デッドプール&ウルヴァリン

劇場公開日:

解説

マーベルコミック原作の異色ヒーローアクション「デッドプール」のシリーズ第3弾。ライアン・レイノルズ演じる型破りで無責任なヒーロー、デッドプールに加え、同じくマーベルコミック原作の「X-MEN」シリーズで活躍した、ヒュー・ジャックマン扮するウルヴァリンがスクリーンにカムバックし、2大ヒーローの共演が実現した。

不治の病の治療のために受けた人体実験で、自らの容姿と引き換えに不死身の肉体を手に入れた元傭兵のウェイド・ウィルソンは、日本刀と拳銃を武器に過激でアクロバティックな戦闘スタイルのデッドプールとして戦いを続けてきた。戦う理由はあくまで超個人的なものだったが、そんな彼が世界の命運をかけた壮大なミッションに挑むことになってしまう。この予測不可能なミッションを成功させるため、デッドプールはウルヴァリンに助けを求める。獣のような闘争本能と人間としての優しい心の間で葛藤しながらも、すべてを切り裂く鋼鉄の爪を武器に戦ってきたウルヴァリンは、とある理由で、いまは戦いから遠ざかっていたが……。

主人公デッドプールをライアン・レイノルズが演じ、ヒュー・ジャックマンが2017年の「LOGAN ローガン」以来となるウルヴァリン役に復帰。メガホンをとったのは、「ナイト ミュージアム」シリーズやライアン・レイノルズとタッグを組んだ「フリー・ガイ」「アダム&アダム」、大ヒットドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」などで知られるショーン・レビ。

2024年製作/128分/R15+/アメリカ
原題または英題:Deadpool & Wolverine
配給:ディズニー
劇場公開日:2024年7月24日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第82回 ゴールデングローブ賞(2025年)

ノミネート

シネマティック・ボックスオフィス・アチーブメント賞  
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(C)2024 20th Century Studios / (C) and TM 2024 MARVEL.

映画レビュー

4.0MCUになっても相変わらず

2024年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

新宿のドルビーシネマで鑑賞。 旧20世紀フォックスからディズニーに移ったことで、どうテイストが変わるのか気になっていました。いざ蓋を開けてみると、過去作の要素は残しつつも、よりごちゃ混ぜにしたような展開になっていました。 MCU初のR指定映画ということもあり、劇中では血飛沫が激しく飛んだり、下品な言葉で溢れていました。そのため、今までのディズニー配給のマーベル映画と比べてかなり異彩を放っていました。 ノリノリになれる挿入歌はどれも印象的でした。特に、冒頭の戦いで流れた洋楽が見事にマッチしていました。さらに、この場面におけるデットプールがすごくシュールで、「そんなもので戦うか!?」と思わずツッコんでしまいました。 デッドプールが、最近のMCUを皮肉るセリフも非常に多かったです。それだけでなく、マーベルとは全く関係ない映画をネタにしており「ディズニーでそんなことして大丈夫!?」とびっくりしました。そんなカオスな光景の連続に、当時観た劇場は何度も笑い声で溢れていました(私も声が出るぐらい笑いました)。 予習が必要な作品としては、デッドプールの前2作とウルヴァリン3部作(X-MEN 0、サムライ、ローガン)、ロキがあげられます。私はこれらを既に観ていますが、全部を覚えている訳ではないので、事前に一通り観ても細かい内容を理解するのは難しいと思いました。ここから、無理に予習しなくても単品としても楽しめる印象を受けました。 他にも色々語りたいところはありますが、MCUの復活を感じさせる素晴らしい映画になっていました。MCU好きは勿論、初めての人や最近マーベルから離れていたファンにもおすすめです。

