ジャニーズ出演映画15本を一挙紹介! 2022年度下半期公開作のあらすじ、キャスト、見どころ
2022年8月31日 13:00
まもなく9月を迎え、2022年度の後半戦が始まろうとしています。この記事では、22年9月~23年3月に公開される、ジャニーズの皆さんの出演映画をまとめてみました。公開順に、計15本のあらすじ、キャスト、見どころを一挙にご紹介いたします(23年春および4月以降公開作品は除く)。
「女子高生に殺されたい」、ドラマ「ドラゴン桜」(シーズン2)などで知られる南沙良が主演を務め、オリジナル作品の企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」準グランプリ作品を映画化。「町田くんの世界」などの脚本家・片岡翔が監督・脚本を手がけた。
心理療法室の院長・窪司朗(玉木宏)の娘である花(南)。かつて一家は交通事故に遭い、司朗は足に後遺症が残り、母は植物状態、妹は顔に重度の火傷を負い、花も心に深い傷を抱えることとなった。花はあるとき、母が心神喪失状態で、その原因を探っているという高校生・四井純(大西流星)と出会う。そんなある日、花の母が5年ぶりに目を覚まし、司朗が家に連れて帰ってくる。司朗は久々の家族団らんを喜ぶが、花は母にどこか違和感を抱き……。
大西さんは、母の謎の病の原因を探るなかで、花と心を通わせていく純を演じます。いつも笑顔の印象が強い大西さんの、シリアスな演技が期待できそうです。
愛する人が殺される事件を止められなかったことから闇に落ち、復讐のみに生きてきた元警官・兼高昭吾(岡田)。その獰猛さから警察組織に目をつけられた兼高は、関東最大のヤクザ「東鞘会(とうしょうかい)」への潜入という危険なミッションを強要される。兼高の任務は、組織の若きトップ・十朱(MIYAVI)が持つ秘密ファイルを奪取すること。警察はデータ分析により、兼高との相性が98%という、「東鞘会」のサイコパスなヤクザ・室岡秀喜(坂口健太郎)に白羽の矢を立て、兼高と室岡が組織内でバディとなるよう仕向ける。かくしてコンビを組むことになったふたりは、猛スピードで組織のトップへと上りつめていく。
岡田さんが演じるのは、正義も感情も捨て、腕っぷしひとつでヤクザ組織に潜入する兼高。死刑囚の息子という境遇ゆえに深い闇を抱え、組織内でも誰も手がつけられない制御不能な室岡とタッグを組みます。「ザ・ファブル」シリーズや「燃えよ剣」で、アクションの演出に関わってきた岡田さんが、本作でも格闘デザインを手がけています。
「リング」「事故物件 恐い間取り」など、ジャパニーズホラーの第一人者として知られる中田秀夫監督が、相葉雅紀を主演に迎え、怪奇現象が多発する実在の森を舞台に、“それ”と呼ばれる得体の知れない何かがもたらす恐怖を描いたホラー。相葉は本作で、「MIRACLE デビクロくんの恋と魔法」以来8年ぶりとなる映画主演、ホラー映画初出演を果たした。
田舎町で暮らす田中淳一(相葉)のもとに、ある日、別れた妻の爽子(江口のりこ)と東京で暮らしているはずの小学生の息子・一也(上原剣心)が、突然ひとりで訪ねてくる。しばらくの間、淳一と一也は一緒に暮らすことになるが、ちょうどその頃、近くの森では不可解な怪奇現象が立て続けに発生し、町でも住民の不審死や失踪事件が相次いでいた。そしてふたりも、得体の知れない“それ”を目撃してしまう。
相葉さんは、田舎町でひとり農業に勤しむ淳一役で、ホラー映画に初挑戦。「ジャニーズJr.」の上原さんとの、親子役での共演も見どころです。
2020年、デザイナーの真知子(前田)はバンドマン志望の怜人(菊池風磨)と、バラエティタレントの鈴(趣里)はあざとかわいい男子の富(千葉雄大)と、金髪ギャルの美和(伊藤万理華)はハイテンションなフリーターの泰造(オカモトレイジ)と、風俗嬢の七瀬(黒川芽以)はプライドの高い元子役の慎太郎(三浦貴大)と付き合っていた。彼女たちはそれぞれ彼氏に不満を抱きながらも、幸せな日々を過ごしていたが、やがて別れの時がやって来る。
菊池さんが演じるのは、ライブ配信の投げ銭で生計を立てている、バンドマン志望の怜人。ヒモ体質でクズな役どころで、10数年ぶりに再会した真知子の部屋に転がり込みます。菊池さんは本作で、「劇場版 仮面ティーチャー」以来、7年ぶりの映画出演となりました。
2017年に第157回直木賞を受賞した佐藤正午氏による同名ベストセラー小説を、廣木隆一監督(「ここは退屈迎えに来て」「ノイズ」)が映画化。大泉洋が主演し、有村架純、目黒蓮、柴咲コウが共演した。
小山内堅(大泉)は、愛する妻・梢(柴咲)と家庭を築き、幸せな日常を送っていたが、不慮の事故で妻と娘の瑠璃を同時に失い、日常は一変する。悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男(目黒)が訪ねてくる。事故当日、瑠璃は面識のないはずの三角に会いに来ようとしていたという。そして、三角は娘と同じ名前を持ち、自分がかつて愛した正木瑠璃(有村)について語り出す。それは数十年の時を超えて明らかになる、許されざる恋の物語だった。
