男はつらいよ

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劇場公開日:

解説・あらすじ

渥美清主演による国民的喜劇シリーズ「男はつらいよ」の第1作。1968~69年にフジテレビで放送された連続ドラマの結末に抗議が殺到したことから、テレビ版の脚本を手がけた山田洋次のメガホンで映画化された。中学生の時に父親と大ゲンカをして家を飛び出した車寅次郎は、20年ぶりに故郷・葛飾柴又に帰ってくる。美しく成長した妹・さくらと再会を喜びあう寅次郎だったが、さくらの見合いの席で大失態を犯し、縁談をぶち壊してしまう。再び旅に出た寅次郎は、奈良で偶然にも柴又帝釈天の御前様と娘の冬子に会う。冬子に恋をした寅次郎は、彼らに同行するかたちで柴又に戻ってくるが……。マドンナ役は本作が映画初出演となる新派のトップ女優・光本幸子。名優・志村喬が、さくらに思いを寄せる青年・博の父親役で出演している。

1969年製作/91分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:1969年8月27日

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(C)1969 松竹株式会社

映画レビュー

5.0以後50作品近くも制作され長年国民に愛され続けた理由も頷けます。掛け値なしに面白いですね。

2025年4月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

惜しまれつつ25年7月27日(日)閉館を迎える丸の内TOEIさんにて「昭和100年映画祭 あの感動をもう一度」(3月28日(金)~5月8日(木))と題した昭和を彩った名作42本が上映中。本日は国民的超人気作品『男はつらいよ』(1969)、そして松竹映画のドル箱作品を東映最後の直営劇場にて鑑賞する貴重な体験。

『男はつらいよ』(1969)
1968年にフジテレビで放送されたTV版は最終回に奄美大島で寅さんがハブに噛まれて絶命、放送後視聴者から抗議が殺到して改めて映画化された話は有名ですね。

実際にテキ屋稼業の経験もある渥美清氏の巧みな話術の啖呵売を作品に十二分に活かした「フーテンの寅」こと車寅次郎の人物造形は今でもとにかく魅力的。
公開当時の松竹映画はハナ肇氏主演の『馬鹿まるだし』(1964)や『なつかしい風来坊』(1966)など笑いと涙のバランスが絶妙な人情喜劇の傑作が多いのですが、本作はなかでも会心作です。
また、さくら演じる倍賞千恵子氏のしとやかさ、可憐さも良いのですが、第1作に限れば車竜造(おいちゃん)役の森川信氏と寅さんとの喜劇的な息の合った丁々発止のやり合いが実に滑稽、博の父として特別出演した志村喬氏も名優ここにあり!の重厚な演技を見せてくれます。

美人に滅法弱くて惚れやすく、全国を旅回りするテキ屋稼業は全国各地でロケができ映画のフォーマットとしても実に良くできており、以後50作品近くも制作され長年国民に愛され続けた理由も頷けます。掛け値なしに面白いですね。

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矢萩久登

5.0主人公の破天荒キャラは 令和の今では作れないかな

2025年3月29日
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鑑賞方法:VOD

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楽しい

幸せ

主人公の破天荒キャラは
令和の今では作れないかな

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いのしし

3.5寅さんの記念すべき第一作目。 元々テレビドラマやったん知らんかった...

2024年11月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

寅さんの記念すべき第一作目。
元々テレビドラマやったん知らんかった。

古き良き昭和の時代を背景に繰り広げられる人情味あふれる人間ドラマ。
自分が生まれる前の作品だが描かれる日常の風景にそこはかとない懐かしさを感じる。

主要キャストの多くは亡くなってしまっていて残念だが、それぞれの演技力が光り各役どころに親近感が湧く。

今作は特に結婚式のシーンでの口上に感動する。
親子の愛は永遠か。

若き日の倍賞千恵子の瑞々しい美しさや前田吟の男前、和服姿の女性の清楚な感じ、たくさん驚きがあった。

下品な下ネタが多い。お笑いの範疇だが。

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さしみしょうゆ

2.0え、寅さんて、こんな人だったんだ

2024年11月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

寅さん自体は知っていたものの、ちゃんと作品をみたことないなと、Netflixで視聴。いろんなところで描かれる寅さんのイメージから、兄と妹の温情ものと想像していたが、なんかちょっと違う。憎めない熱血、人情派の妹想いかと思いきや、ただのトラブルメーカーにしか見えず、いささかショックを受けるとともに、自分がこんな長く続くシリーズの主人公を受け入れられないことにも驚いた。20年も会わずして、さくらは兄を兄として受け入れられるのか。下町らしさはわかる、でもそれをいいなと思えない自分がいることを発見した作品。

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Raita Maipen

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