第42回日本アカデミー賞、「万引き家族」「孤狼の血」「北の桜守」が最多12部門で優秀賞
2019年1月15日 15:50

[映画.com ニュース] 第42回日本アカデミー賞は1月15日、正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞を、東京・グランドプリンスホテル新高輪で発表した。
第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルム・ドールに輝き、先日発表されたLA映画批評家協会賞で外国語映画賞を受賞した「万引き家族」をはじめ、「北の桜守」「孤狼の血」が最多12部門を受賞(「万引き家族」は13賞)。「空飛ぶタイヤ」が9部門、「カメラを止めるな!」が8部門で続いた。
発表の席には、授賞式の総合司会を務める西田敏行、「彼女がその名を知らない鳥たち」で第41回の最優秀主演女優賞を受賞し、初めて司会に挑む蒼井優が出席した。
6年連続で総合司会を務める西田は「また、この時期が来たと思うと、いろいろな思いが去来する。どの作品が最優秀賞にふさわしいのか、(受賞の行方を)見届けたい」と余裕の表情。注目する作品を問われると「『孤狼の血』には、ライバルの役所(広司)くんが出ているから、なるべく受賞してほしくない」と笑いを誘い、「万引き家族」については「これだけ褒められた作品ですから、日本アカデミー賞だけは外すこともあるのかな……」と思いをめぐらせた。
一方、蒼井は「人生初の司会が、日本アカデミー賞という大きな場で緊張しています」と背筋を伸ばし、「去年の私にとって、そうであったように、どなたかにとって忘れられない1日になるはず。皆さんの喜びを感じつつ、楽しんで司会ができれば」と意気込み。「どうしても、(「彼女がその名を知らない鳥たち」の)白石(和彌)監督に肩入れしてしまう」と話していた。
第42回日本アカデミー賞は、2017年12月16日~18年12月15日に東京地区の商業映画劇場にて有料で初公開され、1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品が対象。授賞式は3月1日にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。
上白石萌歌 「羊と鋼の森」
趣里 「生きてるだけで、愛。」
平手友梨奈 「響 HIBIKI」
芳根京子 「累 かさね」「散り椿」
伊藤健太郎 「コーヒーが冷めないうちに」
中川大志 「坂道のアポロン」「覚悟はいいかそこの女子。」
成田凌 「スマホを落としただけなのに」「ビブリア古書堂の事件手帖」
吉沢亮 「リバーズ・エッジ」
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