東京物語

ALLTIME BEST

劇場公開日:1953年11月3日

東京物語

解説・あらすじ

名匠・小津安二郎の代表作で、東京で暮らす子どもたちを訪ねた老夫婦の姿を通し、戦後日本における家族関係の変化を描いた不朽の名作。ローポジションやカメラの固定といった“小津調”と形容される独自の技法で、親子の関係を丁寧に描き出す。尾道で暮らす老夫婦・周吉ととみは、東京で暮らす子どもたちを訪ねるため久々に上京する。しかし医者の長男・幸一も美容院を営む長女・志げもそれぞれの生活に忙しく、両親を構ってばかりいられない。唯一、戦死した次男の妻・紀子だけが彼らに優しい心遣いを見せるのだった。

1953年製作/135分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1953年11月3日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3

(C)松竹株式会社

映画レビュー

3.5時代を切り取った映画

2025年6月26日
iPhoneアプリから投稿

人に勧められ名作を鑑賞

1950年代の日本
この時代における家族の人間ドラマをそのまたま抜き取ったような作風
カメラを定位置で固定した独特の絵作りは、今の目で見ても印象深い

劇的なドラマがあるわけでは決してないが
人間、そして家族の老いと、それにともなう様々な関係性の変化を淡々としみじみ見せた作品

核家族化が進みきった現代から見ても感じ入るところがあった

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ジョイ☮ JOY86式。

4.5幸せな家族、その中にもいろいろあるもの

2025年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

両親、子ども、子どものつれあい、遠慮や愛情、そして死。
気兼ねのない存在であったとしても、必要なものも礼もある。
色々な物事の中に、人となりが出るもの。
これでも幸せな方だ。
孫よりも子どもが可愛い、
昔は優しかったのに。
これでも幸せな方だなあ。
などという会話に、あきらめや妥協、寛容な日本人の普遍性を感じる。
68歳で大往生というのには、時代を感じさせられた。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
nyaowan

5.0普遍的日常

2025年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

20年前か30年前かも定かではありませんが、初めて観たときは退屈でした。以来、小津作品は自分の好みではないと思って敬遠してました。でも、大好きなアキ・カウリスマキ監督は、今作を観て映画監督になったわけだし、ヴィム・ヴェンダース監督も小津監督を敬愛してやまないというし、ずっと避けてるのもどうかと思い直して、昨年、「彼岸花」(58)を観てみたらとても面白くて、「そろそろいいのかな?」と思っていた矢先、丸の内TOEI「昭和100年映画祭」で上映されるというので観ました。期待ハズレだったらショックだなという心配は杞憂でした。モノクロームの昭和の風景や暮らしぶりは少年時代を想起させて懐かしく、親子の情愛、夫婦愛、旧き友情は、どこかで自分の半生に重なり、とても身近に感じられました。若い頃には退屈に思えた平凡な出来事も、いつかは消えゆく儚きものという実感があると、全く違う感慨がありました。原節子扮する紀子にとって平山周吉(笠智衆)ととみ(東山千栄子)は義父母に当たるので、自分の義父母のことと重ねて生前のご恩なども思い出しながら、人の老いや死についても感じました。派手なアクションもなく、宇宙人も出てこないし、美男美女のラブシーンもない、若者には退屈かもしれない映画の面白さがわかるようになってちょっと嬉しい映画体験でした。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
赤ヒゲ

3.0昭和28年の時点で核家族的なドライな状況が描かれている

2025年4月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
ねこたま