男はつらいよ 寅次郎と殿様

劇場公開日:

解説

“男はつらいよ”シリーズ19作目。今回は嵐寛寿郎と17人目のマドンナ役の真野響子をゲストに迎え、寅さんとおなじみとらや一家が、繰りひろげる喜劇。脚本は「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」の山田洋次と朝間義隆の共同、監督も同作の山田洋次、撮影も同作の高羽哲夫がそれぞれ担当。

1977年製作/99分/日本
原題または英題:Tora-san Meets his Lordship
配給:松竹
劇場公開日:1977年8月6日

ストーリー

鞍馬天狗の夢からさめた寅さんは、妙に生まれ故郷の柴又が恋しくなり、小さな鯉のぼりを買って勇んで帰って来た。この鯉のぼりは、最愛の妹・さくら夫婦の一人息子満男のためのものだった。ところが、さくら夫婦が、やはり満男のためにと大きな鯉のぼりを買ったばかり。博は寅の心情を知り、庭先の鯉のぼりをいそいでおろすが、このことを知った寅さん、「みずくさい」と一言いって怒る。おまけにとらやでは最近、拾ってきた犬に「トラ」と名づけていたから大変。寅さんは自分が呼び捨てられているものと勘違い大喧嘩。例によって柴又を去っていった。四国は、愛媛県大洲市。この古い城下町にやって来た寅さんは、墓参りをしている美しい人に一目ぼれ。その夜、偶然にもその人と旅館がいっしょになって、親に大反対されながらも一緒になった夫が、数カ月前突然亡くなったという身の上話を聞き、しんみりとする。翌朝、寅さんは持前の気っぷの良さを発揮し、「何かあったら柴又のとらやを訪ねてくれ」といって別れた。その直後、ふとしたことから時代劇口調の変な老人と寅さんは知り会い、妙に二人は馬が合った。実はこの変な老人とは、大洲藩十八代目当主・藤堂宗清であり、その夜宗清のお屋敷に連れていかれた寅さんは、そこで、急死した息子の話を聞かされ、その息子の嫁・鞠子に二人の結婚のことを反対したことをあやまりたいという宗清の気持ちに打たれるのであった。そして、持ち前の義侠心を発揮した寅は東京で鞠子を見つけ出すことを約束して大洲を去った。それから10日後、待ちきれなくなった宗清は柴又に寅を訪ねて来た。丁度タイミング良く寅も旅から帰って来たのだが、驚いたのはとらやの連中で、何しろ、この広い東京の中から一人の娘を捜し出さなければならないのだ。しかも、宗清は鞠子と会えるまで、長男の家に滞在することになったからたいへん。そんなある日、寅さんが、大洲で会った美しい女がとらやを訪ねてきた。そこで皆で食卓を囲んで話していると、以外にも宗清の探している女とはこの鞠子であることがわかった。その晩、宗清は鞠子のアパートで、亡き息子の思い出話に花をさかせるのであった。大洲に帰った宗清から寅さんに、鞠子と三人で大洲で暮そうという手紙が来た。寅さんは小踊りするが、鞠子から新しい相手と近々結婚することになっていると聞き、またまた失恋、旅に出た。それからしばらくたった夏のある日、寅さんは、大洲のお屋敷で、柴又の人情と笑いをふりまいていた。それは、長い長い寅の旅の一つの休憩時間でもあるかのようだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第1回 日本アカデミー賞(1978年)

受賞

監督賞 山田洋次
脚本賞 山田洋次 朝間義隆

ノミネート

主演男優賞 渥美清
主演女優賞 倍賞千恵子
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映画レビュー

下心丸出しの昭和のク〇ジジイのナンパ。

2024年11月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

4.0【伊予の殿様を演じた嵐寛寿郎さんを、恥ずかしながら初めて拝見した作品。鞍馬天狗と寅さんと三木のり平さんの遣り取りが、何だか可笑しい作品。】

2024年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

◆感想 ・いつものように、とらやに帰って来たのは良いが、満男へのお土産のオモチャの鯉のぼりと、犬のトラの件でいつものようにとらやの人達と大喧嘩して、愛媛県・大洲市へ行く寅さん。 ・そこで、偶然出会った“伊予の殿様”(嵐寛寿郎)に気に入れられて、殿様の息子と駆け落ち結婚した義理の娘探しを頼まれる。 ・で、夫が早逝した鞠子(真野響子)が、墓参りする姿を見た寅さんは、寂しそうな姿を見て、偶々同宿した彼女を気遣い、鮎の塩焼きとお土産を持たせてあげるのである。  偶々が多い気がするが、寅さんシリーズはその”偶々”が面白いんだよね、と鑑賞続行。  序でに言えば、寅さんの優しさをもっと、とらやの人達にとも思うが、照れ屋の寅さんは身内につい厳しく当たってしまうのだよね。愛情の裏返しであろう。 <今作でマドンナを演じた真野響子さんが出演されている「御宿かわせみ」は、TVドラマで幼い時に観た記憶がある。  和服の似合う女優さんであるが、今作のように品のある役柄が似合う女優さんでもあるなあ。嵐寛寿郎さんの、時代劇の様な大仰な台詞も面白かったな。>

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NOBU

4.5大洲だよw

2023年12月3日
PCから投稿

泣ける

笑える

楽しい

舞台は大洲市だけど、そんなに大洲のシーンが多い訳ではない。 安定の寅さんで良かった。

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新一

3.0マドンナに振られる話というか、立派なゲストが出る映画って感じになっ...

2023年2月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

マドンナに振られる話というか、立派なゲストが出る映画って感じになってきてるね。 三木のり平さすが、アラカンさん…おじいちゃんで演技が上手いのかよく分からなかったよ。 そういえば途中出てたトラってどこいったのかな?

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ひでを

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