幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ

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劇場公開日:

解説

山田洋次監督が高倉健を主演に描く人間ドラマ。共演に倍賞千恵子、武田鉄矢、桃井かおり。失恋して自暴自棄になった鉄也は、新車を買って北海道へ傷心の旅に出る。そこで鉄也は一人旅をしていた朱美のナンパに成功し、さらに2人は海岸で勇作という男と知り合う。旅をともにすることになった3人だが、刑務所から出所したばかりだと話す勇作が、愛妻へ出した葉書のことを語り始め……。2010年、英語リメイク版「イエロー・ハンカチーフ」(08)の日本公開にあわせ、デジタルリマスター版がリバイバル公開された。

1977年製作/108分/G/日本
配給:松竹
日本初公開:1977年10月1日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第1回 日本アカデミー賞(1978年)

受賞

作品賞  
監督賞 山田洋次
脚本賞 山田洋次 朝間義隆
主演男優賞 高倉健
助演男優賞 武田鉄矢
助演女優賞 桃井かおり

ノミネート

主演女優賞 倍賞千恵子
音楽賞 佐藤勝
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映画評論

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(C)1977,2010 松竹株式会社

映画レビュー

3.0タケテツのポテンシャルを見抜いた山田洋次

2023年3月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

タケテツファンなのでちょっと冷静な採点はできないが、後に彼が役者として発揮する全てがこの映画に詰まっていたように感じられ、山田洋次の眼力に感服した。

コメディを演じるも、そのセリフや動きもさることながら、それ以上にメタ的に「それを演じてる僕、面白いでしょ?」感がうざくて笑えてしまう、刑事物語に顕著なタケテツコメディ。

女に振られるのも似合うし、次の女を口説くのが下手なのもよく似合う、「101回目」でも全く同じ構造を見せたタケテツシナリオ。

時代の現れでもあろうが、北海道の人々をことある度に百姓呼ばわりしたり、女性に襲いかかったりするところに見られる、暴言でお馴染みのタケテツサイコパス。

これらは、後にミュージシャンではなく役者として名を上げていくタケテツの大枠の要素がほぼ揃っているように思える。
海援隊のボーカルにこれをやらせてハマると見抜いた山田洋次の眼力は一体どうなっているのか。天才の所業に頭が下がる思いであった。

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wutang

4.0タイトルなし

2023年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

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ソルトン

5.0「珠玉の個性」

2022年11月23日
スマートフォンから投稿

高倉健さん、武田鉄矢、桃井かおり、倍賞千恵子・・・四人の巨大な個性が何故か不思議なまでに上手く調和され、面白いと感動するが同時に味わえる稀な作品だと思います。

健さん演じる勇作が欽也と朱美に感謝の気持ちを言葉ではなく、ただただ無言のまま握手をかわす場面・・・とにかくかっこよく、とにかく泣けてきて、とにかく美しいのですが、これは三人の珠玉の個性が作り上げた日本映画史に残る名場面だと思います。

不器用なる主要登場人物たちに各々頑張れ!と応援した後、ありがとうと伝えたくなる・・・何回見ても、そんな幸せな気持ちにさせてくれるのです。

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トンヌラ

2.5これが名作?

2022年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

今まで何度か見た事がある映画。本日BSで放送していたので、あらためて見た。
正直「これが名作?」というのが率直な感想。

まず、ストーリーのオリジナル性。タイトルにもある、クライマックスの黄色いハンカチは元々日本でもヒットしたドーンの「幸せの黄色いリボン」の歌詞を題材にしている。
その歌詞もオリジナルではなく伝承に基づいたもの。

そのクライマックスに結び付けるために武田鉄矢と桃井かおりの絡みなど創作ストーリーでつなげて映画にしたもの。感動するべきクライマックスにオリジナリティがなく、初めからわかっている。

武田鉄矢が桃井かおりに絡む態度もしつこく見苦しいし、高倉健が犯した殺人も擁護できるものではない。刑期を終える男を黄色いハンカチを掲げて待つその理由や女心にしても十分に描かれているとは思えない。

全てが、たった1曲の歌詞・伝承の通りのクライマックスにつなげるための「つなぎ」。
結果がわかっているため感動する要素もない。

山田監督はじめ俳優陣は皆好きだが、この映画は名作と呼ぶのにふさわしいのだろうか。

「幸せの黄色いリボン」のヒットがなかったら、山田監督がこま映画をつくる事もなかっただろう。

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ひろ
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