男はつらいよ 寅次郎の縁談

劇場公開日:

解説

「男はつらいよ」シリーズ四十六作目。香川県の瀬戸内海を舞台に、おなじみの寅さんが真剣に結婚を考える。マドンナは二十七作目「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」で共演した松坂慶子。その父親役には新国劇の大御所・島田正吾、御前様の娘役には一作目のマドンナ光本幸子が配された。

1993年製作/日本
配給:松竹
劇場公開日:1993年12月25日

ストーリー

来年大学を卒業し、就職しなければならない満男は、不況の追い風を受けて採用試験に苦戦していた。さくらと博は苛立つ満男をハラハラしながら見守るだけ。そのうち、自分自身にも嫌気がさした満男は旅に出てしまうのだった。ひさしぶりに葛飾に帰った寅は、事情を聞いて満男を連れ戻すことを安請け合い。さっそく、瀬戸内海の小島・琴島へ出掛けた。満男を見つけ出し、説教してみたものの、当の本人は看護婦の亜矢に恋してしまい、帰る気がないらしい。寅はその晩、とりあえず、満男の居候先に泊まった。そこに年老いた当主とその娘、洋子がいた。洋子は絶世の美女で、神戸では料理屋もやっていたという。しかし、不況のために借金を作ってしまい、それを返すために働き過ぎて体を壊し、この島に帰って来たのだった。疲れ切った様子の洋子を、寅は一生懸命勇気づける。洋子は寅の優しさに次第に惹かれていった。ある日、洋子は満男に寅への気持ちを伝えた。満男自身もまた亜矢から告白され、尻ごみしてしまう。そして明け方、寅は洋子に置き手紙を残し、満男も就職するために東京へ帰るのだった。

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受賞歴

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映画レビュー

稚拙で時代遅れで甘っちょろくてご都合主義な話

2024年11月13日
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マサシ

4.0【”旅は行き先を決めてするものではない、と寅さんは言った。”今作は満男が就職試験に落ち続けて、香川の島で過ごす中で、迎えに来た寅さんや島の人達に癒されて再出発をする物語である。】

2024年9月24日
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笑える

知的

幸せ

■就職活動がうまくいかない満男は父・博と大げんかして家出。たまたま戻って来た寅次郎が迎えにいくことになり、香川の琴島へと向かう。
 その島にはヨウコという美しい女性が父の家に戻って来ていて、寅次郎はいつものように一目惚れする。
 そして、満男も看護師のアヤと親しくなる。

◆感想

・45作目まで、このシリーズを観て来たがおいちゃんも、おばちゃんもタコ社長も、ドンドン老いて行くのが、ちょっと辛くて暫く鑑賞しなかった作品である。

・だが、寅さんシリーズを久しぶりに鑑賞すると、ヤッパリ良いのだなあ。

・それは、島の人達の東京から来た満男に対し普通に接する姿や、寅さんの満男に対し、無理やり連れ帰るのではなく、”まずは、話を聞こうじゃないか。”と言って微笑む表情である。
そこが、父母である、博やさくらとの違いなのだろうなあ。
 博の”昔は、父の事が好きではなかったのに、いつの間にか俺もそういう父親になったのかなあ。”という言葉は、何だかシンミリするなあ。

・満男にとって、寅さんは何でも話せるオジサンであり、心の清涼剤であり、ビタミン剤ではないのかな。

・今作では、年老いた昔は羽振りの良かった男(島田正吾)が妾に生ませたヨウコ(松坂慶子)が登場し、いつものように寅さんは彼女に惹かれるのだが、ヨウコは寅さんにだけは自分の境遇を語るのである。
 詰まりは、寅さんとは、誰からも気軽に身の上話を出来る類稀なる雰囲気を漂わせた男であり、矢張り、こんな男はそうそういるものではないよね。
 そして、男は寅さんからヨウコの身の上を聞いて”スマンカッタナア”と言って、家の権利書一式をヨウコに差し出すのである。

<久しぶりに、寅さんシリーズを観ると、このシリーズが如何に当時の日本国民に愛されたのか。そして、今観ても古さを感じさせないとても大切な事を、随所で描いているシリーズであるという事に気付くのである。
 残りの作品も少なくなってきたが、大切に観て行こうと思ったよ。>

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NOBU

3.5寅さんは切ない失恋を繰り返して来た。 今回は何故か悲しく感じた。 ...

2022年9月24日
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笑える

悲しい

寅さんは切ない失恋を繰り返して来た。
今回は何故か悲しく感じた。

寅さんの恋と満男の恋、どちらもお互いを想っているのにうまくいかない。

最後はやはり寅さんなんですけどね。

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カネナカ

3.5松坂慶子さんは演技上手ですね

2022年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

就職活動に苦労する満男の苦悩がよく描かれています。ここ最近のシリーズは「満男はつらいよ」といってもいいくらいですが、今回は寅さんがメインのストーリーです。
途中、柴又のだんごやの前に釣り人姿の西田敏行(当然浜ちゃん設定でしょうが)が登場してびっくり。それしにても、だんごやはあの狭い店で2人も雇ってやっていけるのでしょうか。でも、おいちゃんもおばちゃんも老化が激しいから、もう人を雇って営業しないとやっていけない、という現実的な問題も織り込んでいるのかも。
最後に松坂慶子が正月にだんごやのお手伝いをしていますが、寅さんを交えての茶の間の団欒シーンがあったらよかったのに。

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ふーてんふーてん

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