映画ドラえもん のび太の魔界大冒険

劇場公開日:

解説

魔界に入り込んだドラえもんとのび太たちの冒険を描く。藤子不二雄の同名漫画のアニメ化で、脚本は「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」の藤子不二雄、監督は「プロ野球を10倍楽しく見る方法」の芝山努がそれぞれ担当。

1984年製作/98分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1984年3月17日

ストーリー

夢の中で魔法を使って活躍したのび太は、目覚めても魔法が使えたらなーと空想する。ある日、ドラえもんとのび太の石像が二人の前に忽然とあらわれ、翌日には姿を消した。のび太はドラえもんにせがみ、「もしもボックス」を使って魔法の世界に入り込む。ここでは人々が箒や絨氈に乗って空を飛んでいた。しかし、ここでものび太は小石一つも空中に浮遊できないダメ少年だった。ふとしたことで知りあった満月博士とその娘の美夜子ちゃんから、地球におそろしい魔界が接近していることを聞かされた。のび太はやはりもとの世界へもとろうとするが、ママが「もしもボックス」を捨てたので、もどれなくなってしまった。夜、のび太とドラえもんの前に猫が出現した。月光をあびると、猫は美夜子に変身。大魔王の手下に満月博士はさらわれ、美夜子は猫に姿を変えられ、月光をあびた時だけ元にもどるのだという。美夜子の頼みを受けて、のび太、ドラえもん、しずか、ジャイアン、スネ夫は絨氈に乗って魔界星へ向かった。まっくろな星の南極にあるわずかなすきまから侵入した一同は、タケコプターで帰らずの森に上陸。苦労を重ねた末に、魔王の住む城へ行き、大魔王を倒す唯一の個所である心臓に銀のダーツを打ち込むが効果はない。のび太とドラえもんはタイムマシンで家に戻り、過去の二人に「もしもボックス」を使わないように言おうとするが、魔王の派遣したメデューサによって二人は石に。しかし、ドラミのおかげで石から元の姿にもどれた。三人は再び魔界星にもどって満月博士父娘、しずか、ジャイアン、スネ夫を救出。デビル星域にうかぶ巨大な大魔王の心臓にジャイアンが銀のダーツを打ち込むと、大魔王は大音響とともに破壊する。のび太は美夜子に別れをつげ、タイムマシンで元の世界にもどる。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0もしも魔法が使えたら

2025年1月29日
PCから投稿
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森林熊

4.0メジューサ怖い

2025年1月23日
Androidアプリから投稿
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HIRO

4.0魔天降臨

2024年10月24日
iPhoneアプリから投稿

現実世界での己の無能ぶりに辟易したのび太はあるときふと思いつく。「この世界が科学じゃなくて魔法の世界だったらボクでも活躍できるんじゃね?」苦々しい表情のドラえもんをよそに、のび太はもしもボックスで世界を書き換えてしまう。

魔法の世界では箒が空を舞い、科学が迷信として扱われていた。さながら酉島伝法『るん(笑)』のごとし。

しかし案の定、魔法の世界になったところでのび太の無能ぶりは変わらない。チンカラホイと唱えてみてもチョーク一つ満足に動かせないのび太はクラス中の笑い者にされる。

とまあここまではテレビアニメ版によくある「スゴい道具を使ったものののび太の基礎能力の低さゆえに現状が何も変わらない」というコメディチックな物語が展開されていくのだが、中盤から雲行きが怪しくなる。

魔法使いの権威、満月博士によると、地球には今危機が迫っている。何でも、悪魔が棲まう魔界星と呼ばれる邪悪な天体がものすごいスピードで地球に接近しているのだという。まさに魔天降臨。そうなれば地球はおしまいだ。

こいつはさすがに手に負えないと思ったのび太はもしもボックスを使って世界を元に戻そうとする。しかし自室を片付けないのび太に業を煮やしたのび太のママはもしもボックスを焼却してしまっていた。

というわけで魔天降臨を阻止すべく、ドラえもん一行は悪魔の力で猫に変えられてしまった満月博士の娘・美夜子と共に魔界星へ出向く。

いっときは奮戦するものの、魔界勢力の前に少しずつ戦力を削がれていく一行。遂にはドラえもんとのび太を残すのみとなってしまった。二人はタイムマシンで過去に戻り、もしもボックスを使おうとするのび太を止めればいいことに思い至る。

タイムマシンで過去に戻った二人だが、悪魔の手先・メデューサが彼らを追う。時空すら跨ぐメデューサの執念深さがトラウマとなっている方も多いんじゃないかと思う。結局二人は過去世界でメデューサによって石に変えられてしまい、計画は頓挫する。

このまま世界は終わってしまうのか。絶体絶命のピンチに現れたのはドラミだった。ドラミは二人の石化を解除し、自身のもしもボックスで世界を元に戻すよう促す。これにて一件落着…と「おしまい」の表示が画面に浮かぶがのび太が「ちょっと待った!」と一言。

ここでもしもボックスを使えば、二人は助かるものの、パラレルワールドとして切り離された魔法世界はそのまま崩壊を迎えてしまう。それじゃダメだ、とのび太は再び魔法世界へ行くことを決意する。

この辺の倫理意識はかなり先進的だといえる。昨今氾濫しているタイムリープもの、パラレルワールドものもぜひ本作ののび太のマインドを見習ってほしいものだ。

魔界星のボス・デマオンとの最終決戦に臨むドラえもん一行。満月博士はデマオンの弱点がデモン座のa星であることを見抜く。最後はジャイアンの投擲したダーツをビッグライトで巨大化させ、心臓型のa星を思い切り貫く。絵面がメチャクチャいいんですよね、ここ。

ドラえもん映画の中でも屈指のダークさを誇る異色作だった。

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因果

4.5この動画は。映画ドラえもん のび太の魔界大冒険 劇場公開日 1984年3月17日 (映画レビュー6)

2020年7月15日
PCから投稿

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興奮

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こうはかせ

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