映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城

劇場公開日:

解説

海底冒険旅行に出発するドラえもんと仲間たちを描く。藤子不二雄の同名の漫画のアニメ化で脚本は「ドラえもん のび太の大魔境」の藤子不二雄、監督は「新・ド根性ガエル ド根性・夢枕」の芝山努がそれぞれ担当。

1983年製作/95分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1983年3月12日

ストーリー

春休み。ドラえもんやのび太、スネ夫、ジャイアン、しずかたちは太平洋海底でキャンプをすることにした。一行は楽しい第一日目を過ごすが、翌日から五人は謎の世界に引き込まれていく。幽霊船や海底人たちが現れ、一行はスリル、ドキドキの大冒険を楽しんだ。

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映画レビュー

3.5R.I.P.バギーちゃん

2024年10月23日
iPhoneアプリから投稿

白亜紀、遠い惑星、未開の大魔境の次は海底。まあ順当ではある。

人間が海底に行くとどうなるのか?という子供の素朴な疑問に科学的な解を与えたのちにあらゆる過酷な環境でも生存可能となる「テキオー灯」が登場するという教育アニメの名に恥じぬ手順を経てドラえもん一行は海底旅行に出かける。

海底生活の描写の細かさには瞠目させられた。海底に設営したテントアパートでは、トイレの際に必ず排水ボタンを押さなければいけないとドラえもんが忠告する。水で満たされたまま用を足すと汚物がそこらじゅうに漂ってしまうからだ。

また水中でも燃やせる焚き木設備をこさえ、消光電球で周囲を暗くすることで擬似的なキャンプファイヤーを実現。しかもそこで焼かれる肉はプランクトンを加工したもの。サバイバル描写はディテールが凝っていれば凝っているほど見応えがある。

本作を語る上で避けては通れないのが水中バギーの存在だ。高性能AIを搭載している彼は人間と対等に喋ることができる。生意気な使い手には敢然と歯向かい、可愛い女の子にはめっぽう弱いというあまりにも人間味のある性格しており、作中でも屈指で人気の高いキャラクターだ。

ドラえもん一行は気ままな海底旅行を楽しんでいたはずが、いつの間にか海底文明間に勃発した危機に巻き込まれていく。海底火山の影響で古代海底国家アトランティスが有する自動報復システム・ポセイドンが目覚めてしまったのだという。ポセイドンの「鬼角弾」が起動すれば、海底はおろか地上のあらゆる文明が滅亡してしまう。

というわけで地球の存亡をかけて立ち上がる我らがドラえもん一行。しかしMVPはやはり海底バギーだろう。彼はポセイドンの強大さの前に一度はドラえもんの四次元ポケットの中に隠れてしまったが、しずかちゃんの涙を感知して己を奮い立たせる。しずかさんのためならボクは何でもやる!と言ってポセイドンに自爆特攻を仕掛けるバギー。結果、ポセイドンはバギーもろとも大爆発。地球滅亡の危機は去った。

「自動報復」「鬼角弾」といった単語から推察できる通り、本作には東西冷戦への手痛い皮肉が込められている。とはいえそれを解決する最後の一手が大日本帝国さながらの自爆特攻というのはなんともアナクロな気もする。

R.I.P.バギーちゃん。

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因果

4.0素晴らしい作品

2024年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

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怖い

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むぎちぁ

3.5何歳になっても楽しめるドラえもんワールド

2023年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

海底旅行は確かに興味深いし行ってみたい気はするが本来なら静かで神秘で何が現れるかという怖さもあり、とわ言え高所恐怖症のわたしは空への旅も敬遠したい。足のつく平地でできるだけ高くない所が一番である。
ドラえもんの世界は不思議極まりなく海底でも普通にしゃべりしゃべる声が聞こえ普通に歩ける。
それも水圧に押しつぶされることもなく。
トイレの海水侵入には慎重なのにドアからは平気と言うのも説明がつかないのでは?
冒険旅行の夏休み、いろんな事が経験できて怖かったり楽しかったりずいぶん成長できたことだろう。
ドラえもんを観ていつも思うのは便利に色んなものが出てきて、これでは余り働く気が起こらないのではないかと思ってしまう。

子供向けの映画にちょっとむきにはなっていないか?

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♪エルトン シン

3.0シリアス調の海底探検記

2022年6月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

難しい

夏休みのキャンプと称しドラえもんから提案された太平洋海底探索に出かけたのび太一行が古代より続くムー連邦とアトランティス連邦の戦いに巻き込まれてしまう姿を描いた劇場版ドラえもんシリーズ4作目。

海底では人間はペシャンコになってしまうなどの海洋知識から始まり、海底人や高度に発展した科学力によるロボット軍団など文字通り海コエェとなってしまう今作はムー連邦とアトランティス連邦を冷戦に見立てた構図となっていて、政治色の強く、シリアス展開が続くシリーズでも異様な雰囲気の作品で以降のドラえもんシリーズの多様性の原点と言える(かもしれない笑)

どんな内容にしても驚異的なテンポの良さであっという間に観終わる笑。
1時間くらい遊んで残り30分で謎解き冒険みたいな感じ笑。
お見事。

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オレ

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