劇場公開日 2025年6月13日 PROMOTION

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リライト : 特集

2025年6月2日更新

【映画ファンのスイートスポット“ど真ん中”】タイム
リープの“お約束”が完全崩壊!?「バック・トゥ・ザ・
フューチャー」「時をかける少女」好きは1000%ハマる
予測不能の“時間系映画”の絶品登場【とにかく観て】

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あれ?この映画、“タイムリープ”好きの自分のために作ってくれました?



――ん? 違う?すいません……“好き”が溢れちゃいました。

それほど映画ファンとしてドストライクだったのが、池田エライザが主演した青春ミステリ「リライト」(6月13日公開)。登場人物が過去や未来に“移動”したことで物事が大きく動き出す……いわゆる“タイムリープ映画”です。

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“時間系映画”好きの筆者としては「原作が“史上最悪のパラドックス”として話題になった小説(著者:法条遥)」という情報だけで期待値MAXだったんですが、実際に鑑賞してみると……いや~、もう予想を大幅に超えてきましてですね、この原稿を書いている“いま”もリピート鑑賞したいほど!!!!

物語が斬新すぎて、“お約束”が完全崩壊し、しかもとてつもなく“最高”な事態になって――“好き”のスイッチに何度も、何度も、何度も、クリティカルヒットした作品なので、全力でプッシュさせてください!

※本特集はネタバレを避けて記述しており、記事内で「詳細は言えない」「とにかく観て」などの言葉が頻出します。あらかじめ、ご了承ください。


【予告編】「私だけの物語」のはずだった

【言える範囲で魅力紹介】“時間超越”=大鉄板ジャンル
たまらない展開→しかも“それだけじゃない”のが凄すぎ

主人公・美雪(池田エライザ/左)と未来人の保彦(阿達慶/右)
主人公・美雪(池田エライザ/左)と未来人の保彦(阿達慶/右)

さぁ、「リライト」の魅力を紹介するぞ!!!!と前のめりで発進してみたものの、本作“言えないこと”がいっぱい……かなりの“ネタバレ厳禁映画”なんです。ということで、ひとまず“言える範囲”の推しどころをお伝えしていきます!


【時間系映画の名作率、高すぎる説→本作で“説立証”】
「時をかける少女」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を楽しんだ人に朗報!!!! この作品、“良いところ”全部入りです
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この(タイムリープとタイムループを含む)“時間系映画”ってかなりの割合で名作率が高いんです。

時をかける少女」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」はいわずもがな、「オール・ユー・ニーズ・キル」「アバウト・タイム 愛おしい時間について」「サマータイムマシン・ブルース」だけでなく、近年の日本では「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」「リバー、流れないでよ」といった秀作も誕生しています。

さらにはマーベル映画の金字塔「アベンジャーズ エンドゲーム」や、「花束みたいな恋をした」「怪物」の脚本家・坂元裕二が手掛けた「ファーストキス 1ST KISS」などなど……“時間超越”要素を含んだ作品はマジで名作率高し――。

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そして、本作はその“説”の確度をさらに高める仕上がりです。過去&未来の時間軸への侵入で起こる大トラブルと、美しい青春模様が絶妙に融合。驚き&甘酸っぱさの強乱打にノックダウンされて、その後に……。いや、これ以上は言えない……。

物語の舞台は「時をかける少女」(大林宣彦監督作)と同じ“尾道”
物語の舞台は「時をかける少女」(大林宣彦監督作)と同じ“尾道”

しかも、大林宣彦監督作「時をかける少女」へのリスペクトも半端ないんすよ。ニヤリとさせられる要素だらけなので、スクリーンを凝視しておいてください。


【良いところ全部入りだけじゃない…超・超・超異色展開】
演出の面白み、青春の美しさ、名作オマージュ――これだけで満足なのに、ちょっと待って、え?え??え???これってどうなるの?物語が“未知の領域”に突入してすごい!!(語彙力)
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駆け足気味に“ジャンルの良さ”を並び立てたわけですが、本作の魅力をまだまだ伝えきれていないんですよね……。

「ネタバレせずに、あとは何が言えるだろう…」と頭を捻りまくった結果、ストーリーにカオス(混乱)をもたらす“特異点”を抽出してみました。予告編を観ながら、以下を読んで!!!!


●高校生の主人公・美雪(池田エライザ)が未来人の保彦(阿達慶)と“唯一無二の青春”を過ごす→そこで発覚したのは保彦が“この時代”に到来するきっかけとなる“小説”の存在→この青春を過ごすためには“未来の美雪”が小説を書いていないと……このミッション、どうなる!?!?


保彦から貰った薬でタイムリープ!→“未来の美雪”から「あなたは小説を書く」と告げられる→ミッション大成功!!→10年後…“その時・その場所”で「あなたは小説を書く」と告げるために待機する現在の美雪(努力して小説家になった)→しかし、何分、何時間、何日待っても“過去の美雪”がやってこない…どうなってんの?


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●「保彦と過ごした高校時代」が題材の半自伝的小説を出版しようとしたら、内容まるかぶりの“別の小説”が別の会社から出版される!! 誰がこんなことを!? 「私だけの物語」なのに、なぜ“他の人”が書けるの!?


●地元へ帰省し、同級生たちと再会 高校時代の話題に花を咲かせていると“妙な違和感”…もしかして、みんな“何か”を隠している?


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●というか、もしかして…“私”と同じ経験している人がいる? だとしたら…どういうこと!?


●さらにさらに異常事態――この映画、ざっくり言ってしまうと、「時をかけてこない少女とバック・トゥ・ザ・フューチャーできない少年の話」です。何を言ってるかわからない? 観ればわかる…!!!!


