嘘八百
劇場公開日:2018年1月5日
解説
中井貴一と佐々木蔵之介がダブル主演を務め、「幻の利休の茶器」をめぐって繰り広げられる騙し合いを軽妙に描いたコメディドラマ。千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪・堺。大物狙いだが空振り続きの古物商・小池則夫は、腕は良いのに落ちぶれてしまった陶芸家・野田佐輔と出会う。大御所鑑定士に一杯食わされた2人は、仕返しのため「幻の利休の茶器」を仕立て上げて一攫千金を狙う。そんな彼らの行動が、家族や仲間、文化庁までも巻き込む大騒動に発展し……。共演にお笑い芸人の友近、「渇き。」の森川葵ほか。「百円の恋」の監督・武正晴と脚本・足立紳が再タッグを組み、NHK連続テレビ小説などを手がける脚本家・今井雅子も参加。
2018年製作/105分/G/日本
配給:ギャガ
スタッフ・キャスト
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2018年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
中井貴一がイケメンだったり正義漢だったりするといまいち乗り切れないが、うさんくさい男だと実にいい。しっくりくる。佐々木蔵之介の序盤のクールな感じもなかなか。まあ、中盤から2人とも忘れかけていた熱さを次第に取り戻していくという展開だけれど。
中井の娘役の森川葵と、佐々木の息子役の前野朋哉、親同士に関係なく仲良くなっていくサイドストーリーが微笑ましい。ほのぼの要員と見せかけて、終盤近くの大仕事でまた楽しませてくれる。
「百円の恋」の武晴正監督と、脚本の足立紳のコンビ再び。朝ドラほかテレビドラマを多数手がける今井雅子も脚本に加わったことで、ウェルメイド寄りの話になったか。スタッフもキャストも楽しみながら丁寧に作っている感じが伝わってくる好作。
2023年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
コメディーって色々なスタイルがあり、このコメディーは一寸古臭いタイプかもしれない。
あまりにスピーディーだと混乱してしまう年齢なので(苦笑)これぐらいのテンポでも良いかな。
中井貴一と佐々木蔵之介が上手で、主役がこの二人だから楽しめたのかな~と思ったので、+0.5ポイント。
次作も観たくなった。
2023年1月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
古美術商の小池則夫と陶芸家の野田佐輔。
二人は過去に小道具屋の樋渡と鑑定士の棚橋から騙された過去があった。共通の遺恨がある二人は樋渡・棚橋を騙し返す計画を立て、実行することになる。
贋作の対象となる千利休の茶碗を創る所や、オークションで鑑定士を騙す場面が爽快で面白い。
段取りをする所は、規模感は小さいですが少しオーシャンズ11のような感じがありました。
娘のいまりが佐輔の家でちゃっかりすき焼きを食べてるシーン等、コメディならではの楽しさ。とても愉快でした(なんだこの家族 笑)
映画の中で印象に残った言葉があります。
歴史のケツを追いかけるんじゃない。お前が歴史を創るんだよ。
あんたの茶碗を売るんだよ。いい面構えしてるじゃないか。400年待たなくたっていい器だ。
贋作でも良いものは本物に勝るというのは勉強になりました。
最後はオチがありますが、明るく爽快で観ていて楽しい気持ちになる映画でした。
詐欺師が題材の映画ってアメリカでは
「スティング」をはじめ名作ぞろいな気がします。
でも、そのノリで邦画で詐欺師やっちゃうと、
なんかカッコ悪いんですよね。
なんとなく日本人に似合わないというか・・・。
じゃ、どうすればいいか。
答えは「帰って来たドラえもん」です。
「ぼく一人の力で君に勝たないと、
ドラえもんが安心して未来に帰れないんだ!」
という名言と”ウソ800”という最後の秘密道具。
信念と情熱から溢れ出た嘘は、
真実よりも”真”なり。
みたいなね。
まさにこの映画、
スタイリッシュなアメリカ詐欺ものの真似じゃなく、
本気でついた嘘は本気に勝る。
情熱を込めた贋作は本物よりも本物。
日本人が好きそうな展開で良かった。
主役2人のバディものなのに、
男女とか凸凹じゃなく、
オッサン二人ってのも好感度UP。
「だまされてリビエラ」を思い出しました。