ゴジラ FINAL WARS

劇場公開日:

解説

大怪獣・ゴジラと人類、地球侵略を目論む異星人の壮絶な戦いを描いた、怪獣映画シリーズの第28作にして、誕生から50年の歴史に幕を引く最終作。監督は「スカイハイ 劇場版」の北村龍平。脚本は、「ROUND1」の三村渉と「スカイハイ 劇場版」の桐山勲の共同。撮影を「スカイハイ 劇場版」の古谷巧が担当している。主演は、映画初出演の松岡昌宏と「GUN CRAZY 裏切りの挽歌」の菊川怜。

2004年製作/125分/日本
配給:東宝
劇場公開日:2004年12月4日

ストーリー

20XX年。突如、世界各地で一斉に怪獣たちが暴れ始めた。地球防衛軍及び新人類ミュータント兵士、通称・M機関は迎撃を開始するが、事態を収めたのは、地球に飛来したX星人と名乗る異星人であった。友好的な彼らに、歓迎ムードの地球人。しかし、X星人の真の目的は地球の支配、人類の家畜化だった。それをいち早く見破ったM機関兵士の尾崎と、分子生物学者・音無美雪、彼女の姉でテレビ・キャスターの杏奈は、X星人の計画を阻止すべく立ち上がる。ところが、本性を現したX星人の統制官は、サイボーグ怪獣・ガイガンを目覚めさせると、次々に他の怪獣も投下、地球侵略に乗り出した。そこで、尾崎たちは地球防衛軍が誇る海底軍艦・新 轟天号の艦長・ゴードン大佐の下、あるとんでもない作戦に打って出る。それは、地球の最終兵器とも言える南極の氷海に眠るゴジラを蘇らせ、怪獣たちと戦わせるのだ!果たして、海底より復活したゴジラは、ガイガンを倒すと、立ち塞がるジラ、クモンガ、カマキラス、アンギラス、ラドン、キングシーサー、エビラ、ヘドラを次々に撃破。更に、パワーアップしたガイガンやモンスターX=カイザーギドラをもやっつけ、最後にX星人を倒した尾崎たちと対峙するが、現れたミニラの制止によって海へと帰って行くのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
特殊技術
浅田英一
脚本
三村渉
桐山勲
製作
富山省吾
プロデューサー
山中和成
絵コンテ
西川伸司
轟天号・地球防衛軍デザイン
新川洋司
UFO・CGデザイン
城前龍治
モンスターXデザイン
寺田克也
怪獣デザイン
西川伸司
ガイガン・X星人デザイン
韮沢靖
撮影
古谷巧
Bキャメラ
高橋哲也
美術
瀬下幸治
装飾
秋田谷宣博
音楽
キース・エマーソン
森野宣彦
矢野大介
音楽共同プロデュース
キース・エマーソン
ウィル・アレクサンダー
音楽プロデューサー
北原京子
ゴジラ・メインテーマ
伊福部昭
録音
斉藤禎一
音響効果
伊藤進一
柴崎憲治
西村祥一
サウンドエフェクト・デザイン
佐々木英世
照明
高坂俊秀
編集
掛須秀一
衣装デザイン
新井正人
斎藤幸永
音楽エディター
清水和法
アソシエイト・プロデューサー
鈴木律子
製作担当者
金澤清美
助監督
斉藤博士
スクリプター
飯塚美穂
スチール
工藤勝彦
特技製作担当者
大浦俊将
特技撮影
大川藤雄
特技照明
川辺隆之
特殊美術
三池敏夫
特技スクリプター
牧野千恵子
特技スチール
西本敦夫
特殊効果
久米攻
関山和昭
巻木良孝
メカニカル製作
倉橋正幸
桑島健一
奥山哲志
操演
鳴海聡
ゴジラ・スーツアクションアドバイザー
喜多川務
視覚効果プロダクション・プロデューサー
篠田学
石井教雄
小野寺浩
視覚効果スーパーバイザー
泉谷修
視覚効果プロダクション・スーパーバイザー
荒木史生
今井元
松岡勇二
道木伸隆
進威志
増尾隆幸
高山滋史
照井一宏
橋本満明
視覚効果プロデュース
小川利弘
CGIディレクター
阿部雄一
近藤信史
野口光一
スズキケンスケ
島崎章
CGIプロデューサー
平興史
野澤一弥
桑田秀行
川崎洋樹
氷見武士
田中将史
特技助監督
石井良和
造形
若狭新一
三木康次
天木正和
増田魚
大西孝明
村上拓也
関根喜美子
川端一生
湯原啓介
竹内剛太郎
稲村敦雄
新飼晴彦
進藤尚
末広豪
三村健治
渡部陽一
梶典史
小林知己
藤野つむぎ
小川正
アクションコーディネーター
竹田道弘
ワイヤーワーク
下村勇二
タイトルデザイン
カイル・クーパー
製作協力プロデューサー
史杰
宣伝ポスターイラスト
生頼範義
ナレーション
山寺宏一
演出<海外・国内別班>
高津隆一
プロデューサー<シドニー・ユニット>
ジェフ・マーティン
コーディネーター<上海ユニット>
片原朋子
プロデューサー<ニューヨーク・ユニット>
岡田俊二
プロデューサー<パリ・ユニット>
澤田正道
製作担当者<海外・国内別班>
川田尚広
撮影<海外・国内別班>
清久素延
照明<海外・国内別班>
横道将昭
Bキャメラ<海外・国内別班>
伊藤潔
ビデオエンジニア<海外・国内別班>
さとうまなぶ
助監督<海外・国内別班>
村上秀晃
演出<特撮別班>
加藤晃
撮影<特撮別班>
佐々木雅史
照明<特撮別班>
伊藤保
操演<特撮別班>
小川誠
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映画レビュー

