

コミュ障害気味で言語が大好きな若者が、辞書編集の仕事について、辞書を完成させるまでの物語。

性格が対照的な先輩、指導役の先生、退職するベテラン編集者、下宿先の女性との恋をからめて、15年間の月日の果てに完成するまでを描く。

主人公の性格通り、静かな物語でも、辞書作成に人生をかける熱い思いは伝わってくる。全体的にコントラストの効いた暗めのトーン。松田龍平は表情の動きが少ないながらも存在感あり。

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菜野 灯

4.0松本先生いわく。「言葉の意味を知りたいということは、誰かの考えや気...

まるさん
2020年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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まる

5.0働く大人がかっこいい映画 馬締さんの成長がとても良かった

2020年7月16日
iPhoneアプリから投稿

働く大人がかっこいい映画
馬締さんの成長がとても良かった

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ryotas1222

3.5地道な作業。

2020年7月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

辞書をつくる事がこんなに時間が掛かるとは思わなかった。 ひとつ。ひとつの作業に手間が掛かる。気の遠くなる作業。携わる人は根気がないと難しいですね。
今はスマホで検索できるから辞書を引くことは無くなったけど。

松田龍平の言葉少ない役柄がこの昨品に合っていた。ちゃんと想いがあるのに言葉に出せない人。

辞書が完成し発売されてよかった。

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しろくろぱんだ

4.0何かに打ち込むということ

a0064さん
2020年5月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

世の中には、なんでも器用にそつなくこなす人と、ある特定の分野だけに特異な能力を発揮するが、他分野では平均以下、という人と2種類がいる。これは、能力差ではなく興味の幅が広いか狭いかの違いではないか、と最近思う。限られた集中力を分散させるか、ひと所に集中させるかによって、結果が変わってくるのだ。
本作品のまじめさんは、まさしく後者の人間だ。彼は、文字で書かれたことばにだけ強い興味を示し、その仕事に打ち込んだ。作中で、彼が人の悪口を言ったりする場面は一つもなかった。それが彼の信念だから、というより、人より抜きんでたいという欲求には一切興味がなかったから、そこに注ぐ注意力の一切はことばに向けていたのだろう。結果として、彼は誠実で謙虚な人間として描かれている。出世欲からの仕事人間ではなく、仕事そのものに打ち込む仕事人間が格好良いと思うのは、このようなカラクリからではないかと思う。

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a0064

5.0静かな空気感

2020年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

よかった。
すごく静かで地味で、どんでん返しも盛り上がりもない。
この物語を映画化するってある意味すごい!びっくり!
でも、でも、なんかよかった。
長い年月をかけ辞書編纂作業に打ち込んでいく(憑りつかれる?)
静かでひたむきな映画。
ひたむきさって心を打つ。

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つぶちょこ
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