怪獣王ゴジラ(海外版)
劇場公開日 1957年5月29日
解説
水爆実験により太古の眠りから目覚めた怪獣ゴジラが東京を襲う怪獣映画「ゴジラ」(1954)に、アメリカの新聞記者が取材する場面を追加撮影し、英語に吹替え、再編集した海外版。香山滋の原作の映画化で、脚本は村田武雄と本多猪四郎が共同で執筆。製作は田中友幸、監督はテリー・モース、本多猪四郎、撮影はガイ・ロー、玉井正夫、音楽は伊福部昭、美術は中古智が担当。出演はレイモンド・バー、フランク・岩永、志村喬、河内桃子、宝田明、平田昭彦など。
1956年製作/アメリカ
原題:Godzilla,King of the Monsters!
2018年5月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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ゴジラシリーズ第1作海外版。
「ゴジラ全映画DVDコレクターズBOX」付録DVDで鑑賞。
1956年にアメリカで公開され大ヒットを記録し、“怪獣王”の名を不動のものとしました。翌年、シネマスコープにトリミングされて凱旋公開されました。DVDには、オリジナル版と同じスタンダード画面で収録されていました。
オリジナルのままではなく、アメリカで新撮されたシーンが追加され、シーンの順番の変更やカット、音楽や効果音が独自のものに差し替えられていたりと改変されていました。
オリジナル版がアメリカで公開されたのは、ゴジラ誕生50周年の際、ハリウッドのウェーク・オブ・フェームに殿堂入りしたことを記念してのプレミア上映でのことでした。
レイモンド・バー演じるアメリカの特派員が、偶然立ち寄った東京で遭遇したゴジラ事件を回想する形で物語が展開。
新撮シーンに登場する日本人を演じているのがみんな中国人なので日本語がカタコトだったり、レイモンド・バーと関わるシーンでの山根博士たちは別の俳優の代役演技なので後ろ姿オンリーだったり、シーンの並び替えのせいでゴジラの進行ルートがめちゃくちゃになっていました(笑)
編集がへたくそなのか、東京の地理を知らないのか、そもそもそんなことどうでもよかったのかは分かりませんが、上記のように多少辻褄の合わないところもありはするものの、概ねオリジナル版とうまく混ざり合っているなと思いました。オリジナル版との違いを探す楽しみがあったので、大変興味深く面白く観れました。これはこれでありかも…(笑)
【余談】
アメリカでは、オリジナル版と合わせてBlu-rayが発売されているようです。ぜひとも、日本でも発売して欲しいです。
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