男はつらいよ

ALLTIME BEST

劇場公開日:1969年8月27日

解説・あらすじ

渥美清主演による国民的喜劇シリーズ「男はつらいよ」の第1作。1968~69年にフジテレビで放送された連続ドラマの結末に抗議が殺到したことから、テレビ版の脚本を手がけた山田洋次のメガホンで映画化された。中学生の時に父親と大ゲンカをして家を飛び出した車寅次郎は、20年ぶりに故郷・葛飾柴又に帰ってくる。美しく成長した妹・さくらと再会を喜びあう寅次郎だったが、さくらの見合いの席で大失態を犯し、縁談をぶち壊してしまう。再び旅に出た寅次郎は、奈良で偶然にも柴又帝釈天の御前様と娘の冬子に会う。冬子に恋をした寅次郎は、彼らに同行するかたちで柴又に戻ってくるが……。マドンナ役は本作が映画初出演となる新派のトップ女優・光本幸子。名優・志村喬が、さくらに思いを寄せる青年・博の父親役で出演している。

1969年製作/91分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:1969年8月27日

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(C)1969 松竹株式会社

映画レビュー

5.0 笑いと涙と人情の心が温まる不朽の名作シリーズ第一話

2025年10月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

不朽の名作シリーズ第一話です。おそらく見たのは3度目ではないかと思います。何度見ても笑って、涙して心が温まります。日本人に響く人情と風景が随所に現れて忘れていた心を取り戻すことができます。渥美清の切れのいい口上と豊かな演技、倍賞千恵子の初々しさとかわいらしさが光っています。ここまでの下町の日常があったかはわかりませんが庶民の姿が生き生きとしていて今よりも貧しかったかもしれませんが幸せそうに見えてこの作品に出てくる人たちのように生きることができるといいなと思います。
この一作目でシリーズのベースが出来上がっています。どの作品もストーリー展開はほぼ同じで先が見えてどうなるかわかっているのですが見飽きないです。たしかシリーズ映画本数ではギネスを取ったことがあったと思います。それだけ日本では根強い人気で数十年にわたって上映されてきました。日本人にとって普遍的に心を揺さぶるものを持っていて、そして、見ることでほっと安心を得ているっているのだと思います。

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むっ、むいちろう

5.0 寅さん初視聴

2025年10月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他、VOD

泣ける

笑える

癒される

子供の頃からその存在は知りつつも敬遠していた寅さんシリーズ。なんだか古臭いし渥美清の顔も好きじゃないし。退屈でベタベタな人情喜劇なんだろうと食わず嫌いでおりましたが、ウエストランドの河本さんキッカケでちょっと試しに見てみようと気紛れを起こしてU-NEXTで視聴。

本当に思った通りベッタベタ。もう50年以上前の作品ですから当たり前と言えば当たり前なのですが、なんの新鮮味も感じられないストーリー。演技もなんだか大袈裟で芝居がかってるかと思えば台詞を噛んでるのにそのままの所もあったりと、現代の感覚では違和感をおぼえるシーンが散見されます。主人公である寅さんの破天荒で無茶苦茶な性格が災いしてのトラブルメイカーっぷりも度を越していて少々不快…。

だがしかし。それにも関わらずこれが実に面白い。バラエティ番組などで常々耳にした冒頭のあのフレーズ、お世辞にも画質が良いとは言えないザラついた色彩に一気にノスタルジックな仮想世界に引き込まれます。映画を見た事の無い人間でも日本人なら誰でも知ってるあの寅さんが颯爽と画面に現れると心の中では既に拍手喝采。よっ!待ってました!なんて気分にさせられてしまいます。
上で書いたように行く先々でトラブルを巻き起こす寅さんを軸にしたベッタベタなストーリーは第一作目から既にマンネリ化しているには違いないのですが、それがほんの瑣末事だと思い知らされます。

何より渥美清さんの名調子が耳に心地よい。大衆演劇のような芝居がかった仕草もこの寅さんというキャラクターをより際立たせているように感じられ、むしろこれでこそ寅さんなんだと思わされました。
脇を固める役者陣も味があり、妹さくらの美しさは「とらや」の雰囲気からは逸脱していてハッとさせられるほど。個人的にはおいちゃんのコミカルな表情が大好物。「馬鹿だねぇ〜」がちょっと癖になります笑。
かと思えば博の父親のスピーチシーンでは分かっているのに思わず目頭が熱くなってしまうような説得力漲る名演もあり、当時の役者さんの充実ぶりがギュッと詰め込まれた素晴らしさ。

古き良き昭和の日本という今となってはまるで異世界な寅さんワールドで繰り広げられる人情劇。観客はまるでその異世界に転生したかのごとくその一員となる他ありません。
それほどにこの寅さんワールドにはそこで生活する人々の息遣いが聞こえてくるようなリアリティがあります。山田洋次監督の手腕なのでしょうか、細部までしっかりと作り込まれたこの舞台がどうにも懐かしく愛おしいのです。願わくばずっとこの世界に浸っていたいと思わせる温かさが名もなきエキストラの方々にまで満ち満ちているようです。

コロナ禍を経て益々人と人との距離が遠ざかってしまった現代にこそこの物語とこの世界はより一層輝いて感じられるのではないでしょうか。
未見の方には是非オススメしたいと強く思います。

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消臭プラス

3.5 映画終活シリーズ

2025年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

幸せ

1969年度作品
良きも悪きも、寅さん映画。
日本人は寅さん渥美清が、好き。

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あきちゃん

5.0 こんなの絶対に見るかよぉ〜

2025年7月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

親父が好きでよく見てまして、
小さい頃からこんなの絶対に見るかよぉ〜と思ってたら、やっと見るお年頃になりました。 うふっ

親父が生きてる時に田舎からわざわざ出て来て柴又まで一緒に家族旅行をしまして、寅さん記念館にも行きちょっとした親孝行ができました。いま考えたら、行っといて本当によかったぁ〜 孝行したい時に親はなしとはよく言ったもんだ。 だから?星満天です。

この映画をちゃんと見るのははじめてで、
この作品からじつに長い旅をはじめることに
なったのかぁ〜と思いながら見ると
なにやら、ひとしおでした。

人生(映画)も旅のようなものですよね。
寅さんのような風来坊な旅もあれば、
渥美清さんのような国民的大人気スターの
華やかな(慌しい)旅もある。

記念すべき1歩目の旅は、
妹さくらがあいくるしくって、
どこかの父親・志村喬さんが存在感ありまくりで
(この映画が習字なら、重い文鎮のように)、
もちろん寅さんはひょうきんでひょうきんで、
しっかりと最初の足跡を残してましたとさ。

追伸、
できれば親父が生きてるうちに
笑いながら寅さんを一緒に見たかったです。

叶わなかったけどよぉ、
親父さんは天国で微笑んでらぁ
と、寅さんが言ってくれてマス ^_^

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ゆっき

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