目黒さんは、正木瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角役。本作で、グループとしてではなく、単独での映画出演が初となりました。23年春には、映画単独初主演を果たし、今田美桜さんと共演する「わたしの幸せな結婚」の公開が控えています。
二宮和也が主演を務め、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を演じた伝記ドラマ。辺見じゅん氏のノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を基に、瀬々敬久監督(「護られなかった者たちへ」「糸」)がメガホンをとった。
第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度という過酷な環境のなか、わずかな食糧のみを与えられて重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんななか、山本(二宮)は日本にいる妻・モジミ(北川景子)や子どもたちのもとへ必ず帰れると信じ、周囲の人々を励まし続ける。
二宮さんは、仲間思いの行動と力強い信念で、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく山本を演じました。中島健人さんは、人生で初めて丸刈りにし、捕虜たちのなかでは最年少でムードメーカーの新谷健雄役。山本ともに、捕虜として過ごす仲間として、松坂桃李さん、桐谷健太さん、安田顕さんという豪華な面々が共演しています。
白石和彌(「凶悪」「孤狼の血」)が初プロデュース、岩井俊二監督作や宮藤官九郎監督作で助監督を務めてきた高橋正弥監督がメガホンをとり、生田斗真を主演に迎えた人間ドラマ。河林満氏による、第103回芥川賞候補となった小説「渇水」を原作に、心の渇きにもがく水道局職員の男が、幼い姉妹との交流を通して生きる希望を取り戻す姿を描く。
市の水道局に勤める岩切俊作(生田)は、水道料金を滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収および水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。日照り続きの夏、市内に給水制限が発令されるなか、貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々を送る俊作。そんな折、業務中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会った彼は、その姉妹を自分の子どもと重ね合わせ、救いの手を差し伸べる。
生田さんが演じるのは、水道局に務め、停水執行を行う岩切。妻子との別居生活が長く続き、心が渇いていくような思いを強くするなかで、ある姉妹と出会い、本当の自分を取り戻していくという役どころです。
木村拓哉と綾瀬はるかの共演で描く、織田信長と正室・濃姫の知られざる物語。東映70周年を記念し、総製作費20億円を投じて製作される。映画「るろうに剣心」シリーズの大友啓史が監督を務め、「コンフィデンスマンJP」シリーズの古沢良太が脚本を手がけた。
格好ばかりで“大うつけ”と呼ばれる尾張の織田信長(木村)は、敵対する隣国・美濃の濃姫(綾瀬)と政略結婚する。信長は嫁いできた濃姫を尊大な態度で迎え、勝ち気な濃姫も臆さぬ物言いで信長に対抗。最悪な出会いを果たしたふたりは、互いを出し抜いて寝首をかこうと一触即発状態にあった。そんなある日、尾張に今川義元の大軍が攻め込んでくる。圧倒的な戦力差に絶望する信長だったが、濃姫の言葉に励まされ、ふたりは戦術を練って奇跡的な勝利をおさめる。いつしか強い絆で結ばれるようになった信長と濃姫は、天下統一へと歩み出す。
木村さんは本作で、時代劇初出演作であるドラマ「織田信長 天下を取ったバカ」(1998)以来、約25年ぶりに信長を演じます。
「愛の渦」「娼年」などで知られる劇作家・三浦大輔の作・演出、藤ヶ谷太輔主演で18年春にシアターコクーンで上演された舞台「そして僕は途方に暮れる」を、三浦と藤ヶ谷の再タッグで映画化。藤ヶ谷は本作で、「MARS(マース) ただ、君を愛してる」(16/※窪田正孝とのダブル主演)以来、約6年ぶりとなる映画主演を果たす。
自堕落な生活を送るフリーターの裕一(藤ヶ谷)には、長年同棲している鈴木里美という恋人がいる。しかし裕一は、里美と些細なことで言い合いになり、話し合うことから逃げ、家を飛び出す。その夜から、親友、大学時代の先輩や後輩、姉のもとを渡り歩くが、ばつが悪くなるとその場から逃げ出し、遂には、母がひとりで暮らす北海道・苫小牧の実家へ戻る。やがて、なぜか母とも気まずくなり、雪降る街へたどり着くが、行き場を無くして途方に暮れる裕一。そこで彼は思いがけず、かつて家族から逃げていった父と10年ぶりに再会する。「俺の家に来るか?」という父の誘いを受けた裕一は、スマホの電源を切り、全ての人間関係を断つが……。