1.0怪獣の喧嘩が…

2023年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

寝られる

ゴジラ映画の観客数減少により「ゴジラ映画は、日本では10年作らない」
としての、一旦完結という作品。
シリーズの集大成として、ゴジラと他の怪獣を全部戦わせる「怪獣喧嘩映画」に
戻ったのだが、リアリティを持たせる為に、1984年にゴジラを「悪の怪獣」
として蘇らせたのに、完全に元のもくあみ…
先に書いた通り、怪獣の喧嘩以外は何も見る部分がない映画。
ラストは、ネタバレするので詳しくは書かないが、最後にゴジラが、どうなるかは
ゴジラシリーズ・第一章・完結編の「メカゴジラの逆襲」と同じ、アレだ…
そもそも「北村龍平が、世界に名をはせる日本の映画監督!」なんて
誰が一番最初に言い出したんだ?

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777

1.0ゴジラ50周年を台無しにした作品 私達は裏切られたのだ

2022年7月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2004年12月公開
1954年の初代ゴジラからちょうど半世紀の節目の記念作品

怪獣映画の集大成
過去最高のゴジラの映画
大ヒットしてシリーズ観客動員数1億人突破を達成して海外セールスも引っ張りだこ
そうなるはずだった
誰もがそう思った
そう願った

なのにこの大惨事になってしまった
まさに黒歴史

ゴジラ50周年を台無しにした作品
私達は裏切られたのだ

監督は北村龍平という知らない人
1995年にインディーズムービー・フェスティバルでグランプリをとり、その後もインディーズ映画で高い評価を得た人だそうです

冒頭のタイトルバックの映像には、今までの東宝特撮にない洋画的なプロモビデオ風でなかなかスタイリッシュ
期待できるのか?と思わされます
しかし本編が始まるとあっという間に裏切られたと分かります
圧倒的なつまらなさ
分かってなさが全編ずっーと続くのです

つまらないだけならまだいいです
馬鹿にするな!という怒りが沸々と湧き上がってくるのです

これがゴジラ50周年の記念作品で完結編として提供されて良いものか!という怒りです

この監督はゴジラなんか撮るつもりはなかったに違いないと思います

キル・ビルやマトリックスのような映画を撮りたい
怪獣映画なんてそのために踏み台に利用してやる
そんな意識が透けてみえるのです

そうやって撮ってた映画が面白いければまだ許せました

何だよ!これは!という真似事映画のレベル
噴飯もの
物を投げつけたくなる映画とはこのこと
ひょっとしてパロディ映画だったのかと思いたくなる
その方がまだ救いがあった

新しい感覚という映像もすぐに馬脚を現して、カラーフィルターを掛けて色調を変えて洋画的映像に似せただけ
その実態は見辛い映像のオンパレード
独りよがりの映画、自分に酔っている
そんなもの金を取って公開するな

誰をターゲットにしているのだろう?
誰が喜ぶ映画なのだろう?
監督ただ一人だけではないのか

いや監督本人が一番つらかったのではないだろうか
素養と能力の不足を監督自身が痛感したはずだ
監督は途中降板すべきだった
いや製作者が監督を解任すべきだったのだ

こんな監督にゴジラという金看板のコンテンツを任せた製作者とプロデューサーの責任を問うレベルの作品なのだ

映画界でも稀にみる大失敗作
その意味で本作を永遠に語り継ぐべきだ
こんな大失敗、大惨事が、最も大切な虎の子のコンテンツで起こり得るのだと

失敗の根本原因はなにか
それは怪獣愛、ゴジラ愛などを、これっぽっちも持たない人間に監督をさせたことにつきる

だから怪獣愛も、ゴジラ愛も、特撮愛もこれっぽっちもない作品ができてしまうのだ

こんなゴジラ映画を過去最大の予算を掛けて作ってしまったのです

その結果は、ゴジラ対ガイガンやゴジラ対メガロよりひどい最低最悪レベルの内容と、ワーストレベルの興行成績だったのです
20億円の巨費を投じて、12億5千万円しか興行収入がない、巨額の赤字を作って終わったのです

