ゴジラ 2000 MILLENNIUM

劇場公開日:

解説

ハリウッドに進出したゴジラが、2000年の日本に復活し未知の地球外生命体と壮絶なバトルを繰り広げる怪獣パニック映画のシリーズ23弾。監督は「誘拐」の大河原孝夫。脚本は「あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE」の柏原寛司と「天才えりちゃん金魚を食べた」の三村渉の共同。撮影を「修羅がゆく8 首都血戦」の加藤雄大が担当。特殊技術に「モスラ3 キングギドラ来襲」の鈴木健二。主演は「プライド 運命の瞬間」の村田雅浩と「ナビィの恋」の西田尚美。

1999年製作/107分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1999年12月11日

ストーリー

北海道・根室にゴジラが出現した。現場にいたゴジラ予知ネット(GPN)を主催する篠田と小学生の娘・イオ、そして取材で同行していた雑誌『オーパーツ』の記者・由紀は、間近に見たゴジラに人間の作り出すエネルギーに対する憎悪を感じるが、果たしてゴジラは根室近郊に建つ巨大発電所を破壊する。同じ頃、茨木県沖の日本海溝では巨大な岩塊が発見されていた。危機管理情報局(CCI)の内閣官房副長官である片桐は、科学者・宮坂を使って調査に乗り出すが、それは6千万年から7千万年前に地球に飛来したUFOだったことが判明する。ところがその時、東海村の原発を狙って再びゴジラが現れる。しかも、ゴジラに向かってUFOが飛行を開始。対峙したゴジラとUFOは一戦交えるが、互いの力は五分と五分。ゴジラは海中に飛ばされ、UFOも墜落してしまう。しかし、先に蘇ったのはUFOだった。その後、新宿に飛んだUFOは由紀の会社のあるシティ・タワーの屋上に到着する。地球を侵略すべくコンピューター・ネットに侵入し、地球改造計画を開始する。だが、そこへ復讐に燃えるゴジラが登場した。壮絶なバトルが再び展開され、ゴジラはUFOを叩き壊すが、その残骸からゴジラの細胞組織であるオルガナイザーG1を吸収した怪獣オルガが出現する。またもやオルガと激しく戦い、みごとオルガを倒すゴジラ。しかし、ゴジラの人間に対する攻撃は終わっていなかった。高層ビルが林立する新宿で暴れ回るゴジラを止められるものは、もはや誰もいない。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

監督
脚本
柏原寛司
三村渉
製作
富山省吾
プロデュース
小川利弘
撮影
加藤雄大
美術
清水剛
音楽
服部隆之
GODZILLAテーマ曲
伊福部昭
音楽プロデューサー
北原京子
録音
斉藤禎一
音響効果
佐々木英世
照明
粟木原毅
編集
奥原好幸
衣裳
新井正人
音楽ミキサー
大野映彦
音楽エディター
浅梨なおこ
アソシエイト・プロデューサー
鈴木律子
アシスタントプロデューサー
山中和成
製作担当者
金澤清美
前田光治
助監督
宮村敬正
近藤孔明
スクリプター
奥田真弓
青木順子
スチール
工藤勝彦
特殊技術
鈴木健二
特技撮影
江口憲一
村上聡
特技照明
斉藤薫
特殊美術
高橋勲
スチール(特技)
中川孝
特殊効果
渡辺忠昭
久米攻
操演
鳴海聡
特殊効果スーパーバイザー
大屋哲男
小野寺浩
岸本義幸
造形
若狭新一
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映画レビュー

2.0ゴジラ造形良し!音楽よし!脚本は…

2023年8月19日
iPhoneアプリから投稿

当時、映画館で鑑賞しゴジラの復活に喜んだが、内容をほぼ覚えていなかったため、20年ぶり?に鑑賞。

変わらずカッコいいミレニアムゴジラ、音楽に心躍るがUFOとゴジラの関連性もイマイチで、人間パートもドラマがなく面白くない…
監督は平成VSシリーズ屈指の名作を生み出した大河原さんなのにどうしたのか…

