映画「F1(R) エフワン」 : 特集
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく…】
「トップガン マーヴェリック」初鑑賞の“大興奮”再び
ブラピ、キャラクター、体感、音…どれも期待値超え!!
胸アツを超えて胸炎上! 編集部の熱狂×興奮レビュー

スクリーンでの鑑賞を今か今かと待ち望んでいた映画「F1(R) エフワン」(6月27日公開)。主演がブラッド・ピットで、しかも「トップガン マーヴェリック」監督をはじめ、製作チームが集結。この布陣だけで“面白さ”はほぼ確約済。で、実際に観たら――。
期待通りでありながら、そして期待を豪快に超えていく……!「トップガン マーヴェリック」を初めて観た時に味わった“あの大興奮の映画体験”が、また映画館で待ち受けていました!!!!!

これ大げさじゃなくてガチのマジ、しかも語れば語るほど“作品愛”が深まるタイプで……あーーーー、もう“愛”がはちきれちゃう!!
早速、レビューを“発進”させます!!!!
【毎秒「面白い」が更新されるすさまじい映画】期待の
ハードル上げて観たけど…むちゃくちゃ良かった…!

ひと足早く本作を鑑賞した編集部メンバーは、「トップガン マーヴェリック」も公開1週目に映画館で鑑賞し、ドハマリ→リピート鑑賞したタイプ。
そんな人物が、映画「F1(R) エフワン」を“体感”してみると……なんと個人的に「マーヴェリック」よりもぶっ刺さったようで……一体何故? 以下、アツい感想をどうぞ!
●筆者紹介

【期待値“超え”①:「ブラピ」が別格だった】
“共感する大スター”ブラッド・ピットがカッコよすぎて――今が最もカッコいい。常に“全盛期を更新し続ける男”のオーラはやっぱり素晴らしかった!!!!

――って、観た人全員叫びたくなると思います、この映画。
製作陣が「マーヴェリック」チームなので、トム・クルーズを比較として出しますが、個人的には“トムは超人的な肉体と挑戦心で人々を魅了する異次元の大スター”だと思っています。
では、ブラピは? “葛藤や失敗を抱えながらも、再生に向かう内なる炎を燃やし、人々の人生に寄り添う大スター”だと思います。だからこそ彼は私たちに強い“あこがれ”を抱かせ、その行動を思わず真似したくなる存在なんですよね(“あの”ジーンズ買った人いますよね? 「オーシャンズ11」でのナチョスの食べ方とか真似しませんでした??)。

映画「F1(R) エフワン」はそんな魅力が全開すぎました、大好き。
ちなみに本作には“若かりし頃のブラピ”が登場。その姿もやっぱりイケてるんですが、今のブラピが一番カッコいい、と心の底から思うんです。
そもそもプラピは“常に全盛期を更新し続けてきた男”だったことを改めて思い出しました。以下の画像を見てください。

「ジョー・ブラックをよろしく」(左上/写真:AFLO)、「セブン」(中央上/写真:Album/アフロ)、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(右上/Photo by Francois Duhamel/Sygma via Getty Images)、「ファイト・クラブ」(左下/写真:Collection Christophel/AFLO)、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」(中央下/写真:AFLO)、「ブレット・トレイン」(右下/写真:Photofest/AFLO)
そして“最新”のよさがこれでもかと堪能できるのが、映画「F1(R) エフワン」。改めて惚れますぜ……。
【期待値“超え”②:「キャラクター」が最高】
鑑賞前→ブラピは“伝説的カリスマ”役 鑑賞中→イメージ激変!最弱で超ダーティ、だがそれがイイ!“再起のドラマ”に胸アツを超えて胸炎上

本作、期待を超えまくる要素がむちゃくちゃ多かったんですが、そのひとつが主人公ソニーでした。
ソニーは“伝説的カリスマドライバー”と紹介されているだけに、鑑賞前は「初っ端から連戦連勝で最弱チームを導く」といった流れを想像していました。
でも、いい意味で違ったんです。超一流の天才ドライバーではありつつも、長いブランクを経たF1®復帰とあって困難だらけ。最下位争いにハマったり、しかも反則スレスレの手法(実は超痛快な“狙い”があるんですが……)をとったりと、カリスマ性抜群、しかしド級のトンデモ野郎だったんです!!

