男はつらいよ 寅次郎の休日
劇場公開日:1990年12月22日
解説
甥の初恋のために再び奮闘するフーテンの寅次郎の姿を描くシリーズ第43作。原作・脚本・監督は山田洋次。共同脚本は朝間義隆。撮影は高羽哲夫と、前作「男はつらいよ ぼくの伯父さん」と同じスタッフがそれぞれ担当。
1990年製作/日本
配給:松竹
劇場公開日:1990年12月22日
ストーリー
ついに大学に入った満男はパッとしない毎日を過ごしていたが、そんなある日、名古屋に住む一年前の初恋の相手・泉がやって来る。泉は両親の別居という不自然な生活に耐えられず、愛人と同居しているという父・一男を説得しに来たのだった。そんな泉の切実な思いに動かされたさくらたちは泉を父親探しの旅に送り出すが、東京駅まで見送った満男も一緒に九州まで行ってしまう。そんな満男の家出にオロオロしてしまうさくらに旅から帰って来た寅次郎は「いつまでも子供扱いするから一人前になれないんだ」と説教するが、泉の母・礼子がくるまやに現れたことによって寅次郎は「高校生とはいっても子供同然です。すぐ探しに行きましょう」と、引き留めるさくらたちを振り切って礼子と二人出て行ってしまう。その頃、一男を探し当てて相手の女性・幸枝に会った泉は、静かで慎ましい彼女を見て一男はもう二度と戻ってこないと確信し、満男は淋しそうな泉を慰めるのだった。一方、二人を追って駆けつけた寅次郎と礼子はその夜、四人で宿に泊まって家族のような楽しい一時を過ごすが、翌朝礼子と泉は置き手紙を残して去ってしまうのだった。そして年が明け、またいつもの生活に戻った満男の前に泉が姿を見せるのだった。