つまり、ゴジラ50周年の記念に泥を塗った作品を製作したのです
その責任をとるべきは製作者とプロデューサーです

エメリッヒ版ゴジラと同じ失敗を繰り返したのだ
いやあれはゴジラ映画だと思わなければそこそこ面白い映画だった
事実大ヒットして巨額の製作費を回収して3倍ものリターンを生んだのです
大変な違いです

公開すべき作品ですらありません
大学の学園祭とかで上映される二次創作のレベル

怪獣が好き、ゴジラが好きという筋金入りのオタクに撮らせないと怪獣映画は良いものは撮れはしないのだ

その教訓を忘れたツケはあまりにも巨大なダメージを東宝にもたらしたのです

特撮部隊はそれでもやれと言われた映像は作らねばならない
頑張っていると思う
ラドンのNY 来襲シーンは見事だった

本編のNY シーンは学芸会レベルだったけれど特撮部隊は責任を果たしている

特技監督は浅田英一
この人は中野昭慶、川北紘一の弟子筋に連なる東宝特撮の正統なる後継者だった人物です
しかし何故か1990年頃から東宝を離れていたのです
前作の「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」から、ようやく東宝に復帰したのです

歴史ある東宝の特撮部隊は、2001年の「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」は神谷誠に、2002年の「ゴジラ×メカゴジラ」は菊地雄一にと、平成ガメラシリーズの特撮部隊の人間に2作続けて仕切られていたのです
その鬱憤を晴らすかのように、彼は前作につづいて本作でも張り切って東宝特撮部隊を率いて特撮を撮っているのが伝わって来ます

本作では、前作をさらに上回る良い仕事を見せてくれています

しかし本編がこれではあまりに可哀想です
報われません

音楽も伊福部昭の音楽は申し訳程度
キース・エマーソンという有名ロックキーボードプレーヤーに任せます
この人は才能はある人なのですが、ゴジラシリーズや怪獣映画に必然性は何もないのです
音楽をにも新味を出したかったのでしょうが、何故この人なのか?理解できません
ただ監督が好きだっただけのように思われるのです

腹が煮えくりかえりました

本作で正にゴジラ映画は死にました
本当にFinal wars になったのです

シン・ゴジラで奇跡の復活を遂げるのには12年もの時間が必要になるほどダメージは大きなものだったのです

星は一つ特撮部隊に免じて
本編はゼロどこらかマイナス5点だ

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あき240

松岡昌宏初主演映画だが客寄せパンダな松岡昌宏

2022年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

松岡昌宏に釣られて観賞。いくらゴジラが主役とはいえ松岡昌宏は主演なのに出番も台詞も少ないなあ…。司令官役のドン・フライの方が主役に見える。ジャニーズ使ってるんだから少しくらい強引でも松岡昌宏をメインで使わないとファンが納得しないよ。日本映画に最初から期待するだけ無駄だから例え大コケする内容でも不思議ではないが、 まあVFXのレベルの低さには呆れる。 子供騙しの低レベルな特撮に21世紀の先進国とは思えないアナログな撮影。 そこまでケチりたいなら最初からハリウッドに対抗するような映画作るなよって思う。 ドラマの映画化にジャニーズにアニメその他、 ハリウッドに対抗しなくてもいくらでもヒット作は作れるだろうに、 結局は映画文化に対するお国柄の違いなんだろうね。 ハリウッドは映画をビジネスと考えるが日本は映画を芸術と考える(東京藝術大学)。

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HILO

3.5さらば、ゴジラ

2022年1月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

ゴジラ生誕50周年にしてゴジラシリーズ最終作。
ゴジラを含む計15体の怪獣に加えて、轟天号やX星人等も登場し、東宝特撮を総括する集大成となった。
最終作として、これ以上ないゴジラ作品にするべく、当時次世代のクリエイターとして期待されていた北村龍平に監督を依頼。確かに作品としてはゴジラ映画史上最大規模(製作費、製作日数、初の4班体制)で制作されたが、製作費20億に対し興行収入12億6000万円、観客動員数は歴代ゴジラ28作品中ワースト3位の100万人(平成ゴジラ映画作品中では最少動員)にとどまった。

正直、大作にしてはストーリーが散漫で全体的に作りがチープだ。
ある意味、監督的にはチープさが80s風として好みなんだと思うが、下手に近未来だの宇宙人だのミュータントだの、色々詰め込みすぎて何の映画だか分からなくなっている。
だが、当時30半ばでゴジラシリーズの最終作を任されているという点ではなかなかの偉業だといえる。

VERSUSは最高に面白い。

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ヒックス伍長
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