予告犯
劇場公開日 2015年6月6日
解説
高度情報化社会におけるテロリズムを描いた筒井哲也の同名コミックを、生田斗真&戸田恵梨香共演で実写映画化したクライムサスペンス。「白ゆき姫殺人事件」の中村義洋監督がメガホンをとった。ある日、動画サイトに新聞紙製の頭巾で顔を隠した謎の男が現われ、集団食中毒を起こした挙句に開き直った食品加工会社に火を放つと予告する。警視庁サイバー犯罪対策課のキャリア捜査官・吉野絵里香は、その謎に包まれた予告犯「シンブンシ」の捜査を開始。シンブンシが単独犯ではなく複数犯であることを見抜く。やがて予告通り、食品加工会社の工場が放火される事件が発生。その後もシンブンシは、警察や法律で罰することのできない犯罪者たちへの制裁を次々と予告しては実行に移す。ついには政治家の殺人予告にまで至り、シンブンシの存在は社会現象を巻きおこしていく。共演に「HK 変態仮面」の鈴木亮平、「偉大なる、しゅららぼん」の濱田岳。
2015年製作/119分/G/日本
配給:東宝
スタッフ・キャスト
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2022年3月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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漫画原作で非常に面白かった!
今見ると、おーこの人出てたんだ!的にも面白いです。
ワーキングプア、ネット犯罪、政治家の売名、ネトウヨと現代社会の闇を上手く
実写映画で上手くまとめた良作。
プロットも絶妙で、あーあの時か、あーなるほどね。と納得できて最後まで飽きさせない。
生田斗真の悲壮感、覚悟、知性と演技が秀逸!引き込まれました。
小松奈々がちょっと出てるけどすごく可愛い♡
窪田くんもちょっと出てる程度だけど、おー
佐々木良平若い!最近、孤狼の血LEVEL2を見たばかりだから、そのギャップがたまらん。
今や引っ張りだこの田中圭が、シンブンシに翻弄される貧乏くじ役(笑)
戸田恵梨香の根性論も正論だけど、頑張っても浮かび上がれない人がいることも事実なのだろう。
自分は、戸田恵梨香側の人間なので、「社会のせいにする」ネトウヨの気持ちは全く分からないが。
ネット犯罪の動機が父親捜しってのも、「ネット犯罪で警察を利用する」発想は好き!
くだらない(と言っていいか)ことに全力を掛けるって面白いですね。
戸田恵梨香が、生田斗真の死体を抱きしめるのはいらなかったかな。
一度はみるべき作品ですね。
2021年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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最初の予告はゴキブリを揚げた高校生バイトのおかげで店をたたむことになった事件を取り上げ、その高校生にゴキブリを食わせるというもの。2番目がレイプ事件を起こした大学生が「ホイホイとついてくる女が悪い」と投稿した大学生に対する制裁。3番目が食品加工会社だ。
ネットの影響力は早く拡散して模倣する者も増えてくる。ある意味正義の鉄槌のようにヒーローとして捉える者も出てくるのだ。サイバー警察も対応が早かったが、それよりも凄いのが公安の捜査スピードだった。現役政治家(小日向文世)がターゲットとなったため、本腰を入れ始めた形だった。だが、“シンブンシ”は彼を本気で殺そうとしてたのではなく、ネットの匿名性を論じた政治家が裏で意識調査を動かしている現場を撮影することで、彼を辞職に追い込んだのだった。
主犯である奥田=ゲイツ(生田)はプログラマーとしてIT企業に派遣されていたのだが、正社員になれずに酷い扱いを受けていた。ハローワークで出会ったカンサイ(鈴木)、ノビタ(濱田岳)、メタボ(荒川良々)、そしてフィリピン人のヒョロ(福山康平)と栃木の不法な産廃業者で寝泊りした。ヒョロが父親を探すために日本に来たのだが、金のために腎臓を売ったという経緯があった。おかげで彼は疲労が重なり、病気で死んでしまう。他の4人は業者を殺して逃げたのが1年前の出来事。
最後の予告として、シンブンシの4人を殺すという動画を流した。そして、彼らは予告通りに青酸カリを飲むのだが、実はゲイツだけが本物を服毒して他の3人の薬はすり替えられていた。ヒョロの名前ネルソン・カトー・リカルテを使ってネットカフェを利用していた彼ら。ネルソンのため、騒ぎを起こして警察に父親を捜査させるのが目的だったゲイツ。
4人が同時に自殺するという映像も凄いのだが、それに対する書き込みも非情でひどいものだったなぁ・・・
(ほぼ備忘録)
2021年4月11日
Androidアプリから投稿
細かいエピソードの再現度合いなどは分からないけど、漫画と同じように惹き込まれた。そういう意味で完全再現と言ってもいいのでは?
映画は犯罪者に優しい目を向けつつも正しく断罪せねば。
柔らかな感動で包んで許してどうする。
上手いがこれは駄目だ。
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