ハッピーアワー

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解説

演技経験のない4人の女性を主演に、ごく普通の30代後半の女性たちが抱える不安や悩みを、総時間317分の緊迫感あふれるドラマとして描いた。映画学校の生徒たちを起用した4時間を超える大作「親密さ」や、東北記録映画3部作(「なみのおと」「なみのこえ」「うたうひと」)など挑戦的な作品作りを続ける濱口竜介監督が手がけ、スイスの第68回ロカルノ国際映画祭で、主演4人が最優秀女優賞を受賞した。30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純の4人は、なんでも話せる親友同士だと思っていた。しかし、純が1年にわたる離婚協議を隠していたことが発覚。そのことで動揺した4人は、つかの間の慰めにと有馬温泉へ旅行にでかけ、楽しい時間を過ごすが……。

2015年製作/317分/日本
配給:神戸ワークショップシネマプロジェクト

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(C)2015 神戸ワークショップシネマプロジェクト

映画レビュー

4.5キャスティングは最大の演出

2021年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

なんだか凄いの観ちゃいました。3部構成5時間超。
全く飽きない。眠気もない。引き込まれて引き込まれて。
まさかね、まさか、こんな展開になるとは?の始まりのシーンから一気です。
一部、二部、三部 全てスキ無し、無駄無し、息つく暇なしです。
休憩時間中の続きが待ち遠しい気持ち、こんな気持ちいつぶり?

人間関係や、人間同士のコミュニケーション(友人、夫婦などなど)の根幹となる人間の気持ち、価値観、考え方、そこから導かれる生き方・・・こんなこと永遠に解き明かせないんじゃない?・・・なことに真正面から向き合って、ほんの一部ではあるけども、人間そのものを切り取る・・4人分。

そりゃ、5時間でも足りないですよね(笑)

まず、演出のキーであるキャスティングが素晴らしい。演技経験がほぼ無い方々を起用されたことが、作品にリアリティと説得力を生んでいると思います。テイク数も少なかったんじゃないのかなー?なんて勝手に推測。生々しく、体温を感じるんですよね、映像から。

演者のみなさん、最初はセリフ棒読み気味ですが、どんどん演じることに慣れてきた感じになり気にならなくなります。棒読み気味でも朴訥な感じが場面によっては緊張感、緩和を生み出してますし、あのなんとも形容し難い「間」。あれは演出なのか?いやいや、長回ししてるので演者たちが作った、いや経験がないからこそ生まれた「間」なのでしょう。
演技としては稚拙と言われるのかもしれませんが、僕はとてもよかった絶妙なのです。その存在が。
また、カメラワークは単調のようで、顔のアップ、切り替え多用で動きがうまれ、会話劇をより深く描いていると思います。なぜなら女優陣含め皆演者の表情が良いんです。
役柄と同じ生活されてるのでは?なんておもっちゃいます。全員。

あぁ、ここまででかなり書いてしまいましたが、もう少し。

さてさてお話。よくもまぁこんなお話つくれましたね!と驚嘆です。日本映画すごいじゃん!
4人の37歳の女性がそれぞれ異なる生活基盤のもと問題(問題の種)を抱えつつ生活していく。
それぞれの繊細な心の動き、微妙な違和感、心の中の揺れ動きを映像としてを丁寧に丁寧に、そうですねぇ例えるならひと針ひと針刺繍を作っていくかのように描いていきます。
若干、「ん?」と思うようなイベント出来事はあるものの、あまり気になりません。出来事で成り立つストーリーではなく、出来事によって変わる心情がメインだからかな?

本作は自分を知るとは?他者を知るとは?。
他者の中の自分。他者と対する自分。(色んな)社会の中における自分。それらを通じて「自分」を見出し、「自分に素直に」次の扉を開くまでのお話だと思います。もちろん他者も知る中で。
自分を理解し、認めて受け入れることはできているようでできていない。・・・自分自身と向き合う勇気がないからなのか?自分をわかっていると勘違いしているから?
いや、何かから(ひとそれぞれの手枷足枷)解き放たれていないからかもしれないです。

自分を理解し、受け入れ自分に素直になる。。。。素直に行動する。。。素直に求める。。。
その結果はもしかしたら一般的に言われる幸福ではないかもしれないし、一般邸に言われる苦労しかないかもしれません。自身の置かれている立場や環境によって変わるのでしょう。
しかし自分に素直になるとは揺るがない強さを手に入れることだとも思います。
でも、人間としてはもっとも幸せ(ハッピー)なのかもしれません。それが。