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Ken@

1.0そろいもそろって喰われる

2024年7月29日
Androidアプリから投稿

カサンドラ・ノヴァを演じたエマ・コリンのことである。 デッドプール、ウルヴァリンともに能力としてもまるで敵わなかったが、絵面でも大物2人がすっかり食われてしまっている。 エマ・コリン、素晴らしい。 チャールズ・マカヴォイ・エグゼビアにそっくりの容姿で起用された程度にしか思っていなかったが、ドラマ「ザ・クラウン」のダイアナで注目を浴びたあと、「チャタレイ夫人の恋人」(’22)のしなやかで、かつ体格良すぎるその姿がその古典の持つテーマと現代を結ぶ役割を果たしており、この古典をリメイクするに至る説得力が彼女自身からも感じられ、面白い存在と見られていたのだろう。 スキンヘッドは原作に基づくものだが、映画でしかマーベルに触れない者としては、やはりティルダ・スウィントンを思い出す。両名ともにクィアを自認しているようだが、そのキャラクターも役に活きているし、起用する側もその点も頭にあったことだろう。 コリンの、コートが似合いすぎる立ち姿、大立ち回りはないものの、ピッとした、すらりと長い手の動きなど、カメラの方もかっこよく撮ることをとても意識されている。 白目ひんむくお顔も美しい。 今は、トンプソンでもなく、ワトソンでもなく、ストーンでもなく、エマ、というと、コリン。次回作はロバート・エガースの「ノスフェラトゥ」とのことで、楽しみだ。 と、こんな書き出しから始めている時点ですでにほかがキビシイ、という感想がバレバレの、 「デッドプール&ウルヴァリン」 ・ ・ ・ ジャックマン主演の大好きな「リアル・スティール」(’11)のショーン・レヴィ監督というのをオープニング・クレジットで初めて知った。最近でも「フリーガイ」(’21)、「アダム&アダム」(’22)とレイノルズと組み、キャリアとしてはピークにあるといってもよいレヴィ監督なので、こりゃ、イケるかも、と思ったのもつかの間。オープニング以降、眠い眠い。 コリンのカサンドラ・ノヴァが出てきたようやくこちらのテンションは上がったが、物語は全く盛り上がらない。前半の大きな欠点は、ウェイドの世界線が終わる、のであれば、その過程を見せていない点。ウルヴァリンを他の世界線から引っ張ってくるとかはどうでもよくて。そこが全然語られていないから、ラストなんてあんたら何やってんの?と。 後半のプール祭りも好きな人は好きだろうが、見せ場に華を添えたわけでもなく、いつまでたっても同じアクションであくびが出る。 デッドプールのメタ的な存在意義も昔から変わらず。今回は、ディズニープラスを見ていない人にはさっぱり、の人も救い、じゃなかった掬いつつも、ドラマシリーズを見てきた人にも損をさせないような、セコイ作りが見え見え。 確かにデッドプールの役割はまさにその部分を担うにはもってこいの存在。 1作目から変わらず「スキマ産業」。 追記 同じく赤いコスチューム、マルチユニバース、というとDCの「ザ・フラッシュ」(’23)のほうが遥かに面白い。 マルチユニバースをネタにするならば、個人の事情から世界がおかしくなり、個人の成長をもって、世界を正常に戻していく、という構造がやっぱり鉄板で、その点も「スパイダーマン ノーウェイホーム」よりも「ザ・フラッシュ」のほうに軍配が上がる。

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しんざん

3.5MCU合流でマーベル素人には敷居の高い仕様になったデップー

2024年7月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 マーベル作品はほとんど観ていない私ですが、デップーだけは好きで過去2作とも観ています。  今回、20世紀FOXがディズニーに買収されて以後初のシリーズ新作ということで、やはり心配だったのは作風が多少なりとも ”ディズニーナイズ” されてしまうのではないかということ。近年のディズニーといえば、目覚めた作品で興行成績を棒に振ることが多かったので……  でも、オープニングの数分でそれは杞憂と判明。早速ディズニーのFOX買収をいじってみせるというお得意のメタネタも炸裂。その点は安心した……のはよかったけれど。  私がマーベル作品を観ない(決して嫌っているわけではなく、なんとなく食指が伸びないということです)理由、それはユニバースとかアースとかの世界観をよく理解しておらず、敷居の高さを感じるから。それと、別シリーズの作品を知っていることが前提になるような構造が、ぶっちゃけ面倒臭いというのもある(ごめんなさい汗)。  しかるに今回のデップー、その私が苦手な部分をかなり擦りまくっていたので、節々のギャグはわかる部分もそれなりにあるのだけれど、観ているうちにだんだん気後れしてくる自分が心の片隅にいた。  前作まではもうちょっとマーベル素人にもやさしかったのに、デップーもそっち側に行ったんやね……。  アースの概念はネットでかじった程度に(漠然と)イメージを持ってはいたので、マルチバース的別世界にいろんなウルヴァリンやデップーがいるという設定は(多分)理解できたけど、虚無の世界にいたマーベルキャラなど、他作品に出てますよというキャラはほぼわからなかった。  マーベル作品をちゃんと観ている人は盛り上がるんだろうなここで、という雰囲気だけ味わったような感じ。  容赦ない血飛沫アクションと、平然とメタを織り交ぜてくる弾丸トークは、終盤まで過去作に遜色なく楽しめた。20世紀FOXのロゴの遺跡みたいなのとか、フュリオサもどき?みたいなキャラとか、「エンヤのCDで股間をこする」みたいな台詞などはかなり笑った。  ただ、主演が2人ともヒーリングファクター持ちなので多少の肉体損壊では死なないばかりか、彼ら以外にも不死身かなと思わせるようなキャラが登場して、さすがに緊張感が薄まった。  前作までは、登場する個々のキャラとデップーの関係やその変化がもっとしっかり描かれていたし、愛や友情や家族的な絆の尊さといった作風の割にベタなテーマ(褒め言葉)がストレートに伝わってくる物語になっていた。そのテーマ性が、お下劣ギャグや残酷アクションに対して天秤のようにバランスを取って、どこかほっこりした余韻を生んでいた気がする。  今回、マーベルキャラが大量投入されて、マーベルファンには「あのキャラが出てる、このキャラも出てる」と、その顔ぶれを見ること自体で楽しめる作品にはなっていると思うが、その路線に力点が傾いているせいか、ストーリー自体はちょっと薄く感じてしまった。  このマーベルお得意様向け路線にシフトした作風をどう受け止めるかで評価が分かれるのではないだろうか。

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共感した! 80件)
ニコ

3.5まさかFOXの墓標を詣でることになるとは。

2024年7月31日
PCから投稿
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村山章

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