月の満ち欠け

劇場公開日:

解説

2017年に第157回直木賞を受賞した佐藤正午による同名ベストセラー小説を、大泉洋主演、有村架純、目黒蓮(Snow Man)、柴咲コウの共演、廣木隆一監督のメガホンにより映画化。

小山内堅は、愛する妻と家庭を築き、幸せな日常を送っていたが、不慮の事故で妻の梢と娘の瑠璃を同時に失ったことから日常は一変する。悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男が訪ねてくる。事故当日、娘の瑠璃が面識のないはずの三角に会いに来ようとしていたという。そして、三角は娘と同じ名前を持ち、自分がかつて愛した「瑠璃」という女性について語り出す。それは数十年の時を超えて明らかになる許されざる恋の物語だった。

小山内夫妻役を大泉と柴咲が、娘と同じ名前を持つ女性役を有村、三角役を目黒がそれぞれ演じる。

2022年製作/128分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2022年12月2日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第46回 日本アカデミー賞(2023年)

ノミネート

最優秀作品賞  
最優秀監督賞 廣木隆一
最優秀脚本賞 橋本裕志
最優秀主演男優賞 大泉洋
最優秀助演男優賞 目黒蓮
最優秀助演女優賞 有村架純
最優秀音楽賞 FUKUSHIGE MARI
最優秀録音賞 深田晃
最優秀編集賞 野本稔
新人俳優賞 菊池日菜子
新人俳優賞 目黒蓮
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(C)2022「月の満ち欠け」製作委員会

映画レビュー

3.5☆☆☆★★(ちょい甘) 日々の忙しさに忙殺され、劇場へと赴くのは2...

2024年3月15日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★(ちょい甘)

日々の忙しさに忙殺され、劇場へと赴くのは2ヶ月半ぶり。
当たり前だけども、上映前の予告編は全てが初めての予告編ばっかり、、、あら?『アバター』と『Dr.コトー』は以前から有ったな。

あんな彼にな〜
おもいでの夏(冬っぽいが人妻だからね)

直木賞を受賞した原作は読了済み。簡単に。

原作は13に分かれているが、1〜4までを敢えて第1章。5〜8を第2章。9〜11を第3章。12〜13をその後の2っのエピローグと言って良いだろうか。

話の1章めにあたる部分は読んでいてゾクゾクする程の面白さだった。「一体この先どんなサスペンスが起こるのだろう?」とゆう感じだった。

…のだか、、、

その後の第2章にあたる三角と初代瑠璃との、80年代の高田馬場周辺での恋愛グラフィティーから、段々と読んで行きながら少しずつ様相が怪しくなって来る。
とは言え、この青春グラフィティー部分が、映像版だと観ていて1番胸が熱くなって来る場面が多いのは、おそらく映画を観に来た人達の共通点になるだろう…とは思い至る。

何故ならば、それくらいにこの部分は(原作には無いピデオカメラを通して映される)有村架純の表情といい、数多くの(当時の高田馬場を中心とした街並み等で)おっさん連中の胸をチクチクと突いて来るのだから。
個人的には、BIG BOXよりもムトウレコード店の看板の方が懐かしい。
でも、早稲田松竹は今でも存在するが(勿論、内装は当時と違う)原作にチラッと話に出る東映パラスは映らない。(原作には無いから当然高田馬場パール座やACTミニシアターも残念ながら登場しない⤵︎)

ないものねだりをしても止むなし、、、

あ?脱線しました。

原作はこの辺りまではまだなんとか付いていけた。
しかしながら、原作は輪廻転生と言うか、とにかくどう考えても理解がし難い話が続く。
◉ 合計でも4回生まれ変わる女性の話なのだが、原作自体の人物相関図が入り組み過ぎており。読んでいても「今、誰と誰の話だったっけ?」と、何度も考え込んでしまうことが幾度も起こり、頭が混乱を来たす。

それだけに、第3章にあたる正木を中心にした話に至り、混乱は更に増すこととなってしまった。

映像だと《画》が有り。演技者・声や音等を通じて、今は誰と誰が話をし、画面を通しての理解が簡単に付く…から。
原作だと当たり前だけど、目の前には文字しか存在しない。

「今、誰と誰との会話からどんな話に至っているのか」

…それを理解するのが、少なくともこの私には理解するのが(この原作だと)難かしかったと言わざるを得ない。
生意気な意見を言わせて貰うと、各人物の描きこみ(キャラクター等)が足りないと感じてしまった。
(おい!仮にも直木賞作品だぞ!…と言われたら「はい!そうですね!」…と返すのみだ)

…と貶しつつ、映画版を観たら!

