HERO
劇場公開日:2015年7月18日
解説
型破りな検察官・久利生公平が活躍する木村拓哉主演の人気ドラマ「HERO」の8年ぶりとなる劇場版第2作。2014年に放送されたシーズン2のレギュラーキャストがそのまま出演するほか、シーズン1のヒロイン・雨宮舞子を演じた松たか子が8年ぶりに同役で復帰を果たす。ネウストリア大使館の裏通りで女性が車にはねられて死亡し、東京地検城西支部の検事・久利生は事務次官の麻木千佳とともに事故を起こした運転手を取り調べる。そんな2人の前に、かつて久利生の事務官を務めていた雨宮舞子が現れる。死亡した女性が、大阪で検事として活躍している雨宮の追っていた事件の重要な証人だったことから、久利生と雨宮は事件の裏に何かがあると感じ、合同で捜査を開始する。
2015年製作/120分/G/日本
配給:東宝
スタッフ・キャスト
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2021年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
取材用の試写会で鑑賞してからも、何度となく目にしている作品。
木村拓哉の相棒は北川景子にチェンジしているが、松たか子演じる雨宮も検事になってカムバックを果たしている。
北川は素晴らしい役者であることは言うまでもないことだが、「HERO」に至っては木村&松のタッグを待望していたファンの方も多いはず。誰も彼もが売れっ子になってしまったために令和版「HERO」はなかなか実現が難しいかもしれないが、まだ解決していない点も劇中にあるため、ぜひ更なる続編を観てみたい。
2023年3月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
ネタバレ! クリックして本文を読む
"HERO(映画)" シリーズ第2作。
"土曜プレミアム" で鑑賞。
テレビドラマ(第2シリーズ)は視聴済みです。
治外法権と云う鉄壁を如何にして打ち破るか?―いつものやり方が通用しない相手に挑む久利生公平。映画版前作よりもレベルの高い危機が迫り、ハラハラしました。
久利生の信念が周囲を突き動かしていく展開はいつもながら観ていて気持ちがいいし、仲間たちの優しさがグッと来る。壁を抉じ開ける秘訣は、相手を理解しようとする心…
雨宮のカムバックによって、麻木とのコンビ要素が少なくなっていたのは残念でしたが、いよいよ久利生と雨宮の仲が発展するのかどうかはかなりの見どころでした。
結局くっつきませんでしたが、これはこれでアリだなと思いました。久利生と雨宮の関係は程良い相棒感と云うか、めちゃくちゃバランスがいい。ずっとこのままでいて!
2023年3月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
TVやってたので、鑑賞。独特な空気感がとても懐かしかった。お話はとても面白かったです。色褪せないねぇ〜チームの関係性、バディ感、ここって時の一体感がとても素敵でした。いろいろ思い出した。
最近、人気TVシリーズの映画化作品が苦戦している。スケールを大きくしようと気負い過ぎて、荒唐無稽になり、折角の作品コンセプトを台無しにしてしまうからだと思う。そのような状況の中で、本作は、取り上げる犯罪を巨悪化せず、犯罪に大小はないという作品コンセプトを活かした映画化に成功している。
本作は、木村拓哉演じる型破りの検事・久利生公平を主人公にした人気TVシリーズの劇場版第2弾。ある大使館近くで発生した不審な交通死亡事故。主人公は大使館内部の人間が関与していると推理し、治外法権という壁に立ち向かい、仲間と協力して真相を究明していく。
何が起きても揺るがない正義感。真相を究明するまで決して諦めない粘り強さ。他の主演作と同様に、木村拓哉の個性がそのまま主人公の人物像に投影されている。特に本作では、主人公のイメージに彼の個性が見事に嵌って主人公の存在感が際立っている。また、TVシリーズでお馴染みの芸達者な顔ぶれによる息の合った演技は、小気味よく安心感がある。その個性的な雰囲気のマンネリズムは「踊る大捜査線」を彷彿とさせる。
最近の映画鑑賞はマナー遵守が浸透して、以前に比べ様変わりしてしまった。しーんと静まりかえった館内。私語は論外であり、咳払いすることさえ憚られる雰囲気。いつから、映画鑑賞はクラシックコンサートのような厳粛なものになってしまったのだろうか。やはり映画は大衆芸術であり、市井の雰囲気の中で楽しみたいと常々感じていた。
本作は、そんな映画鑑賞とは一線を画したものだった。上映が始まると、スクリーンに写し出される映像に、観客が一体となり反応して感動を共有していた。観客の反応が作品に活力を与えていた。TVシリーズファンである、日頃あまり劇場に足を運ばない観客が多かったと思うが、あれこれ考えずに、素直に観て、素直に感動する姿に、映画を観始めた頃の自分を思い出した。映画鑑賞の原点を再認識できた作品だった。