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オプオプ

4.0ともあれハリウッド版ゴジラへの鬱憤は本作の公開で鎮まりました 製作の目的は果たしたといえます しかし大きな宿題が残されてしまったのです

2022年7月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

1999年12月公開
ゴジラシリーズは1995年の「ゴジラvsデストロイア」で終わったはずでした
本当はハリウッドゴジラにバトンタッチされて、ハリウッド製作で新しいゴジラシリーズになっているという構想だったはずでした

本来は1993年の「ゴジラvsメカゴジラ」で平成ゴジラシリーズは一旦終了して、ハリウッド版ゴジラが1994年に公開される計画でした
ところがこれの制作が遅れに遅れ、1996年頃の完成見込みとの情報が伝わります

この間の穴埋めをどうするかということで、1994年は「ゴジラvsスペースゴジラ」が急遽撮られ、1995年には「ゴジラvsデストロイア」も製作されました
特に後者はラストでゴジラが死ぬ設定にしてあります
もうこれ以上遅れないと思っていたのでしょう
しかしハリウッド版ゴジラがさらに遅れると分かると、さあ困った!となり平成モスラシリーズをスタートさせることになります
1996年、1997年、1998年と平成モスラは3本公開されます

結局ハリウッド製作版ゴジラは、1998年の7月に日本公開されました
都合5年遅れです

怪獣映画としては史上空前の興行成績となり、普通の怪獣映画の10倍以上の巨額の製作費を回収して、その製作費の3倍程ものリターンをもたらしてくれました
散々遅延して迷惑した東宝もホクホクです
大成功と言えるでしょう

しかし、内容はどうだったか?というと話は別です

コアなゴジラファンほど酷評するのです
毛嫌いされて、こんな映画はゴジラではないと憤激されてしまったのです
それも日本国内だけでなく、海外のゴジラファンからも

これではハリウッド版ゴジラでシリーズ化という構想は引っ込めざるを得ません

そこで計画されたのが本作というわけです
幸いハリウッド版ゴジラは7月の公開であったので、その冬の怪獣映画は予定日通りモスラ3でそのまましのぎ、翌年の12月公開の怪獣映画はモスラは取りやめてゴジラの新作を日本製作で撮るという方針が固まります

ハリウッド版ゴジラで離反しそうなゴジラファンをつなぎとめる必要があったのです
だから、本当のゴジラとはこうだというものを作らなければならなかったのです

監督は平成ゴジラで評価の高かった大河原孝夫と決まります
特技監督はモスラ3で特技監督デビューをした鈴木健二をあてます

モスラ3での恐竜シーンの低レベルさは酷評を受けていましたが再起用されました
川北紘一さんが庇ってくれたのかも知れません

内容はまあまあ良かったと思います
日本のゴジラらしいオードソクックスな映画にまとまりました

物語の設定はデストロイヤの続きではないようです
平成ゴジラのどの作品ともつながりません
前半のゴジラを出現を追跡するお話はなかなかのサスペンス風味があり新鮮です
しかし、後半になると従来的な印象になってしまうのは少し残念

それでも本編と特撮がとてもうまくシームレスに繋がっています

主人公の子供を息子ではなく娘にしたところも良かったと思います

女性雑誌記者役の西田尚美は印象に残る良い演技を見せます
彼女、近年は「半沢直樹」の鉄の女役で話題になる良い仕事をしていました
超美人ではないものの美しさは20年以上経っても、いやむしろ逆に今の方が美しさを増しているように思えました
だから本作をひさびさに観た時にすぐ彼女だと気がついたのです

