渇水

劇場公開日:

解説

「凶悪」「孤狼の血」などを送り出してきた白石和彌監督が初プロデュースを手がけ、生田斗真を主演に迎えて送る人間ドラマ。作家・河林満の名編「渇水」を原作に、心の渇きにもがく水道局職員の男が幼い姉妹との交流を通して生きる希望を取り戻していく姿を描く。

市の水道局に勤める岩切俊作は、水道料金を滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収および水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。日照り続きの夏、市内に給水制限が発令される中、貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々を送る俊作。妻子との別居生活も長く続き、心の渇きは強くなるばかりだった。そんな折、業務中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会った彼は、その姉妹を自分の子どもと重ね合わせ、救いの手を差し伸べる。

監督は、岩井俊二監督作や宮藤官九郎監督作で助監督を務めてきた高橋正弥。

2023年製作/100分/PG12/日本
配給:KADOKAWA

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(C)「渇水」製作委員会

映画レビュー

4.0お姉ちゃんが健気すぎた

2023年6月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

渇いた町で未納者の水道を止めていく岩切
その心は町のように渇いているけど
ある姉妹に会ってからその変化に心揺さぶられて、こっちの心が潤った気がした😭

舞台挨拶で生田斗真くんが言ってたけど
この映画はあの姉妹を観て欲しい
自分だったら即座に泣いちゃう状況でも
泣かずに毅然とお姉ちゃんであり続けて
振る舞う姿がとても健気😢
終盤に妹に放った台詞が刺さり過ぎて
『水道局員さんこちらの涙腺から
締めてください😭』ってなった

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KON

3.5キレるのが良いのか?悪いのか?

2023年5月27日
iPhoneアプリから投稿

試写会にて鑑賞。派手さはないけど面白かった。
役者の力で見せるという感じ。
生田斗真は覇気のない、他人に関心のない水道局員の雰囲気がよく出ていた。磯村優斗はお気軽な若者だけど言ってることは真っ当な兄ちゃんでその自然な演技がとても良かった。色んな役を演じられる人だと感心。子役の山﨑夏美ちゃんは大人の本心を見透かすような目の演技が印象的。人間には、何かにつき動かされる瞬間があるのだな。それをキレるという言葉で表すこともあるけれど。その行動が良い方向に向かうか?悪い方向に向かうかは、その判断はなかなか難しい。原作とは異なるエンディングとのことだけど、原作どおりでも見てみたかった。

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poke143

4.0長女よ、長子を頑張り過ぎないで

2023年5月27日
iPhoneアプリから投稿

映画には水がないのに、観てる人は涙で目が潤う映画。

水辺に沿って文明と繁栄があったように、水の力はすごい。
生きる上で必須の水がないという、あって当たり前のものがない恐ろしさよ。

長女がとてもとても長子でしんどい。
助けてと言えなくて、周りが助けられようもないくらいの状況になってから、本当はこうだったと心の叫びを初めて口にするのが長子あるあるに思う。
長女が精一杯お姉ちゃんになっているのをみるととても心が痛くなった。(もちろん人によると思うけど)

希望の光が差したように思うけど、あれは解釈が観る人によるのかな。
水道料金の回収で家庭環境が透けて見えるということを学んだわ。みんなみんな幸せになってほしい。

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icco

3.5早く児相に通告してくれぇ!

2023年5月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

楽しい

トークイベント付き試写会にご招待頂きました。

原作は未読。
本作はPG12指定されていますが、画的には過激な描写はないです。ですが、さらっと残酷。

主人公は水道局員。水道代金を支払わない家庭の水道を止めるのがお仕事。水道は電気と違い止まると命に関わる可能性があるため、電気より停止までの猶予期間が長く設定されている。そんな水道を止めるということは死刑宣告と同じ。
毒親育ちの主人公はどこか渇いていて家庭をもっても上手く馴染めずにいたが、とある母子家庭の親子と出会い変わっていく。

全体として印象に残ったのは役者さんたちの演技。皆それぞれ自分の役割をばっちりこなしていて安心感があった。特に子役の子達の演技が光っていました。
役者さんたちの演技が良い分もっと観たいと思ってしまうが、ちょっと出てきては消えていくので消化不良気味に。
その割に100分というそれほど長くない上映時間が長いと感じてしまったので、配分にやや難あり?

現実的に結構残酷な場面もあるが、登場人物が皆さっぱりとしているからかそこまで残酷に見えない。でも、そのさっぱりが説明不足というか、映画の中に入りきれない原因にもなっているのかなとも感じた。

トークイベントで知ったのですが、原作から時代を合わせるためにちょこちょこと改編が加えられているようです。特にラストはガラッと変わっているそうで原作も読んでみたくなりました。
しかし改編が加えられているからか少しチグハグ感も感じました。人々の考え方や暮らし、ファッションがモロ昭和なのに現代のものが出てきて、昭和と現代が混在しているような落ち着かない感じ。
この話を現代に合わせるのは難しかったのかなとも思いますが、現代に変えたからこそラストは救いのあるものになりえたのでその点は良かったです。

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梅★
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