いわばゼロからではなく“マイナススタート”。しかしこれが良い、だからこそ“胸アツ”への振れ幅も大きい!! 最下位が続き、存続の危機にも陥ったチームはソニーに反発するが“カリスマ”の常識破りの作戦を実行していくことで“激変”していく。ここのアツさが度を超えて“胸炎上”――サクセスストーリー大好き人間たちの大好物展開、待ってますからね!

【期待値“超え”③:「若手との関係性」が沁みる】
ソニー×ルーキーの物語も期待以上!!!! 仲間であり、ライバルであり、しかし適度な距離感で――F1(R)の意外な特徴とマッチした関係が、最後の最後まで“効きまくる”

F1®はスピードを競うだけでなく、チームスポーツとしての高度な作戦・戦略が超重要。この点にフォーカスしていることでも“新しさ”を感じましたが、なかでも効いていたのが「各チームは原則として2台のマシンをエントリー可能。すなわち、1チームで2人のドライバーが、同時にレースを走る」というルール。
なぜならソニーと、才能溢れるが少々自信過剰なルーキードライバーのジョシュアの関係性をエグいくらいドラマチックにしていたんです!!

同じチームだけど「順位を争うライバル」だから、2人はバッチバチにやり合います。年の差なんて関係ねえ、口喧嘩は言葉のナイフが尖りまくっていて怖い。しかし、その才能を肌で感じ、ソニーはジョシュアのことを誰よりも認めている。そしてジョシュアも、嫌っていたソニーを次第に認めていくのです――。

「ベテラン×ルーキー」という組み合わせの“尊み”が、最大火力でぶっ放されていてヤバい。そして「アイツに勝ちたい」、それが「アイツを勝たせたい」と変化していくさまが、心の琴線に触れまくりでして……なので、これらの集大成となる“最終レース”、めっっっっちゃくちゃアツいっす!
【ここでちょっとブレイク!】
そこに痺れる、憧れる――!!!! 数多の映画ファンを虜にする“ソニーの流儀”を紹介

ソニーが“最高”の理由? それは“俺流”を貫いているからです。その一部を紹介しておきましょう!
・てっぺんを極めたら“王座”に興味なし! 24時間耐久やオフロードレースなど、アメリカ中の各種レースを転戦→優勝したら別種のレースへ挑むため出発→満を持して、かつて戦ったF1®に復帰する――
・絶対に欠かさないルーティンが強さの秘密――レースの前にはトランプを1枚ポケットにしのばせて“願掛け”。レースで火照った体を冷やすなら、氷風呂一択。
・科学的トレーニング? 俺は“アナログ”でいい――限界突破まで走り込み&懸垂、ボールを使って反射神経向上 “スポコン脳”でハイテクを凌駕!?
さらなる“俺流”にシビれる、あこがれるゥ! 本編でチェックして!!!!
【期待値“超え”④:「体感」が異常】
もはや“体感”というレベルじゃない。ふさわしい言葉は“超体感” スクリーンから放たれる“におい”、音圧で生まれる尋常じゃない振動…試写室の全マスコミが“前のめり”になった

気になるのは「映画体験のすごさはどうだったのか!?」ということ。本作は“体感”のその先。“超体感”――それほどの没入感が生じているんです。
「マーヴェリック」撮影時には実現できなかったという“進化型のカメラシステム”によって生まれたのは、同作とは別種のスピード感……思わず息が止まりそう、というか、実際に息ができなかったので、レースシーンは終始“窒息寸前”。
レース場の観客の熱気と歓声が劇場内に充満し、最速を追求する“チーム全体の極上の連携”が興奮を呼んで、カメラはレーサーという“個”にもフォーカス。鬼気迫る表情、ハンドルが小刻みに動き、眼前でのクラッシュ――サーキットの匂いすらも伝わってくる高密度かつ疾走感バツグンの映像が何度もお目見えし、本当に素晴らしい超体感でした……!!