特撮では冒頭の根室への上陸シーンは特に見事な出来映えでです
凄い!これがゴジラだ!と長年のファンに歓声をあげさせるものです
大事なことは構図と照明の演出です
それがこの一連のシーンでは完璧でした
ことに夜霧による空気遠近法を強調する演出は大成功しています
そして火災による赤い背景光にシルエットとして浮かぶ黒々としたゴジラの姿
もちろん近影には根室の街を目の高さで実写とミニチュアを交えて合成してあります
電柱と電線や生活感のある風景を取り入れるのは平成ガメラの良い点を学んで取り入れています

本作はハリウッド版ゴジラだけでなく、平成ガメラシリーズへの回答が多分に含まれているように感じます

1999年3月にガメラ3が公開されています
正にこれから本作の撮影が始まろうというタイミングだったのです

自衛隊の扱いを含め、物語の空気感が似ています
特撮の絵づくりにも、平成ガメラシリーズを大いに参考にしているように感じました

日本海溝から浮上したUFO も平成ガメラの第1作を連想させますし、飛行するともう回転ジェットが欲しいほど寄せて来ます

ただ特撮の軍配はどうかというと
ミニチュアワークも特撮も本作の方が予算規模が大きい分凄い映像が多いはずなのに、残念なことに効果的で印象に残るものはガメラ3の方が多く印象も質も上です

とはいえ西新宿の超高層ビルの上にUFOが乗っかり、それを自衛隊が爆弾を仕掛けて破壊するシーンは見ものです
超高層ビルの高層階から大量の煙が舞い上がり、やがてビル全体が最上階から崩壊を始め周囲にはまるで火山の火砕流のような噴煙が押し寄せます
その絵面は、911そのままの予言になっているではありませんか!
911は2001年の9月11日ですから、本作は約2年後の事件の有り様を特撮映像で先取りしていたのです
それ程の映像を撮ったのです
そこは素直に評価したいと思います

ガッカリしたのは宇宙怪獣オルガの最初の形態が、大昔の火星人の想像画のタコそっくりであったことです
余りにもセンスがありません
冗談でしょと呆れてしまいました
樋口真嗣や庵野秀明がこのシーンの絵コンテを任されていたならどのように料理しただろうかと考え込まされてしまいます

ともあれハリウッド版ゴジラへの鬱憤は本作の公開でとりあえず鎮まりました
製作の目的は果たしたといえます

ではこれからのゴジラのシリーズ展開はどうするのか?

そのような大きな宿題は残されてしまったのです
何も解決していません
ゴジラのブランドを永続的なものにする
その課題はなにも解決していないのです

決定的な新しい価値の創造が必要なのです
ゴジラ映画に求められるものとはそれだったのです
でも一体それはなにか?
その時点では誰も分かっていなかったのです

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共感した! 2件)
あき240

4.0ミレニアムシリーズ第1作

2022年1月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

ゴジラを自然災害的存在として捉え、それに対して人類がいかに対抗していくかを重点的に描く、いわゆるディザスタームービー路線へ立ち返る。
ゴジラの造形が一気に凶悪化したデザインになっている。また、CG加工と実写との合成技術が向上し効果的に使用されている。
ハリウッド版「GODZILLA」のイメージ払拭のために日本版ゴジラシリーズを復活させた。
と言いつつ、主人公篠田親子のゴジラ予知ネットや観測ワゴン車等は「ツイスター」あたりの影響が大きいと思える。また、冒頭、ワゴン車でゴジラと接近遭遇するシーンは「ジュラシックパーク」のワンシーンを彷彿とさせる。
オルガ、そして片桐と、邪魔する者を排除したゴジラが、次はお前らだと言わんばかりに口からオレンジの熱光線を吐き出しながら新宿を焼き尽くしていくエンディングは、ゴジラ作品の本質を捉えた素晴らしい締め方だと思う。

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ヒックス伍長

2.0カッコいいゴジラがもったいない

2020年3月15日
iPhoneアプリから投稿

見てなかったので、見てみました。
ゴジラのデザインは好きなんだけど、、他がグダグダ。
人も怪獣も全体的に何がしたいのかわからないし、一番盛り上がるはずのラストバトルも面白くなかったです。

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kiniki

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