藤ヶ谷さんは、無気力・無責任・無鉄砲で、あらゆる人間関係から逃げ続ける裕一を演じました。舞台に続き同じ役を務めるということで、映画ではどのような姿が見られるのか、期待が高まります。
中井貴一と佐々木蔵之介がダブル主演を務める「嘘八百」シリーズの第3弾。中井が大物狙いで空振りばかりの目利き古美術商・小池則夫、佐々木がうだつの上がらない陶芸家・野田佐輔を演じ、お宝をめぐる騒動を描く。武正晴監督(ドラマ「全裸監督」)、脚本を担う今井雅子(ドラマ「失恋めし」)と足立紳(「アンダードッグ」2部作)のコンビという、シリーズおなじみの製作陣が続投する。
物語の中心となるのは、かつて豊臣秀吉の出世を後押ししたと言われる7つの縁起物「秀吉七品(しちしな)」のひとつ、“鳳凰”と呼ばれる茶碗。この1億円級のお宝をめぐり、再び騙し合いが勃発する。
安田章大さんは、本作でシリーズ初参戦。“波動アーティスト”として、神秘的な舞のような動きで大きなキャンバスに絵を描き、カリスマ的な人気を誇るTAIKOHを体現。小池と野田の“骨董コンビ”を翻ろうする役どころです。
演劇ユニット「30-DELUX」による舞台「のべつまくなし」「のべつまくなし・改」を大胆にアレンジし映画化した、ミュージカル時代活劇。江戸の街を舞台に、歌やダンス、殺陣、アクションを交えながら、涙あり笑いありの物語が紡がれる。「ふぉ~ゆ~」の越岡裕貴が、本作で映画初主演を飾る。
東京第一銀行・長原支店のベテランお客様係・西木雅博(阿部)。彼は、同じ支店で働く北川愛理(上戸彩)、田端洋司(玉森裕太)とともに、銀行内で起こった現金紛失事件の裏側を探るうちに、メガバンクを揺るがすとてつもない事実に辿り着く。
玉森さんは、西木とともに現金紛失事件を調べ、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていく田端を体現。阿部さん同様、自身初となる銀行員役に挑みます。
生田斗真が主演を務めた、お風呂を題材にした物語。「おくりびと」の脚本や、ご当地キャラクター・くまモンの生みの親として知られる小山薫堂が映画化を企画し、完全オリジナル脚本を担当。鈴木雅之監督(「HERO」「マスカレード」シリーズ)がメガホンをとった。
銭湯「まるきん温泉」を営む実家から飛び出すも、うだつが上がらず、舞い戻ってきた三浦史朗(生田)。兄に代わり、実家の銭湯を亡き父から引き継いだ弟・悟朗(濱田岳)から煙たがられつつも、史朗はお風呂に魅入られていく。
生田さんは、仕事がうまくいかず、実家に帰ってくる史朗を演じます。「予告犯」(15)以来の共演となる濱田さん演じる弟・悟朗や、橋本環奈さん扮する「まるきん温泉」の看板娘・秋山いづみとの、お風呂をめぐる人間模様に注目です。
「ライアーゲーム」「マスカレード・ホテル」シリーズの脚本家・岡田道尚によるオリジナル脚本を、「海炭市叙景」「私の男」の熊切和嘉監督が映画化。中島裕翔は本作で、「僕らのごはんは明日で待ってる」以来6年ぶりの映画主演となる。
川村俊介(中島)は、勤務先の不動産会社で営業成績ナンバーワン、上司や同僚の信頼も厚く、社長令嬢との結婚も決まっている将来を約束された男。しかし、結婚式前夜のサプライズパーティで酩酊した彼は、マンホールの底に落ちる。深夜、穴の底で目を覚ました川村は、手元にある唯一の道具・スマホを使ってGPSで居場所を探るが、誤作動を起こしてしまう。警察や友人知人、元カノにまで助けを求めるも状況は悪化。ついにはSNSでアカウントを立ち上げ、フォロワーに助けを乞いながら脱出を試みる。
中島さんは完璧な人生を歩み、幸せの絶頂をかみしめた夜、マンホールの穴に落ちるというまさかの悲劇に見舞われる川村を体現。撮影では雨に濡れたり、泥や泡にまみれたりと大変なことも多かったそう。想像を超える脱出劇に、期待が高まります。
高橋恭平と畑芽育の共演で、「月刊デザート」(講談社刊)で連載中の亜南くじら氏による同名人気コミックを実写映画化。高橋は、本作で映画初主演を務めた。新城毅彦監督(「四月は君の嘘」「ひるなかの流星」)がメガホンをとった。
人生初の告白に玉砕した高校2年生の如月真綾(畑)。落ち込んでいるところを、陸上部のエースで学校一のイケメン男子・千輝彗(※原作表記は「千輝慧」/高橋)に見られてしまう。千輝は周囲には塩対応だが、真綾に「好きな人、無理に探すくらいなら、俺に片想いすれば?」と“片想いごっこ”を提案。条件は、「絶対に好きにならないこと」と「周囲にバレないこと」。自分にだけ甘すぎる千輝くんとの秘密の関係に、真綾の気持ちは揺れ動いていく。
高橋さんは、いつも学校の女子に取り囲まれているモテ男ながら、ヒロインの真綾にだけは甘すぎる千輝をカリスマ性たっぷりに演じました。少女漫画原作の映画に主演することが夢だったそうで、本作で見事に夢を叶えています。
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奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。