シン・仮面ライダー

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シン・仮面ライダー

解説

1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」を、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化。

主人公・本郷猛/仮面ライダー役に「宮本から君へ」の池松壮亮、ヒロイン・緑川ルリ子役に「賭ケグルイ」シリーズの浜辺美波、一文字隼人/仮面ライダー第2号役に「ハケンアニメ!」の柄本佑を迎え、新たなオリジナル作品として描き出す。

ルリ子の兄・緑川イチローを森山未來、父・緑川弘博士を塚本晋也、秘密結社SHOCKERの上級構成員・ハチオーグを西野七瀬、同じくSHOCKER上級構成員のコウモリオーグを手塚とおるがそれぞれ演じる。テレビアニメ「ヨルムンガンド」「天元突破グレンラガン」などで知られる作曲家・岩崎琢が音楽を担当。

2023年製作/121分/PG12/日本
配給:東映
劇場公開日:2023年3月17日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
原作
石ノ森章太郎
脚本
庵野秀明
准監督
尾上克郎
副監督
轟木一騎
製作
村松秀信
西新
野田孝寛
緒方智幸
古澤圭亮
藤田浩幸
菅井敦
香田哲朗
池邉真佐哉
飯田雅裕
池田篤郎
田中祐介
エグゼクティブプロデューサー
白倉伸一郎
和田倉和利
企画
紀伊宗之
プロデュース
紀伊宗之
プロデューサー
小出大樹
ラインプロデューサー
森徹
森賢正
アソシエイトプロデューサー
川島正規
コンセプトデザイン
庵野秀明
デザイン
前田真宏
山下いくと
出渕裕
撮影
市川修
鈴木啓造
照明
吉角荘介
録音
田中博信
美術
林田裕至
扮装統括
柘植伊佐夫
衣装デザイン
柘植伊佐夫
装飾
坂本朗
装置設計
郡司英雄
ヘアメイク
古川なるみ
会川敦子
アクション監督
田渕景也
編集
辻田恵美
整音
山田陽
音楽
岩崎琢
音楽プロデューサー
島居理恵
本谷侑紀
音響効果
野口透
助監督
中山権正
脚本協力
山田胡瓜
VFXスーパーバイザー
佐藤敦紀
アクションプリビズスーパーバイザー
鬼塚大輔
ポストプロダクションスーパーバイザー
上田倫人
VFXプロデューサー
井上浩正
大野昌代
ビジュアルデベロップメントディレクター
小林浩康
カラーグレーダー
齋藤精二
カースタント&コーディネーター
西村信宏
キャスティング
杉野剛
スクリプター
田口良子
製作担当
片平大輔
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受賞歴

第47回 日本アカデミー賞(2024年)

ノミネート

最優秀助演女優賞 浜辺美波
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(C)石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

映画レビュー

3.5中間領域の映像に、いかに説得力を持たせるか

2023年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

巨大化ではないヒーローを、庵野秀明監督のビジョン、実写とアニメーションの中間領域の「トクサツ」空間でどう描くか、これは大きな挑戦だったと思う。仮面ライダーも元々特撮番組ではあるが、ミニチュアものとは映像のあり方が異なる。『シン・ウルトラマン』は巨大化するので、ユニークな遠近感やミニチュアや合成を駆使して特異な空間の創出にある程度成功していた。
実写映画ではあるけれど、庵野秀明監督の作品は現実の再現を目指さない。トクサツ的リアリティラインの再現を目指そうとする。それゆえに3DCGもキッチュ感をわざわざ強調する(シンプルにリアルの再現よりもセンスが要求されるに違いない)。この美学が等身大ヒーローの場合に上手く調整できるかどうかが難しいポイントだったのでないかと思う。結論的には『シン・ウルトラマン』や『シン・ゴジラ』の時ほど上手くいっていないと思う。
それでも、庵野秀明監督の絵のセンスがいいので、全編飽きずに見れてしまうのはさすが。キャスティングの嗅覚も冴えている。浜辺美波じゃないとあのヒロインは成立しなかったかもしれない。女性キャラクターのリアリティのなさは生身の役者に演じさせると気になる時があるが、浜辺美波はそのリアリティのなさをこなしてみせた。

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杉本穂高

4.0冷めて内省的な変身ヒーローに、半世紀の隔たりを思う

2023年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

小学生の頃はテレビ放送の「仮面ライダー」人気が結構大きくて、変身ポーズやライダーキックを皆で真似したり、サイクロン号の人気に便乗?して売り出された電子フラッシャー(電池で光る方向指示器)付きの自転車を比較的裕福な家の子が買ってもらって羨ましがられたりしたことを覚えている。本作の本郷猛はなぜ変身ポーズをとらないのかと鑑賞中は疑問だったが、あとでWikipediaの「仮面ライダー」の項を見たら一文字隼人が登場してから変身ポーズが導入されたと書いてあった。そのあたりもオリジナルのシリーズに忠実だったかと感心した。

脚本・監督を庵野秀明が務めたことも大きいのかもしれないが、池松壮亮が演じる本郷猛は、オリジナルの藤岡弘が演じたキャラクターよりも冷めていて内省的な印象で、高度経済成長期の昭和と震災やコロナ禍を経た令和5年の今、半世紀分の隔たりが反映されてもいるのだろう。柄本佑が演じる一文字隼人の軽妙なノリ、SNS風に「いいね」とサムアップさせるあたりも憎いアップデートだ。

本作、スクリーンでの試写はパスしてしまい配信での視聴となったが、テレビ画面サイズで観るのも悪くないスケール感かなと思う。子供の頃にテレビで元のシリーズを観ていたことが刷り込まれているのかもしれないが。

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高森 郁哉

3.5客層からは漏れていると思うが、惚れ惚れはする。

2023年3月31日
PCから投稿
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村山章

5.0大人向け仮面ライダー。過去の仮面ライダーの整合性を最新に再構築したという点からは評価に値する作品。

2023年3月20日
PCから投稿

本作は冒頭の映像などからPG12と指定されている「大人向け仮面ライダー」となっています。
子供向けな作品であった1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」は、予算や技術の面などからも、いわゆる「子供向けテレビクオリティー」にならざるを得ない面がありました。
それを今回、「シンシリーズ」としてリブート版を作る意義として、キチンと整合性を再構築し、あらゆる事象を論理的に作り上げたという点において本作の意義は十分にありますし、大人の鑑賞に耐えうる作品にしたのは評価に値します。
「仮面ライダークオリティー」を高めたという視点から評価は最高峰として認定できます。
ただ、一般の映画として楽しめるかというと、これはかつての「仮面ライダー」シリーズにどこまで愛着を持っているのかによって変わると思われます。
庵野秀明監督らしく、これまでの「エヴァンゲリオン」などを感じられる背景のシーン等、「らしさ」全開でしたが、これは視点を変えると、今後の展開への「伏線」なのかもしれません。
強いて言えば、戦闘シーンは「実写版」での限界も感じられました。アニメーション映画であれば凄いシーンの連続になったのでしょうが、実写であるが故に動きが必ずしもスムーズではなく魅力が減る部分でもあります。
あくまで、かつての「仮面ライダー」の世界観を踏襲し、それを最大限リアルに仕上げた作品として見るのが正解なのでしょう。

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細野真宏
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