男はつらいよ 幸福の青い鳥

劇場公開日:

解説

ひいきにしていた一座の死んだ座長の娘に恋する寅次郎の姿を描く「男はつらいよ」シリーズの第37作。脚本は監督も担当している「キネマの天地」の山田洋次と同作の朝間義隆の共同執筆。撮影も同作の高羽哲夫が担当。

1986年製作/102分/日本
原題:Tora-san's Bluebird Fantasy
配給:松竹
劇場公開日:1986年12月20日

ストーリー

柴又、とらやでは不景気な話題とともに、1年も音沙汰のない寅が噂にのぼっていた。その頃、寅はバイ仲間のポンシュウと山口県萩をあとにして、九州へと向かっていた。飯塚の町で、寅はひいきにしていた一座の座長の訃報の家には旅館の女中をしている娘、美保がいた。寅の脳裏に可愛い声で歌っていた美保の姿が浮かぶ。「幸福の青い鳥が欲しい」という美保に、「東京に出て来たら葛飾柴又帝釈天参道のとらやを訪ねな」と告げ、寅は汽車に乗った。とらやに、近々戻りますと寅から葉書が届いた頃、東京下町の食堂で、疲れた表情の美保が公衆電話の受話器を置きぼんやりしていた。東京に出てとらやに電話したものの、寅の不在に気落ちして熱を出した美保を、看板屋で働いている倉田健吾という青年がやさしく介抱した。元気になった美保は、とらやを訪ねて寅と再会。寅の口利きでラーメン屋に就職することになった。寅は今度は美保に花婿を見つけてやりたいと、とらやの面々に語る。だが、一同が思うには美保に惚れてるらしい。美保は展覧会に落選してがっかりしている健吾を訪ねた。ヤケをおこした彼は美保を抱こうとするが、彼女は振りきって外に飛び出した。健吾は美保を探しに柴又を訪れ、寅の手引きで美保と会う。そして、先日のことを謝り出て行った。健吾を追う美保をぼんやり見送る寅。新しい年が明け、美保は健吾と婚約した。その頃、山間の温泉場で商売に励む寅の姿があった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5長渕剛と志穂美悦子

2022年6月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

このシリーズでも共演していたんですね。志穂美悦子の深い笑窪とシャープな造作がとても美しく印象的でした。
蛾二郎と2人で葛飾区役所を訪れたシーンは圧巻でシリーズ最高とも思えました。
とても面白かったです。

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tuna

3.0キューピットはつらいよ

2022年6月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

九州でひいきしていた座長が死んだことを知り、お線香を上げに行くが、美しい娘(志穂美悦子)と知り合う。
この娘、寅さんに会いに東京に来るが、不在で、たまたま看板屋のバイトをしている絵描きの青年(長渕剛)と知り合う。
寅さん、枯れているようで根はしっかりと。

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いやよセブン

4.0長渕剛がカッコ良い

2020年12月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2024/01/09 再度鑑賞。

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あっちゃんのパパと

3.5vol.37 もはや週最大の楽しみと化してきたかも(笑) 夢のオヤ...

2020年12月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

vol.37 もはや週最大の楽しみと化してきたかも(笑)
夢のオヤジ、劇団座長(吉田義夫)の出演を楽しみにしていた私には悲しい設定。本作公開の2日後に実際に死去とは…なんとも劇的。
本作のマドンナはその娘という設定。過去作とは似ても似つかぬ風貌。まあ悦っちゃんだから許す。好きだった。カッコよかったなあ、美人だし。本邦初の女性アクションスター。未だこんな人いないぞ。長渕との結婚を機にスッパリの潔さも百恵さん並み。上海軒が流行るのは当たり前(笑)
ということで、本作は2人の恋模様の話で寅さんは悲しきキューピット、いや青い鳥か。
私には思春期の満男とあけみとか、本編以外の細かい部分が面白かった。いつのまにかちょい出演陣に出川まで加わってるじゃないか(笑)

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