「あら〜!めっちゃめっちゃ分かりやすい!」

つて、言うか。黛ジュンはジョン・レノンへ。
レンタルビデオ屋はレコード店へ。
希美や清美・正木のその後etc、、、と言った様々な要素は一気にカット。相関図に於ける数多くの《混ざり合い》も最小に留め、田中圭1人を悪人に仕立て上げ。これで一見落着…とばかりに、観に来た観客の混乱を(おそらくは)きたさない様に…と努めている脚本・演出と思える。

、、、ところが、、、

分かりやすい程に分かりやすい。
それが何故だか〝 大いなる安っぽさ 〟に繋がってしまっている様に、スクリーンを見つめながら感じてしまうのは何故だったのだろう?

鑑賞後に、原作本をパラパラとめくる。
人物相関図を(映画版はかなりの変更点は多いものの)少し反復させながら、「今1度読んだならば、しっかりと理解出来るかも?」…と思いつつ、「いや💦ちょっとな〜」…とも。

…って事で今回の映像化は、ある意味では分かりやすいので。一応は出演者のフアンならば、(そこそこ)満足出来る内容には有ると思いつつ。
(その変更ってどうなのよ?と言っても良さそうな)
「いや〜!その分かりやすさこそ、大いなる薄っぺらさに繋がっているなあ〜!」…と。

2022年12月12日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン1

◉ 小説版に於ける登場人物
(wikipediaを参照)

小山内堅(おさない つよし)
青森県八戸市出身・在住。60代。宮城県仙台市に住んでいた15年前に妻と娘を交通事故で亡くす。

緑坂るり(みどりさか るり)
7歳の小学生。4番目の生まれ変わりの「瑠璃」。

緑坂ゆい(みどりさか ゆい)
緑坂るりの母。女優。小山内堅の娘瑠璃の高校時代の親友。

小山内梢(おさない こずえ)
小山内堅の妻。八戸市出身。旧姓は藤宮。15年前に娘の瑠璃と共に44歳で交通事故死する。

小山内瑠璃(おさない るり)
小山内堅の娘。高校の卒業式を終えた後に18歳で交通事故死する。2番目の生まれ変わりの「瑠璃」。

荒谷清美(あらや きよみ)
小山内堅が現在付き合っている女性。40代。

荒谷みずき(あらや みずき)
荒谷清美の娘。中学生。小山内堅に懐いている。

三角哲彦(みすみ あきひこ)
大手ゼネコンの本社総務部長。50代。八戸市出身。姉が中学・高校時代に小山内梢の友人だった。

正木瑠璃(まさき るり)
三角哲彦が東京に住んでいた34年前の大学生時代に恋に落ちた人妻。地下鉄の電車に轢かれて27歳で交通事故死する。

正木竜之介(まさき りゅうのすけ)
正木瑠璃の夫。瑠璃の死後、8年前に小沼希美に関係する「ある事件」を起こす。

小沼希美(おぬま のぞみ)
妻を亡くした正木竜之介が再就職した小沼工務店の三代目社長の娘。生まれる前は瑠璃と名付けられるはずだった。8年前に7歳で交通事故死する。3番目の生まれ変わりの「瑠璃」。

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松井の天井直撃ホームラン

2.5少し無理があるか…?

2024年2月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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まかの

4.0原作を読んでからの視聴。

2024年2月9日
PCから投稿

原作の長い内容をぎゅぎゅぎゅーっと2時間弱という短い時間で映画化。
よくあの原作を分かりやすく映画にできたなと感心します。無駄を極限までそぎ落として見やすい映画に仕上がっています。
視聴者が伏線とデジャブをバリバリ感じるようなできになってて素晴らしいです。

原作を読んだものからすると「主人公の配役って大泉洋か?」「泣かせようとする演出がやりすぎじゃない?」「ラストの演出は普通に考えるとホラーじゃない?」など気になる部分もありますがいい映画です。

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みる

4.0目黒蓮が出ていると聞いたので

2024年1月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

泣ける

知的

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ぽん
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