祇園の姉妹(1936)

劇場公開日

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解説

日本映画界が誇る名匠・溝口健二が、京都・祇園の色街で働く姉妹を主人公に描いた人間ドラマ。義理人情に厚く男に従順な芸者・梅吉の元に、かつてのひいき客・古沢が破産して転がり込んでくる。しかし、打算的で気の強い妹・おもちゃは無一文の古沢のことが気に入らず、古沢を追い出してしまう。その後も何人もの男たちを手玉に取って金を搾り取ろうとするおもちゃだったが……。妹・おもちゃ役に山田五十鈴。

1936年製作/日本

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映画レビュー

5.0「西鶴一代女」と並ぶ溝口映画の最高峰

Gustavさん
2020年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

男と女の対立を可笑しく厳しく突き詰めた脚本が見事。色街通いの多かった溝口監督の原案を依田義隆が無駄のない物語に纏め、テーマが浮き出るドラマとしての完結性。祇園の風情を見事に捉えたカメラワーク。山田五十鈴演じる芸妓”おもちゃ”のキャラクターの魅力と梅村蓉子の演技力。二つの女の立場、個性の違いを鮮やかに見せての、ラストの締めくくり。
オリジナルより20分近くの短縮版ではあるが、その不備を感じることのない圧倒的な溝口監督の演出力。10代最後に出合えて日本映画に開眼させてくれた、大切な日本映画の至宝。

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Gustav

5.0溝口監督作品の中でも重要な意味と意義のある作品

あき240さん
2020年1月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

メロドラマを排しリアリズムに徹底しています
1936年、昭和11年
当時としては革新的な映画ではなかったかと思います
リアリズム映画と名高い内田吐夢監督の土よりも3年は早い
イタリアのネオリアリズモは戦後のこと
フランス映画の巴里の屋根の下などの詩的レアリズムの作品はリアリズムの性質がまるで違う

ラストシーンの妹の激白はフェミニズムの主張そのものでこれも画期的なことではなかったかと思います

姉は男にとって都合の良い理想の女性
人間扱いされない男性の玩具として扱われる存在
古い因習に疑問を持たずに生きていく普通の人間でもあります

一方、妹は人間としての尊厳を得ようとしている存在です
だから逆に男性を利用するのです
近代的な男女平等の思想の持ち主で、古い因習を打破するのだと固く誓っています
冒頭のシュミーズ姿で、男性がいても平気で登場してくるのは、この人物は男女は性的に平等であると主張する女性だという演出意図だと思います

この姉妹を通して祇園の芸者のおかれた現実の境遇をえぐり出していきます
それは同時に日本の女性の置かれた姿でもあるのです

これは時代を考えれば、恐らく形を変えた社会主義思想の表出だったのだろうと思います

当時は社会主義思想は危険思想として取り締まりの対象でありました
その思想の内のフェミニズムだけに焦点を当てて観客の意識に近代的な考えの芽を植え付けるのだという狙いだったと思います

当時は治安維持法により共産党などの社会主義思想の団体は壊滅して、その適用範囲がさらに拡大されて、芸術団体も摘発対象になっていった、そんな時代の背景があったのです

妹が報復を受けるのは、社会主義者に対する密告と特高警察の予備拘禁や拷問を暗示させているのだとおもいます

溝口監督は姉妹それぞれの役割を明確にして対比させることで、私達にそこのところを大衆に自然に考えさせようとしているのです
それは成功していると言えると思います

溝口監督はワンシーンワンカットの手法が盛んに取り上げられますが、それよりもこの姉妹や登場人物達が演じる人間の本質をぶつけ合うところにこそ溝口監督のリアリズムがあるのではないでしょうか

溝口監督の躍進は本作からこそ始まったと思います
大変重要な意味を持つ傑作だと思います

聴いていて何の違和感もなくすーっと入ってくる京都弁は、流石に現代ではもっと薄まってしまっています
ですが、84年前の四条通りの光景が現在とさして変わらないことには驚愕しました
祇園の路地にある馴染みのお店に湯葉湯豆腐食べに行きたくなりました

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あき240

3.0歴史的価値あり

kossyさん
2019年7月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 トーキーとなったばかりの頃の映画のため、音声が聞きづらいのですが、溝口作品の最高峰と誉れの高い映画だ。

 しかし何だろう。ストーリーとしては面白くもなんともないけど、細かな会話がすごく自然でリアルだ。金額なんかが多く登場してるけど、現在の価値に換算すると100万単位の金が動く祇園の世界だけあって、庶民感覚が通用しない。

 戦前の小津と比べると、動きや台詞に躍動感があるし、現在作られる映画の基礎として考えると歴史的な価値はあるのだろう。

 「芸子でっせ。ほんまのことばかり言うとられません」などと厳しい現実を目の当たりにしてしまったらやだなぁ。

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kossy

2.0今度こそ溝口版

2016年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

 先日、野村浩将によるリメイク版を間違ってレンタルしたが、今度こそオリジナルの溝口健二版「祇園の姉妹」である。

 オリジナル版はやはり溝口特有のワンシーン・ワンカットで始まる。これが圧巻。
 家財が無造作に置かれた屋内を移動カメラがゆっくりと映していく。男たちの掛け声のほうへカメラが近づいていくと、これらの家財を競りにかけているではないか。
 その競売の様子を他人事のように眺める屋敷の主人たち。
 こうした奥行きのある構図で、物語の世界観を提示することがこの監督の得意技なのだと思う。

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よしただ
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