ゴジラ対ヘドラ

劇場公開日:1971年7月24日

解説

昭和二十七年十一月に公開された第一作「ゴジラ(1954)」から始まった怪獣映画シリーズ二十三作目。脚本は「怪獣総進撃」の馬淵薫と、これが監督昇進第一回作品の坂野義光。撮影は真野田陽一がそれぞれ担当。

1971年製作/85分/G/日本
原題または英題:Godzilla vs Hedorah
配給:東宝
劇場公開日:1971年7月24日

あらすじ

ヘドロで汚され、一面に広がった赤褐色の湾内に、浮かんでは消えていく泡。その泡の中で唯一つ、次第に脹れあがり、妖しく揺れるのっぺらぼうな顔に無気味な双眼をつけているものがあった。数日後、この海坊主のような怪物は駿河湾に出没した。この怪物こそ、ヘドロの中で誕生した怪獣へドラだった。海へ流れ出たヘドロを主食としているヘドラはさらに形態を変えて巨大に進化していった。食糧不足をきたしたヘドラは、各地の湾内でタンカーが引き裂き、遂に田子の浦から日本に上陸した。工業地帯の煤煙やガソリンを食べたヘドラはさらに全長六十メートルに成長していった。エネルギー源となる多量のヘドロを体内に蓄積し、ジェット噴射による飛行も可能となり、ヘドラの行動半径はさらに伸びた。その結果、通過時に排泄する多量の硫酸ミストは全ての生体に害を及ぼした。地をはい、空を飛び、建物をつきぬけ、水中を行く、その神出鬼没、切断自在のヘドラは、まさに忍者怪獣だ。ヘドラの行くところビルは崩壊し、光化学スモッグが発生した。またヘドラの口から弾丸の如く飛ばされるヘドロと、双眼の上から放たれる赤色光線は、人間を一瞬にして白骨と化した。この地球の危機に、何処からともなくゴジラが出現した。ゴジラは、いまだかつてない強敵ヘドラに敢然と立ち向かっていった。ゴジラとヘドラ、この二頭の怪獣のいつ果てるとも知れない凄絶な死闘は東京湾から、さらに富士の裾野へと展開されていった。悪戦苦闘するゴジラの左眼はつぶされ左手も赤色光線でなかば白骨化してしまった。一方、海洋生物学者の矢野博士は、ヘドラ打倒のため電極板を発明、自衛隊の手によって富士の裾野へと運ばれた。しかし、博士の苦心も送電線が切れ、使用不可能となった。その瞬間、ゴジラが放った火炎が電極板に感応し、もの凄い電流がヘドラの体内をつらぬいた。さしものヘドラも水蒸気を立ち昇らせ、みるみるくずれ落ち、ゴジラの奇襲によって粉砕した。やがて、全身傷だらけになったゴジラは、人間の前から去っていった。

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映画レビュー

3.5 これまたゴジラの異色作。 キャストほぼ知らん人。星由里子連れてこい...

2025年7月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

これまたゴジラの異色作。
キャストほぼ知らん人。星由里子連れてこいよ(笑)柴俊雄のみ知ってたが、あえなく…(笑)
ヒロイン、誰?ペインティングの股間が…あかんやろ(笑笑)
ヘドラ完全勝利と思ったら場面転換でゴジラしれっと復活。今度はゴジラがなんか取り出し完全勝利…ヘドラまたまた復活。ゴジラ、タツノオトシゴ飛行。
そして、ラスト…続編狙い?
BS12

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はむひろみ

3.5 か〜えせ〜 がクセになる

2025年7月17日
iPhoneアプリから投稿

キャラクターデザインが良いと思って来たヘドラが映画館でかかるのであればぜひ観たい!!と、小学生の息子と日比谷の朝の回を観に行くと、想像していたよりもたくさんのお兄さん方がいらして、驚きました。
息子の周りにはゴジラを好きな子はほとんどいませんので、初めて自分以外のゴジラファンを目の当たりにした彼は嬉しそうで、興味深かったです。

内容というより、側の面白さが強い映画で、曲も有名なテーマ曲は流れませんし、ゴジラも畏敬のものではありません。そして、ヘドラの面白さや良さがとても際立ちます。
いろんな作風のあるゴジラだから好きだと息子は言うので、これがゴジラの楽しみ方の一つなのだろうなと思いながら、観ました。

「か〜えせ〜」と鼻歌を歌う妙な家族になりながら帰りました。足を伸ばしてよかったなと思います。

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Shihommatsu

3.0 水銀コバルトカドミウム

2025年7月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2025年7月9日
映画 #ゴジラ対ヘドラ (1971年)鑑賞

ゴジラシリーズ第11作
公害問題を扱った作品です

元素の名称が取り入れられた主題歌
不気味なアニメーション
ナイト・シーンでのバトル
サイケデリックな幻覚イメージ
と斬新な作風が魅力

英題のsmogは違うよな
sludgeじゃないのかな?

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とし

3.5 ツッコミ所満載で楽しい サイケ、ヒッピーなゴジラ映画

2025年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

笑える

楽しい

斬新

公害問題を猛アピールしていてビックリ。かのレイチェル・カーソンを意識したような歌がサイケな「デスコ」演奏されたり、唐突にアニメが挿入されたり、シーンのつなぎに違和感を感じたり、やり過ぎ感のある劇伴などなど60~70年代のカルチャーな空気が満載の構成。本作の内容とは関係ないけど、若かりし柴敏夫の「リアル永井豪キャラ」な風貌がヘドラよりインパクトがあったなー。
ま、ゴジラが主役とはいえない、ヘドロな映画。

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ワビッシー

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