そして、わかったと思っても、また新たなことも発見したり調整が必要になったりするのでしょう。
そんなに単純じゃないですからね、人間なんて。何度も繰り返すのでしょう。他者と自分の「解り合い」を。
他者と自分の「解り合い」
それこそが、自身を前に進めるためのものであり、他者を前に進めるためかもしれません。
その時間こそが「ハッピー(を作る)アワー」なのかも?
それを実現してくれるであろう他者との時間は友人との時間。
短いながらも「ハッピー(な)アワー」。

ナイスな題名だと思いました。

こーいうドラマ、地上波で多くの方に見てもらいたいと心から思いました。
人間関係がやたら殺伐感が増し、コミュニケーション不足が言われている昨今だからこそ。

最後にこれからご覧になる方々へ。
一部で描かれるワークショップはしっかりと観てください。本作のテーマがぎゅっと詰まっています。

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バリカタ

4.0鵜飼と公平が間が抜けてて面白かった 4人のうち3人は夫にどこか内面...

2021年1月3日
iPhoneアプリから投稿
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コーヒー

3.5濃密な時間

2020年12月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

さすがに長いだけあって、描写が丁寧に描かれ臨場感があった。
4人が揃った時、2人になった時、夫婦の会話、それぞれの変化をありのままをさらけ出されて、その外側で見る感覚。客席側の一体感みたいな物を感じた。

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パプリカ

4.0平凡の大功徳

Imperatorさん
2020年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

夏目漱石は「文学論」の中で、J.オースティンの小説を「平凡の大功徳」と評したそうだ。
この映画では、普通では考えられない長時間にわたって、J.オースティンさながらの“卑近”な話が、「寸毫の粉飾」を用いずに描かれる。
どこかで聞いたような愚痴や口げんか、「こういう奴、居るな~」という登場人物。
さらに、第1部の「ワークショップ」や第3部の「朗読会」のシーンは延々と続き、少し居眠りした後に目覚めても、まだやっているほどの長さであった。

その結果、自分の中の“日常感覚”が生々しく反応する。映画を観ているのに、実生活の中で聞いているような感覚に陥るのだ。
あたかも自分も参加しているような、あるいは、“盗み聞き”しているような感覚だ。
そのことで、漱石の言葉を借りれば「奇なきの天地を眼前に放出して」、「客観裏に其機微の光景を楽しむ」効果が生まれる。
“劇的”な演出とは、真逆の手法だ。
時間感覚も、マヒしてくる。
頭と目をフル動員して、激しい展開を期待する映画なら、次第に疲れてくるだろう。しかし本作品の、実生活のひとコマのような“まったりした”時空の中では、317分でも長く感じない。

上記と関連して、この作品には「謎」がある。
「打ち上げ会」のシーンなどで、役者の台詞が、しばしば“棒読み”になるのに、なぜ面白いのか?である。
台詞のあいだ、役者の身体の動きが止まっていることも多い。
現実には、人間は考えながら、そして身体を動かしながら喋る。他人の話に割り込むことも、しばしばである。
だから、あれほど抑揚の乏しい、言語明瞭かつ理路整然とした会話は、現実にはあり得ないし、映画の台詞としてさえ異常である。

身体の動きを止めた“棒読み”は、役者が“素人”だからというだけではなく、監督が積極的に求めた演技だろう。
この場合、演技の要素は、すべて台詞の中身に存在する。
だから観客は、もはや映画でありながら映画を観ているのではない。複数人による“朗読による演劇”を観ているのだと思う。

一方、“棒読み”とは逆に、ハッとさせるほどに、自然な発声による会話も出てくる。
冒頭の「お弁当」のシーンや、「朗読会におけるQ&A」のシーンなどは、現実世界の何かのトークを、そのまま脚本にねじこんだと思われる。
脚本家が、頭で書いたのではないはずだ。

映画館の客席には、女性も目立った。
しかし驚いたことに、脚本家は3人全員、男らしい。その男たちが、女性の“生活”を描く。
この作品が本当に成功しているかどうかは、女性がどう感じたかで決まると思う。
自分としては、ビターな家族関係や性愛をテーマにした“だけ”の本作品は、非生産的で面白くはなかった。

ただ、各々の登場人物が、ズレながらも絡み合い、複雑な経路を辿りながら、伏線を回収しつつ、それぞれのカタルシスへと向かっていく“織物”のようなストーリーは、とても狡猾に吟味されていると思う。
自分としては、結末よりもそこに至るプロセスが面白い。“あけすけな”独特の会話劇は、間違いなく一見に値する。
丸1日費やしたが、良いものを観た。

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Imperator
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