東京物語

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劇場公開日:

解説

名匠・小津安二郎の代表作で、東京で暮らす子どもたちを訪ねた老夫婦の姿を通し、戦後日本における家族関係の変化を描いた不朽の名作。ローポジションやカメラの固定といった“小津調”と形容される独自の技法で、親子の関係を丁寧に描き出す。尾道で暮らす老夫婦・周吉ととみは、東京で暮らす子どもたちを訪ねるため久々に上京する。しかし医者の長男・幸一も美容院を営む長女・志げもそれぞれの生活に忙しく、両親を構ってばかりいられない。唯一、戦死した次男の妻・紀子だけが彼らに優しい心遣いを見せるのだった。

1953年製作/135分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1953年11月3日

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(C)松竹株式会社

映画レビュー

4.5喪服どうなさる?

2023年11月28日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

楽しい

怖い

タイトルやイメージからほのぼのとした家族の物語を期待すると痛い目をみる映画。

切り返しによる独特のテンポと間、強迫的な煙突のインサート、飄々とした笠智衆の演技、原節子の人間離れした微笑みなど見所も多い。
杉村春子の「喪服どうなさる?」は戦慄の名場面。

むかし撮影背景を調べたときに、老夫婦が上京したのが足立区の北千住界隈であったことを知る。
つまりあの土手は荒川で、インサートの煙突はつげ義春の漫画でも有名な「おばけ煙突」だったのだ。

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movienoya

4.0親子の普遍的な型

2023年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

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parsifal3745

5.0原節子さんの優しさに感動❗

2023年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

過去に、世界の映画監督が選ぶ映画ベスト第1位に選ばれた
小津安二郎監督の作品を鑑賞しました。

今まで幾度となく途中で挫折したこの映画。今回は、最後まで一気に観ました。
世界1位になった理由が分かりました。どこにでもある一般的な家族の姿を
映し出してあるのですが、その描きかたが秀逸で、ラストでは感極まるものが
ありました💧老いることは悲しいことですが、原節子さんの温かな優しさに触れ
何が人生で大切かを実感しました。評価どおりの素晴らしい映画でした。

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ララ

5.0エゴイズムとヒューマニズム

2023年8月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

幸せ

尾道に住む周吉(笠智衆)ととみ(東山千榮子)
夫妻は、子ども達が暮らす東京へと旅行に
出かける。
実の子どもである長男の幸一(山村聰)や
長女の志げ(杉村春子)より、
次男の嫁・紀子(原節子)だけが、
親身になって世話を焼いてくれた。

周吉ととみの会話や、とみと紀子、周吉と紀子の
会話から感じる優しさが沁みたな〜。

でも、実際に自分はこの長男や長女みたいな
態度で親に接していたと反省するも、
親孝行したいときには親はなし...

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ほんのり