太陽を盗んだ男
劇場公開日 1979年10月6日
解説
自ら製造した原子爆弾で政府を脅迫する男の孤独な闘いを鋭い風刺とパワフルな演出で描き、現在もカルト的人気を誇る異色のアクション映画。中学校の冴えない理科教師・城戸は、原子力発電所に侵入してプルトニウムを盗み出し、自宅アパートで苦労の末に原子爆弾の製造に成功。警察に脅迫電話を掛けると、以前バスジャック事件に遭遇した際に知り合った山下警部を交渉相手に指名する。明確な目的も思想も持たない城戸は、テレビの野球中継を試合終了まで放送させるよう要求したり、ラジオ番組を通して次の要求を募集したりと、行き当たりばったりの犯行を続けるが……。沢田研二が主演を務め、菅原文太が山下警部を圧倒的存在感で熱演。「青春の殺人者」の長谷川和彦監督の長編第2作で、「ザ・ヤクザ」のレナード・シュレイダーが原案と共同脚本を手がけた。
1979年製作/147分/日本
配給:東宝
スタッフ・キャスト
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2022年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
最後まで抜かりが無い名作。
妊婦に女装した沢田研二が、国会議事堂に入る所は無許可撮影、渋谷ではゲリラ撮影、今ではありえない状況。
故に生臭いリアルな絵で進行は進む。また金属プルトニウムの破片を舐める猫は絵の取り方繋ぎ方が上手いのか、本当に死んでるのでは無いかと思うほど。撮影にはマタタビを使ってる様だ。
最後の最後まで、リアルな情景、素晴らしい作品だ。
2022年5月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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途中の、髪の毛が抜けるあたりで見るのが辛くなって挫折。
アクションなどもあって当時は娯楽映画としても楽しめたのかもしれないが、今の自分にはちょっと見続けるのが怖く感じた。
途中までだが、沢田研二でなければ出来ない映画だと思った。
ひょうひょうとして何を考えているか分からない、明るいように見えたかと思えば影もあってちょっと闇も感じる。それが政治的な目的もなく、何となくプルトニウムを盗んでしまう主人公にぴったり。
原爆製造の場面はこんなんで良いのかと思ったけれど、映画、原子の力(1947)の映像の一部を観て似たような感じで驚いた。
実際に原爆製造に関わった科学者たちが、防護服も着ないで試験官にプルトニウムを入れて見せびらかしている映像。
この映画も含め、今ならちょっと考えられない。そんなところでも時代を感じた。
2022年1月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
初公開時以来の劇場鑑賞
改めて衝撃を受けました
役者もド派手なら予算のかけ方もド派手
あのアクション、カーチェイス凄いです
火薬どれだけ使ったのか
エキストラの数も凄いし
すべてが今の邦画とケタ違いです
それにこういったセンシティブな題材はまず令和の時代NOでしょう
制約のない自由な時代に作られた歴史的な作品です。
菅原文太凄い
沢田研二凄い
リメイクするにも、今の俳優じゃ無理かな
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