「七人の侍」から「万引き家族」まで! 英国映画協会が選ぶ、1925~2019年の優れた日本映画95本
2020年5月16日 11:00
[映画.com ニュース] 英国映画協会(BFI)が、1925年から2019年にかけて、それぞれの年の優れた日本映画を選定したリストを発表。計95本の多彩な作品がナインナップされている。
伝統的なトップ100などのランキング形式ではなく、年ごとにベスト作品を選ぶ形式とした理由について、BFIのサイト内では「特定の黄金時代やニューウェーブ、Jホラーや現代アニメの台頭などの要素を踏まえた上で、より革新的なものを示したかった」と語られており、今でも入手可能な作品という観点から、1925年をスタートの年に設定したという。
なかでも、54年を「史上最高の年」と位置づけている。リストでは黒澤明監督の「七人の侍」が選ばれているが、溝口健二監督の「山椒大夫」「近松物語」、成瀬巳喜男監督の「山の音」「晩菊」、木下惠介監督の「二十四の瞳(1954)」、五所平之助監督の「大阪の宿」、稲垣浩監督の「宮本武蔵(1954)」、「ゴジラ」第1作などが同年に製作されており、「1年に1本」というルールに基づいた選定は困難を極めたようだ。「同じ監督の作品が2本以上選ばれているケースは稀なことから、日本映画の豊かさを感じられるリストになった」と締めくくっている。
「何が彼女をさうさせたか」(鈴木重吉監督)、「マダムと女房」(五所平之助監督)、
「生れてはみたけれど」(小津安二郎監督)、「港の日本娘」(清水宏監督)、
「隣の八重ちゃん」(島津保次郎監督)、「妻よ薔薇のやうに」(成瀬巳喜男監督)、
「祇園の姉妹(1936)」(溝口健二監督)、「人情紙風船」(山中貞雄監督)、
「花ちりぬ」(石田民三監督)、「残菊物語(1939)」(溝口健二監督)
「小島の春」(豊田四郎監督)、「簪(かんざし)」(清水宏監督)、
「ハワイ・マレー沖海戦」(山本嘉次郎監督)、「無法松の一生(1943)」(稲垣浩監督)、
「陸軍」(木下惠介監督)、「桃太郎 海の神兵」(瀬尾光世監督)、
「歌麿をめぐる五人の女(1946)」(溝口健二監督)、「安城家の舞踏会」(吉村公三郎監督)、
「蜂の巣の子供たち」(清水宏監督)、「晩春(1949)」(小津安二郎監督)
「羅生門」(黒澤明監督)、「めし」(成瀬巳喜男監督)、
「西鶴一代女」(溝口健二監督)、「東京物語」(小津安二郎監督)、
「七人の侍」(黒澤明監督)、「乳房よ永遠なれ」(田中絹代監督)、
「狂った果実(1956)」(中平康監督)、「幕末太陽傳」(川島雄三監督)、
「巨人と玩具」(増村保造監督)、「野火(1959)」(市川崑監督)
「裸の島(1960)」(新藤兼人監督)、「不良少年(1961)」(羽仁進監督)、
「切腹」(小林正樹監督)、「にっぽん昆虫記」(今村昌平監督)、
「砂の女」(勅使河原宏監督)、「飢餓海峡」(内田吐夢監督)、
「とべない沈黙」(黒木和雄監督)、「殺しの烙印」(鈴木清順監督)、
「絞死刑」(大島渚監督)、「薔薇の葬列」(松本俊夫監督)
「エロス+虐殺」(吉田喜重監督)、「書を捨てよ町へ出よう」(寺山修司監督)、
「女囚さそり 第41雑居房」(伊藤俊也監督)、「仁義なき戦い」(深作欣二監督)、
「サンダカン八番娼館 望郷」(熊井啓監督)、「不知火海」(土本典昭監督)、
「江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者」(田中登監督)、
「幸福の黄色いハンカチ」(山田洋次監督)、「鬼畜」(野村芳太郎監督)、
「太陽を盗んだ男」(長谷川和彦監督)
「ツィゴイネルワイゼン」(鈴木清順監督)、「泥の河」(小栗康平監督)、
「転校生」(大林宣彦監督)、「家族ゲーム」(森田芳光監督)、
「お葬式」(伊丹十三監督)、「火まつり」(柳町光男監督)、
「夢みるように眠りたい」(林海象監督)、「ゆきゆきて、神軍」(原一男監督)、
「AKIRA」(大友克洋監督)、「鉄男」(塚本晋也監督)
「櫻の園(1990)」(中原俊監督)、「おもひでぽろぽろ」(高畑勲監督)、
「紅の豚」(宮崎駿監督)、「ソナチネ(1993)」(北野武監督)、
「かたつもり」(河瀬直美監督)、「渚のシンドバッド」(橋口亮輔監督)、
「Shall We ダンス?」(周防正行監督)、「CURE」(黒沢清監督)、
「リング」(中田秀夫監督)、「AUDITION オーディション」(三池崇史監督)
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