地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

劇場公開日:

解説

昭和二十九年「ゴジラ(1954)」以来のシリーズ二十四本目。未来怪獣ガイガンは十八代目の新怪獣。脚本は「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」の関沢新一。監督は「西のペテン師・東のサギ師」の福田純。撮影は「愛ふたたび」の長谷川清がそれぞれ担当。

1972年製作/89分/日本
原題:Godzilla vs.Gigan
配給:東宝
劇場公開日:1972年3月12日

ストーリー

売れない新怪獣を描いていた小高源吾の劇画も、彼のマネジャーを自称する友江の紹介で、建設中の世界子供ランドに採用される事になった。さっそく出向いた源吾は、追われて飛び出して来た若い女性が落していったテープを拾った。彼はひときわ高くそびえ立つゴジラ塔へ入り想像もつかない特殊機械に驚かされた。事務局長と称するクボタに、最上部にあるコントロールタワーに案内されたが、機械を操作していたのは、見るからに少年といった感じの不気味な会長であった。その夜源吾のアパートへ、昼間、子供ランドから飛び出へて来た女、志摩マチコと、高杉正作がテープを取り戻しに来た。源吾は二人の話により、子供ランドは悪だくみの巣で、マチコの兄武士が監禁されており、源吾の拾ったテープは秘密を握る二本のうちの一本であるという事を知った。テープを装てんするとキイキイと電子音が流れ出すばかりだったが、それは遠く怪獣島に眠っているゴジラやアンギラスたちの脳波を刺激していたのだ。勿論源吾たちはこの事を知らない。翌日三人が、クボタと会長の身許を調査したところ、一年前に行方不明になっていた事が判明した。源吾はゴジラ塔へ潜入したが失敗し、その上、アパートをつきとめられテープを奪い返えされてしまった。さて、テープが戻ったゴジラ塔では会長とクボタ、実は二人は、M宇宙から来たインベーダーなのだが、地球侵略の計画を進めていた。二つのテープが装てんされ怪電波が発せられた。その電波に乗せられ宇宙怪獣キングギドラ、一角一眼の未来怪獣ガイガンが金属音を上げながら地球へ飛来し、東京を襲撃、次々と破壊していった。一方ゴジラは、地球を救助する為にアンギラスを従え、一路、東京へ。二対二の凄絶な決闘が、いつしか、レーザー殺獣光線を設置しているゴジラ塔へと近づいていった。インベーダーたちにとって思うつぼである。ゴジラ危うし!源吾は、囚われていた友江と武士を救出するとともに、塔に火薬を仕掛け爆破した。指導者を失った、キングギドラとガイガンは一瞬たじろぎ、その隙をついたゴジラは反撃を開始、死力を尽くして闘うゴジラには、キングギドラとガイガンなど適うはずがなかった。決闘は終った。一声高く勝利の勝どきをあげたゴジラは、傷ついたアンギラスをいたわり、怪獣島めざして帰っていった。

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映画レビュー

3.00042 おいアンギラス 偵察に行け オケ

2024年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1972年公開
東宝怪獣路線の象徴的な作品。
ヘドラでは全く感じなかった円谷ゴジラの匂いが戻ってきた。
物語の筋は二の次、怪獣ありき、戦いありき
なんでこんなにカッコよく見えたか?
おカネかけずに怪獣シーンを出せよ、という会社の無茶な要求への
アンサーはライブフイルム使っているからやん!だった。
( と大人になって気がついたが。)
総進劇ゴジの中に三大怪獣ゴジが映り込んでも
小学5年生には違和感なく映り
もっとも顕著だったのは音楽が昔のゴジラ映画だったから。
安くあげるため音楽プロデューサーの所氏は伊福部昭には
新録ではなく過去の作品を流用許可を申し出る。
選曲で一番素晴らしかったのはタイトルバック。
一度も聞いたことのない曲で当然本作用のサントラと思いきや
昭和45年の大阪万博、三菱未来館の「日本の自然」で使われた
「火山」。

ガイガンのフォルムは見事の一言。
キングギドラとアンギラスの出演は「怪獣総進劇」でのカラミが
多かったからと推測しますが。
60点
初鑑賞 1972年3月19日 梅田劇場
パンフ購入

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NWFchamp1973

3.5ガイガァーーーン!!

2024年5月15日
iPhoneアプリから投稿
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オプオプ

2.5「第二次怪獣ブームもあり昭和後期ゴジラ最大の観客動員、正義の味方ゴジラがハッキリと打ち出された作品」

2024年5月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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菊千代

2.0マンガに侵食されすぎ

2023年10月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

単純

怪獣に字幕いれちゃあおしまいよ。
そりゃ観る年齢層が下がってて、マンガの人気も高いから、映画に取り込むのはわからなくもないが、当時のスタッフはどう思って作ってたか?気になる。ジャリのマンガ映画だから流行りを入れときゃ入るって事だったんだろうか?

と、映画に関係ない事ばかり書いてしまうほど、この作品の見所は少ない。
他の方も書いているがガイガン、ガイガン以外に見るものがない。
あのデザイン…顔立ち、腹のグラインダー(どうやって回転させんだよ?)と子どもの夢詰め込んで想像力を掻き立てる。でもそこまでで終わる。物語観ると終わってしまうんよな、この作品は。

色々言いたいが子どもランドのゴジラ型ビルどんだけでかいんだ?周りをキングギドラとガイガンが飛んでるけど、見た目は軽く三倍くらい大きい。
ギドラが身長100mはあったと思うから、あのビルは最低300m以上の高さ大きさの建物なのか…と思ったら設定は展望台が50mだって。
ゴジラと向かい合って大体同じサイズだからそうなんだろうな。
しかしレーザー装備のすげぇ塔。
正直ゴジラをひっくり返して一方的に攻めまくれる強力さ。
ギドラもガイガンも要らんくらい強い。
なのに、一切塔の防衛をしない…M星雲のやつら油断しすぎだろ。

で、お約束の怪獣プロレスになるのだがガイガンの攻撃がエグい。カギ爪で顔面集中攻撃や腹のグラインダーでアンギラス顔面切られるし。
ヒールらしい攻撃(笑)
ヒールらしく味方に攻撃誤爆させて仲間割れみたいになったり。
ゴジラもギドラに首投げの三本背負い?を何回も食らわせ、アンギラスとの合体攻撃を延々と繰り返す…映像の使い回しが多い。
まぁそれ以外も古い作品の映像使い回しが頻回で製作費安くなってるんだろうなと想像してしまった。
子ども向けゴジラ映画の限界が見えた作品だった。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

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