男はつらいよ フーテンの寅

劇場公開日:

解説

「続男はつらいよ」の山田洋次、小林俊一、宮崎晃が共同執筆したシナリオを「喜劇 女は度胸」の森崎東が監督したシリーズ第三作。撮影は、「続男はつらいよ」の高羽哲夫が担当。

1970年製作/90分/日本
原題:Tora-san His Tender Love
配給:松竹

ストーリー

テキ屋渡世で全国を回っていたフーテンの寅こと車寅次郎は、久しぶりに故郷柴又へ帰って来た。すると、寅に見合いの話があるという。叔父夫婦や、妹のさくら、その夫・博らを喜ばせた寅は、翌日、相手に会ってびっくり。相手は、知合いの駒子という旅館の女中だった。駒子は恋人の為吉と喧嘩して、腹いせに見合いをしたのだった。寅は、為吉を呼んでお説教、即座に二人の結婚式をとりもち、飲めや唄えのドンチャン騒ぎになった。それがもとで、叔父と大喧嘩をやらかし、また柴又を離れた。一ヵ月後、寅は湯の山温泉で旅館の番頭になっていた。旅館の女主人・お志津は美しい未亡人で、寅はひそかな想いを寄せたが、またも片想いに終った。そんなある日、こともあろうに叔父夫婦が慰安旅行で、やって来て、寅のいる旅館に来て、寅と鉢合わせ。二人は、温泉気分もそこそこに帰ってしまった。数日後、志津の弟・信夫が恋人の芸者染奴に逢いに帰ってきた。寅は二人の仲をとりもってやった。しかし、やがて志津に縁談がまとまって、寅はまたも失恋の憂目にあった。大晦日の夜、寅は、そっと湯の山を去った。年が明けて、鹿児島桜島へのフェリーボートの上で、相変らず威勢のいい台詞で売をしている寅の姿があった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0国民的作品ですから

2023年1月17日
PCから投稿

清張の小説と漫画のサザエさんを読んで寅さんを観れば、昭和という時代がよくわかります。今更内容の評価は不要。不滅の名作だから。

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越後屋

4.0寅さんのお見合い

2021年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

柴又に帰ってきた寅さんはお見合いをするが、これが大騒ぎのもとに。
マドンナは新珠三千代で、愛想尽かしにあうのだが、これは仕方ない。
懐かしい役者が数多く登場する。
監督は森崎東。

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いやよセブン

3.0何故か伝聞の早い寅さんシリーズ

2021年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

「寅さんはどこで何やってんだろうねぇ」
とお約束のくだりがある。
そこで決まって誰ががかなり正確に現状を伝えて一同納得。
こんなシーンが一作目から出てくる。

メールもSNSもない時代。
それより早くて正確な情報伝達じゃないかと、寅さんシリーズだから笑って見過ごし、観客も納得して観ている。
このくだりも定番化するんだろうな😅

今回の最後のオチ。
そんなバカな!🤣🤣🤣

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零式五二型

4.01969年の年越しは

2020年5月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

寅さんシリーズ制覇の映画旅、3本目。
他所様の為にお祝いしたり、ふらふらと温泉地に行ったり、寅さんのお人好しぶりやノー天気ぶりが、羨ましくなりました。この人としての『余裕』が、今作の魅力であり、今の世の中に不足していることだと思います。ハイヤーはやり過ぎかもしれませんが、他人の幸せの為にお祝いができる事は、自分が幸せな証拠ですよね。

1969年の年越し風景が出てきましたが、年越しぴったりに女性が割烹着を脱いだり、背筋をピーンと伸ばしていたところが驚きました。今はこんな特別感がないですよね。庶民の日常を描いた作品なので、これからもずっと愛され、引き継がれていくと思います。

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ミカ
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