ちなみに、一足先に本編を鑑賞した現役F1 ®ドライバーたちも「本当のスピードを体感できる」(エステバン・オコン/ハ―ス所属)、「マシンの中で聞こえる音までリアル」(角田裕毅/レッドブル所属)と大絶賛しています。
しかも7度の世界チャンピオンに輝いた現役トップF1 ®レーサー、ルイス・ハミルトンも製作に名を連ねているんですから、この体感はやっぱり“本物”です。
試写会では興味深い光景も! レースシーンになった瞬間、観客の大半がスクリーンに引っ張られるように“前傾姿勢”をとっていました。つまりこの映画はスクリーンに飲み込まれる可能性がある――それほどのパワーを秘めています。

ちなみに通常スクリーンでの鑑賞だったんですが、本作はIMAX認証デジタルカメラで撮影された「FILMED FOR IMAX」作品。通常スクリーンでこれほどの“没入感”だったので、もしもIMAXで観ていたら一体どうなっていたんだろう(劇場公開タイミングで確かめます!!!!)。
【期待値“超え”⑤:「音楽」がもう1人の主役】
すごすぎた、やばすぎた、好きすぎた 巨匠ハンス・ジマーがスコア担当→そんなの聴く前から“最高”に決まってんじゃん→開始数秒で「サントラ買います、買わせてください」

「マーヴェリック」のほか、「インターステラー」など“大傑作”のスコアも手掛けた巨匠ハンス・ジマーが音楽を担当――映画を愛するみなさんに説明は不要ですね、筆者の“耳”の期待値もあがっておりました。
で、結果ですが、開始数分で“耳”大歓喜――あぁ、ここからの約2時間、俺の体と心は、この映画に支配されちまうのだな――そう感じてしまうほど。
“レース映画”であり、もはや“音楽映画”!最終レースでは「この激アツ展開に、こんな電子音持ってくるの? もう最高が過ぎるよ、ジマー先生」と興奮が収まらず。

で、鑑賞後、サントラ購入欲がMAXに到達していたところ「まだ売っていない(公開日に発売)」という事実を知り、しこたま打ちのめされました。
この記事を書く今の今まで“サントラ買いたい欲”を解消しきれていないので、劇場での再鑑賞をきめた後に“速攻でサントラゲット”という計画を立てています!
【最後に】
え、もう“結論”を出さなきゃいけない? 魅力を語り尽くしていないのに……でも、これだけは言いたい 映画「F1(R) エフワン」は語れば語るほど“傑作と化す”作品だ

まだまだまだまだ語りたいポイントだらけなんですが、そろそろレビューをまとめないといけないそうです……(めちゃくちゃ嫌)。駆け込みで、その他の注目ポイントも伝えさせて!!!!
・「待て…待て…待て……今だ!」序盤から“スラムダンク”みたいな名シーン(これ伝わるかな)があってね…見てくれ、とにかく興奮するから…!!!
・「“自分”に集中し、前だけを見て、ただ走る」「過ちを認めるのは弱さではなく強さ」といったテーマ&メッセージが響いちまった
・レースシーンの“顔つき”が違う――本当に自分で運転&本物のF1®レース中に撮影してるので、ブラピたちの“アドレナリンMAXの表情”がすげぇ
・もちろん、面白いのはレースだけじゃない。各レース間のエピソードもめちゃくちゃ面白い(特に「仲直りポーカー」は最高)

いやー、書き出したらキリがない。
映画「F1(R) エフワン」は、鑑賞時は興奮が全面に出てくるんですが、“鑑賞時の記憶”を冷静に振り返ってみると、語りたくなるポイントがめちゃくちゃ出てくるタイプの作品です。
そして語れば語るほど、良作になって、超良作になって、傑作に変化してくる。これって、まさに一大ムーブメントと化した「トップガン マーヴェリック」と同様のパターン――。
熱を帯びた口コミは、公開後“超速”で広がっていくはず。だからこそ、最後に伝えておきます。

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