ハッピーアワー

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ハッピーアワー

解説

演技経験のない4人の女性を主演に、ごく普通の30代後半の女性たちが抱える不安や悩みを、総時間317分の緊迫感あふれるドラマとして描いた。映画学校の生徒たちを起用した4時間を超える大作「親密さ」や、東北記録映画3部作(「なみのおと」「なみのこえ」「うたうひと」)など挑戦的な作品作りを続ける濱口竜介監督が手がけ、スイスの第68回ロカルノ国際映画祭で、主演4人が最優秀女優賞を受賞した。30代も後半を迎えた、あかり、桜子、芙美、純の4人は、なんでも話せる親友同士だと思っていた。しかし、純が1年にわたる離婚協議を隠していたことが発覚。そのことで動揺した4人は、つかの間の慰めにと有馬温泉へ旅行にでかけ、楽しい時間を過ごすが……。

2015年製作/317分/日本
配給:神戸ワークショップシネマプロジェクト
劇場公開日:2015年12月12日

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(C)2015 神戸ワークショップシネマプロジェクト

映画レビュー

5.0世俗な社会の切れ目に垣間見える聖性のようなもの

2022年2月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

徹底して世俗なものにカメラを向けながら、ふとした瞬間に聖性が訪れる。そういう瞬間は5時間の間に何回もある恐るべき作品だった。ワークショップで、怪しげな鵜飼という男が、ナナメに椅子を立ててみせる。あの不思議な、何か世界に法則に切れ目が入ったような瞬間を捉え、それを境に4人の女性が生まれ変わったように変容していく。後に4人の女性の一人が鵜飼にクラブに連れていかれる。そこで彼女は、キリストのように両手を広げて、フロアの客たちにあおむけに運ばれる。世俗の中に異様な聖性のイメージ。低予算のワークショップだから、ロケ場所もよく見かけるありふれた場所だが、そんな場所で私たちが気が付けない異様なものをカメラが捉えている。実は、私たちの生きる社会でも目を凝らすと、そういう聖性が漏れているのだ。
奇蹟のような出会いや再会が何度も描かれるが、それがご都合主義ではなく必然に見えてしまうのは、そういう風に漏れだす聖性ゆえだろうか。
5時間しゃべりっぱなしの映画でもある。濱口映画は声に力がある。映画にとって声は何か、私たちは充分に考えてこなかったのかもしれないと思った。

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杉本穂高

2.5飽きなかったけど

2023年12月3日
iPhoneアプリから投稿

怖い

ずっと夢中です見ていたわけではないが、長い時間飽きもせず見終わった。途中まで好意的に見ていたが、終盤の展開には辟易とした。

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おのもん

4.0胃の腑の声を聞く

2022年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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琥珀糖

5.0映像も会話も凄い

2022年10月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

良い映像と個性的な会話があれば無敵だということを実感させる映画。
クラブ、こちらを見る目のシーンがめちゃくちゃ良い。
セミナーや朗読会が妙に長いのも観客の同化という意味では正しいと感じた。

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ルル