映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史

劇場公開日:

解説

はるか宇宙の彼方の星でくり広げるドラえもんとのび太の冒険を描く。「コロコロコミック」「てれびくん」に連載中、テレビ朝日系でTV放映中で映画化第二作目。原作・脚本は「ドラえもん のび太の恐竜」の藤子不二雄、監督は西牧秀夫、撮影は小池彰と高橋明彦がそれぞれ担当。

1981年製作/91分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1981年3月14日

ストーリー

超空間のもつれで、偶然、のび太の部屋の下が、宇宙の星コーヤコーヤの入口になっていた。コーヤコーヤに降りたのび太とドラえもんは、洪水で流された宇宙船をさがすロップルと星猫チャミーの一家に会った。タケコプターで土に埋れた宇宙船を発見してやるドラえもん。ある日、二人はジャイアン、スネオ、しずかを誘ってコーヤコーヤへ案内した。みんな重力の小さい星でとびはねて大喜びだ。この星のエネルギー源ガルタイト鉱石をひとりじめにして大もうけを企む会社があった。そして、星を無人にして星全体を爆発させ、宇宙空間に散らばった鉱石を拾い集め、手間をはぶこうとしていた。そのため、住民を追い出そうといやがらせを繰り返し、ロップルの父親も殺されてしまった。彼らは星に時限爆弾を仕掛けた。チャミーから危機を知らされたしずかたちは悪人たちに向かう。重力の小さなこの星で地球人はスーパースターだ。バットで巨大な石をボールのように打ちまくる。ドラえもんも、四次元ポケットから出したジャイロカプセルで大暴れ。のび太の射的の腕も役に立った。激戦の末、みんなの大活躍で悪人たちをやっつけることができた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

3.0しずかちゃん達の出番が少ない

2025年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

劇場版ドラえもん第2作。
序盤はこれホントにドラえもん?という感じで進んで行く。スーパーロボットのノリでワープ航法を行い、超空間に閉じ込められたロップルとチャミーの宇宙船の倉庫の扉とのび太の部屋の畳が次元の歪みで繋がって、のび太たちと知り合いになる。次元の歪みがいつ戻るか分からないみたいな感じなのに、のび太たちは頻繁に遊びに行き、しずかちゃんたちを連れて行くこともあるのは謎。どこでもドアで行けばいいのでは?と思うが、最後は今生の別れみたいな感じなので、どこでもドアで行くことの出来ない次元の違う世界なのかも知れない。

舞台のコーヤコーヤ星の空気はとても澄んでいるらしく、地球の空気を吸ったロップルとチャミーは咽るほどだった。そんなコーヤコーヤ星はエネルギー源となるガルタイト鉱石の発掘が出来るということで、ガルタイト鉱業と開拓住民が衝突しているという、なんとも子供向け映画とは思えないテーマで話が進行する。重力の軽いコーヤコーヤ星ではのび太はスーパーマンになって活躍出来るということで、ガルタイト鉱業の手先を何度も撃退するのだが、しびれを切らしたガルタイト鉱業はコーヤコーヤ星を爆破するという強硬手段に出る。いくらなんでも突飛過ぎないだろうか。これまで証拠が無いから警察は介入出来ないということだったが、さすがに惑星吹っ飛ばして証拠を残さないのは無理がある。

ただまぁこれものび太達の活躍で防がれるのだが、爆発を防ぐのも、殺し屋ギラーミンを倒すのも全てロップルに持って行かれてしまうというのはさすがにどうなんだろうか。そしてしずかちゃん、スネ夫、ジャイアンの出番が兎に角少ない。前半にコーヤコーヤ星に来たものの、ガルタイト鉱業に恐ろしい目に遭わされて早々に退散。その後はのび太のピンチを知って助けに来てくれるのだが、それくらいしか出番が無い。ドラえもんの映画としては唯一無二と言っていい出番の少なさでは無いだろうか。

ロップルの妹クレムなんかはのび太があやとりを教えるシーンがあったり、最後に雪の花をのび太にプレゼントしたりと、ヒロインになれる感じなのに、あまり出番が無いのは残念。別れのシーンでもあやとりを披露してくれるのだが。コーヤコーヤ星の1日は地球の1時間という精神と時の部屋方式で進むので、放課後にスーパーマン活動をするという感じで進むため冒険感が少ないのは残念なところ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
森林熊

3.5ゲストキャラが良い

2025年1月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
HIRO

3.5殺し屋vsのび太はカット

2024年10月21日
iPhoneアプリから投稿

超空間事故によってのび太の部屋の畳とどこかの宇宙を漂流する宇宙船の扉が繋がってしまうところから本作は始まる。日常と非日常がシームレスに接続されるワクワク感でいえば本作がピカイチな気がする。

宇宙船の持ち主であるロップルとチャミーは未開の新惑星・コーヤコーヤ星に住み着いた開拓移民。とはいえ彼らはアメリカ人のように木々を燃やしたりインディアンを殺したりといった手荒いマネはせず、自然との調和の中で生活を送っている。彼らが一年に一度やってくる大洪水をあくまで年中行事の一環として甘んじて受け入れているあたりからもそのことは明らかだ。

しかし開拓移民たちより後に市街地にやってきた悪どい巨大企業・ガルタイト鉱業は、開拓移民たちが住まう地区に点在する鉱石ガルタイトの独占を目論み、あらゆる手段で彼らを排除しようとする。暴力はもちろんのこと、人質を取ったり殺し屋を雇ったりとマジでやることがえげつない。

開拓移民たちはドラえもんやのび太たちのことを「スーパーマン」と呼び、彼らに助けを求める。なぜスーパーマンかというと、コーヤコーヤ星は地球に比べて重力が非常に小さく、のび太が繰り出す軟弱パンチでさえ暴漢を一発KOできるほどだからだ。

のび太は開拓移民たちのために戦うことで、地球世界では決して満たされることのない自己肯定感を存分に満たす。のび太とコーヤコーヤ星の間に結ばれていたものが、果たしてロップルたちとの純粋な友情であるのか、はたまた共同体防衛とちっぽけな自意識の等価交換であるのかが不明瞭なあたりが怖い。

唯一残念だった点があるとすれば、原作において山場となる殺し屋ギラーミンとのび太の射撃一騎打ちのシーンが丸々カットされている点だ。ギラーミンはただならぬヴィランぶりを見せつけた割にはあっさりとした最期を迎える。

良くも悪くもラストバトルがヌルッと終わるという展開は以後の劇場版ドラえもんにおいても引き継がれていくことになる。物語の初動でいえば『クレヨンしんちゃん』以上なんだけどな…

コメントする (0件)
共感した! 0件)
因果

3.0小原乃梨子さんを偲んで

2024年7月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
野川新栄

「ドラえもん」シリーズ関連作品