――ふぅ、現時点で言えるのはこれくらいですかね……いや、まだあるんですけどね。言いたいことは山ほど……。


【ネタバレになるから言えない…だからとにかく観て】
後半の展開、史上最悪!? サプライズの波状攻撃…やばい

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はい、ごめんなさい、前言撤回です。“時関系映画”が好き&やっぱりこの作品のことが大好き過ぎて……魅力を言いたい欲が収まりません。

ネタバレには十分注意しますので、もう少しお付き合いください。以下のポイントを知れば、もっともっとこの映画のことを見たくなりますから!!!!!


【史上最悪のパラドックス】
後半の展開が素晴らしい…タイムリープ映画の定石を外れて、とんでもない事態に!! え、こうなるのか! こうなってくれるのか!! この衝撃は本作でしか味わえない!!!!
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「タイムリープ映画」と聞いて“こんな結末になるんじゃない?”と想像した人も多いんじゃないでしょうか?

しかし本作は、“お約束”は踏襲しつつも、さらに“初体験”のエッセンスをこれでもかと積み重ねていきます。そう、“ただのタイムリープ映画”ではございません。

物語の大きな転換点となる“驚愕の事実”が暴かれた瞬間、実は“過去”にとんでもない事態が起こっていたことが発覚します。これが本当に凄くて――ストーリーの“形”が激変します。それまでのイメージが四角形だと思ったら、あれ?五角形?いやいや、六、七、八、九、十……みたいな。

美雪の同級生・友恵(橋本愛)
美雪の同級生・友恵(橋本愛)

そのキーとなるのが「史上最悪のパラドックス」という言葉。もう言葉通り“最悪”で、言葉以上に最高なんです。あまりに捻じれまくって、こんがらがっていたので、この知的興奮に居ても立っても居られず、思わずスタンディングオベーションしたくなっちゃったほど!


【これ以上はなんにも言えません】
タイムリープで青春ミステリで、しかも上質な笑いもかっさらってくる この衝撃…ネタバレになるから何も言えない……とにかく劇場でぶっ飛んでください
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新感覚のタイムリープ映画であり、さらに青春ミステリでもある本作。そこにもうひとつ魅力を付け加えるとしたら、思わずクスっとしてしまう“笑い”が待ち受けているということ。

“時間の罠”に囚われた人々は、至って真剣に物事を解決しようとしているのに、その姿を俯瞰してみると、妙にユーモラス。この「事態は深刻……だからこそ面白い」というギャップが、本作の見どころにもなっています。

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このテイストの立役者となっているのが、脚本の上田誠さん。「サマータイムマシン・ブルース」「リバー、流れないでよ」といった“時間系映画の逸品”を生み出した上田さんのストーリーテリングが抜群です。

そこに「ちょっと思い出しただけ」などの青春映画の名品を世に送り続けてきた松居大悟監督の演出力が相まって、とにかく“誰かにおすすめしたくなる”タイムリープ映画が生まれています。

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しかも息を呑む展開が怒涛の如く押し寄せてきて……最高で最悪な展開を言ってしまいたい、でも言えない――“真相”は映画館で目撃して!!!!


【あえてヒントを出すならば】
“未来人”がピュアなやつだと思ってます…? しかも、実は、キーパーソンは「SHOGUN 将軍」にも出演した“あの人”なんです
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もうひとつ、映画館に行きたくなるようなヒントを出します。

騒動の発端となっている“未来人”の保彦にご注目。一見クール&ピュアに見えるのですが、実は焦りや複雑な思いを抱いていて……彼の印象がガラッと反転する瞬間が訪れます。

演じているのは、オーディションで選ばれ、“未来人”という難役で映画初出演を果たすことになった阿達慶さん。「え、本当に“映画初出演”なの?」と感じるほどの“オーラ”を放っているので、彼の表現力にもぜひ注目を!

キーパーソンの同級生・酒井茂(倉悠貴/右)
キーパーソンの同級生・酒井茂(倉悠貴/右)

そして、もうひとりキーパーソンがいます。それが「SHOGUN 将軍」にも出演し、今年のカンヌ出品作「恋愛裁判」にも参加している倉悠貴さん。クラスのまとめ役キャラとしての存在感を発揮して、保彦と同級生の仲を取り持ってくれるんですが……“見せ場”はそれだけじゃないんです。

あの“長回し”で魅せてくれる圧巻の演技――間合い、視線、呼吸、何かを起こす予感、すべてが完璧すぎました。その全貌を是非劇場で堪能してください。鑑賞後、きっと彼のことが“大好き”になりますよ~!!!!


【最後に】
この仕掛けは何度も食らいたい! リピート鑑賞で“印象”が変わる!? だから、何度も、何度も、何度も映画館へ行ってみて!!
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記事を通じて「言えない」と言いまくってしまい失礼しました。しかし、数々のネタバレ厳禁要素を通過して辿り着くのは、かなり衝撃的な結末です。

“これでもか! これでもか!”と押し寄せる唖然茫然の超展開。それだけに留まらず、クライマックスには思わず「えっ!?」と声が漏れてしまうカタルシスがあり、最後の最後まで続く“衝撃”によって、観客を“パラドックス”に巻き込んでいきます。

そしてこの終結は、人によってはとてつもない“バッドエンド”とも言えるかもしれませんし、めちゃくちゃ“ポジティブなラスト”とも言えるかもしれません。

とんでもなく鑑賞体験に“幅”のある映画――しかも、1度鑑賞して“すべての出来事”を把握したうえで再び鑑賞してみると、初見とは異なる印象を受ける可能性があるんです。



この映画、何度だって“化けます”。


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