男はつらいよ 寅次郎物語

劇場公開日:

解説

死んだ香具師仲間の遺児と母親探しの旅をする寅次郎の姿を描く「男はつらいよ」シリーズの第39作目。山田洋次原作の映画化で、脚本は「男はつらいよ 知床慕情」の山田と朝間義隆が共同で執筆。監督は同作の山田洋次、撮影は同作の高羽哲夫がそれぞれ担当。

1987年製作/102分/日本
原題:Tora-san Plays Daddy
配給:松竹

ストーリー

秋晴れの昼さがり「とらや」を秀吉という男の子が訪ねて来た。秀吉は寅次郎の香具師仲間“般若の政”とふでの子供だった。しかし政は女・酒・賭博に溺れたあげく、ふでに蒸発された。それからの政は秀吉を連れて放浪の生活を送っていたが、病に冒されこの世を去ってしまった。「俺が死んだら寅を頼れ」という遺言に従い、秀吉は郡山から柴又へやって来たのだ。事情を聞いて「とらや」の皆はびっくりするが、間もなく寅が帰ってきた。寅と秀吉の母親捜しの旅が始まった。大阪の天王寺では誘拐犯と間違えられて派出所に連行されたりしたが、おふでさんが新和歌浦のホテルで働いていることをつきとめた。しかし、訪ねるとそこにはおらず吉野に移ったという。寅は元気のない秀吉を励まし、吉野へ行くがそこにもふではいなかった。その晩、秀吉は旅の疲れから高熱を出し、旅館で寝込んでしまった。子供を扱い慣れない寅次郎は大あわてだが、たまたま隣室にいた高井隆子という女性が看病を手伝ってくれた。医者も往診に来て、翌朝、熱は下がり秀吉は元気になった。その日、3人は仲睦まじく近くの観光名所などをめぐった。寅は隆子に不思議な縁を感じた。旅館の主人の勘違いもあって2人はこの数日、「とうさん」「かあさん」と呼び合っていたのだ。隆子は化粧品のセールスマンとして働いていたが、美貌のわりには幸福とはいえない女だった。隆子と別れ、寅と秀吉の旅は続いた。吉野からふでが働いているという伊勢・志摩へやって来た。連絡船を降り、目当ての真珠店へ行くとふではいたが、病気のため海岸の病院で療養中とのことだった。久しぶりに対面する母と子を見て、寅はホッとするのだった。寅は引きとめられたが、秀吉が自分に未練をもってはいけないと連絡船の乗り場へと急いだ。そして心を鬼にして「おじさんと一緒に柴又へ帰りたい」という秀吉を叱るのだった。正月に隆子が「とらや」を訪ねてきた。秀吉をはさんで「とうさん」「かあさん」と呼び合っていた当時のエピソードで皆、盛り上がっている。ふでからは「秀吉と2人で幸せに暮らしています」と年賀状がきていた。年が明けて寅次郎は二見が浦で、露店を開いていた。仲間のポンシュウと雑談している寅の前をふでと秀吉と連絡船の船長が仲睦まじく歩いていた。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

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映画レビュー

4.5優しい優しい寅次郎の優しい物語

2022年7月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

秋吉久美子、巧演でした。
背丈が寅次郎に追いついた満男の成長ぶりも印象的です。
とても良かったです。

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tuna

3.0ちょっとマンネリ

2022年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

秋吉久美子は魅力的だったが薄味のマドンナで恋愛になりそうもない。母を訪ねてという趣向は斬新ではあったがセリフは全体的に紋切り型だったな。

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arlecchino

3.5母を訪ねて

2022年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

柴又に男の子が寅さんを訪ねて一人でやって来る。
暴力的な父が亡くなり、寅さんを訪ねるよう言い残されたとのこと。
帰ってきた寅さんは、男の子を連れて母親探しの旅に出る。
とてもかっこいい寅さんでした。

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いやよセブン

1.0意図的に手を抜いたのかなとも思えるような脚本だと思う。 山田洋次監督は、「何でもない日常を描きたい」 と言っているようだが、 それでは映画にならないのではないかと感じる。

2021年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

寝られる

BSテレビ東京で映画「男はつらいよ 寅次郎物語」を見た。

1987年製作/102分/日本
原題:Tora-san Plays Daddy
配給:松竹

山田洋次監督56才
渥美清59才
倍賞千恵子46才
秋吉久美子30才
五月みどり48才

寅さんのテキ屋仲間が病気で亡くなった。
テキ屋の小学生の息子が寅屋を訪ねて来る。
そこへ帰ってきた寅さん。

息子と一緒に蒸発した
母親(五月みどり)を探す旅に出る。
その旅先で秋吉久美子と出会う寅さん。
もちろん惚れてしまう。
ストーリーは以上。

意図的に手を抜いたのかなとも思えるような脚本だと思う。
山田洋次監督は、「何でもない日常を描きたい」
と言っているようだが、
それでは映画にならないのではないかと感じる。

満足度は5点満点で1点☆です。

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ドン・チャック
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