AKIRA
劇場公開日 2020年4月3日
解説
漫画家の大友克洋が1982年から「ヤングマガジン」で連載した同名コミックを、大友自らが監督を務めて1988年にアニメーション映画化。近未来の東京を舞台に超能力者と暴走族の少年たちや軍隊が繰り広げる戦いを描き、製作期間3年、総製作費10億円という当時としては破格の歳月や労力をつぎ込んで生み出された濃密でハイクオリティなアニメーションが国内外に多くの影響を与えた伝説的な一作。1988年7月、関東に新型爆弾が落とされて第3次世界大戦が勃発。それから31年が過ぎた2019年、東京湾上に築かれた新たな都市=ネオ東京は翌年にオリンピック開催を控え、繁栄を取り戻しつつあった。ある夜、職合訓練校に通う不良少年の金田と仲間の鉄雄らは、閉鎖された高速道路でバイクを走らせていたが、そこで26号と呼ばれる奇妙な男と遭遇する。その男は、軍と対立するゲリラによって、「アキラ」という軍事機密と間違えてラボから連れ出され、軍に追われていた。そこへ現れた軍によって、26号と接触して負傷した鉄雄が連れ去られてしまい……。製作から30年以上を経た2020年、4Kリマスターと音楽監督の山城祥二指揮のもとで行われた5.1ch音源のリミックスを施した「AKIRA 4Kリマスターセット」が20年4月23日にブルーレイ発売。それを受けて同年4月3日から全国のIMAXシアターで劇場公開。同年6月5日から通常の劇場でも4Kリマスター版が公開、12月4日からドルビーシネマで公開。
1988年製作/124分/PG12/日本
配給:東宝
日本初公開:1988年7月16日
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2020年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
80年代、バブル絶頂時に制作費10億円を投入して作られた本作は、今見ても色褪せない。リアルを追求した2コマ打ち作画に、プレスコでリップシンクされた表情芝居、カメラを意識したレイアウト、当時としては画期的だったCGの導入、細部までこだわり抜いた背景美術など、技術的な見どころだらけの作品だ。大友克洋の絵をそのまま動かすことを目標に作られた本作は、日本アニメの歴史におけるエポックメイキングな作品であることは間違いない。もともと、リアル志向の大友のデッサンを動かすだけでも大変な作業だったろう。
本作が作られたのは日本がバブル経済絶頂期の80年代だが、あの時代でなければこのプロジェクトは成立しなかっただろう。世紀末を迎える当時の終末論的な空気感を感じさせる内容が、2020年代の今の日本とどこかリンクしてしまうのが恐ろしい。日本社会が退廃的な方向に行くことが決定的になってきた今、この映画の空気感は公開当時よりも一層リアルに感じられるかもしれない。
2022年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
内容は難しいけれど、観ていくうちに世界観に魅了される。
映像といい、ストーリー展開といい1988年の作品ではあるけれど、今観てもとても新鮮ですごい。当時の衝撃はすごかったんだろうなぁ。今もなお様々なところに影響を及ぼしているのは頷けます。
2022年4月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
当時のトップアニメーター、最高戦力を集めて作られただけあって、今見ても綺麗。
漫画の絵がそのまま動いている。
よくこのクオリティでセルアニメーションを作りきったなと感心する。
やはり残念なのは中身が漫画と別物に…
しくじったのは漫画版を読んでどこまで映像化するのかなと期待して映画を観たため、ガッカリ感が強くなってしまった。
そこまで面白くはないって言うのが正直な感想です。
ただ、1988年にこれだけの映像を作り上げた熱意には感動します。
2022年3月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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