映画ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記

劇場公開日:

解説

小惑星に作ったおもちゃの街を舞台に、おなじみドラえもんとのび太たちが活躍するジュブナイル・アニメーションの第18弾。監督は「忍たま乱太郎」で総監督を務めた芝山努。脚本は96年に亡くなった原作者の藤子・F・不二雄が前作「ドラえもん のび太と銀河超特急」に引き続き執筆し、これが遺作となった。

1997年製作/98分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1997年3月8日

ストーリー

ドラえもんが持っていた22世紀の福引きの外れ券で美しい小惑星を手に入れたのび太は、生命のネジを使って、しずかちゃんたちとそこにおもちゃの街“ねじ巻き都市”を作ることにした。ところが、エッグハウスで育てていたおもちゃのブタのピーブが、落雷の影響で突然進化を開始する。ほかのおもちゃたちの指導者となったピーブは、やがて自分たちの手で街の建設を始めた。一方その頃、脱走中の凶悪犯・熊虎鬼五郎がねじ巻き都市に紛れ込んでいた。鬼五郎はエッグハウスで自分のコピーを作ると、ジャイアンが見つけた金塊を狙って山奥の湖に向かう。しかし、それは金塊ではなく形を自在に変えられる金色の怪物だったのだ。ドラえもんの不思議な力を知った鬼五郎は、ドラえもんを利用して怪物を退治させようとする。ところが、実はその怪物は、この小惑星に命を与えた“種まく者”であったことがのび太によって判明した。種まく者からこの星を楽園にするように言われたのび太は、おもちゃたちと力を合わせて、街を征服しようとする鬼五郎たちに戦いを挑み、見事勝利を収める。こうしてねじ巻き都市の平和は取り戻され、街をピーブたちに委ねたのび太たちは地球へ戻っていった。

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映画レビュー

3.5無菌的性善説

2024年10月30日
iPhoneアプリから投稿

ドラえもんが22世紀の福引で手に入れた小惑星引換券。最後の1枚の番号をどこでもドアに告げると、そこには美しい緑の惑星が。のび太一行は「生命のねじ」で生命を吹き込んだおもちゃをその惑星に放ち、おもちゃたちによるねじ巻き都市を建国する。 とまあドラえもん映画に特有の導入パートを経て本編が開始されるわけだが、本作ではそこへ熊虎鬼五郎というイレギュラー要素が紛れ込む。 鬼五郎は現実世界の刑務所から逃げ出した凶悪脱獄囚なのだが、彼はひょんなことからのび太宅のどこでもドアを発見し、そこからねじ巻き都市のある小惑星へと逃げ込んでしまう。 のび太一行が都市開発を進める傍ら、鬼五郎はドラえもんがおもちゃたちに渡しておいたおもちゃの複製装置を悪用し、自分の分身を何人も製作する。鬼五郎はのび太一行が森の向こうの湖に金塊があるという情報を嗅ぎつけ、彼らより先に金塊をせしめようと企む。 しかし湖に沈んでいたのは金塊ではなく金色の巨人。鬼五郎とその複製たちは金塊を諦め、ドラえもん一行を直接脅しにかかる。その道中でのび太が谷底に転落。のび太を除く一行はどうにか鬼五郎から逃げ延びることに成功する。 谷底に転落したはずののび太は「種まく人」という超越的存在に命を助けられていた。彼はその名の通り生命を生み出すことができ、地球の生命もまた彼が種をまいたことにより誕生した。 種まく人は惑星に生命を吹き込もうとした矢先にのび太やおもちゃたちがやってきたため、嵐や黄金の巨人によって彼らを排除しようとしたが、彼らに悪意がないことを知り、以後の成長を見守ることにした。 惑星の支配を目論む鬼五郎たちを危機一髪で撃破したのび太たち。惑星の未来をおもちゃたちに託して惑星を後にした。 本作の主題は言わずもがな性善説だ。のび太たちが持ち込んだおもちゃが高度な倫理意識を持っていることも、超越的な力を持つ「種まく人」が敢えてのび太たちを静観していることも、鬼五郎の複製の中に「ホクロ」と呼ばれる無害な人格の者がいることも、全ては楽観的なまでの性善説に基づいている。 しかし翻って言えば性善説の範疇を逸脱した者の存在する余地がないともいえる。「種まく人」というおっかない排除システムが存在するのも、人格を一元化された鬼五郎が極悪脱獄囚の「鬼五郎」ではなく心優しい「ホクロ」になるのも、よくよく考えてみるとちょっと恐ろしい。

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因果

4.0とんでもない離れ業が

2023年8月31日
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笑える

楽しい

珍しく現代人が敵になる作品。 毎度のことだが、 ドラえもんが道具を出しっぱなしで トラブルが発生する。 そして何よりとんでもない 離れ業が発生する。 4次元ポケット間でワープが できちゃったのだ笑 今まで数々のピンチがあったが これができるなら最初からやれよと 誰もが思うだろう笑 とはいえ、内容はよくできているので 誰もが楽しめる作品となっている。

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と

2.0問題作

2020年5月21日
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うましか

3.0オリジナル長編の中では下の方

2020年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

藤子F不二雄原作はこれが最後。 ひみつ道具で難局を打開するシナリオがドラえもんらしい。この感じは近年の作品では薄れているところ。 展開はとても面白いけど、ちょっとごちゃごちゃしてはいる。あと、序盤からおっさんが増殖するのでビジュアルが暑苦しい笑 これ、意外とひびいてるんじゃないでしょうか。 個人的にオリジナル長編の中では下の方にはなる。

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okaoka0820

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