第95回アカデミー賞ノミネート作品、どこで見られる? 公開・配信情報リスト
2023年1月26日 19:30

米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは1月24日(現地時間)、第95回アカデミー賞のノミネート作品を発表しました。最多となったのは、ミシェル・ヨー主演作「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(10部門11ノミネート)。同作を、「西部戦線異状なし」(Netflixで配信中)(9部門)、「イニシェリン島の精霊」(1月27日公開)(8部門9ノミネート)が追い、混戦の様相を極めています。
この記事では、ノミネート作品がどこで、いつ見られるのか、公開・配信情報をまとめました。さらに、作品賞ノミネート作品のあらすじ、キャスト、ノミネート数もご紹介します。
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)
「トップガン マーヴェリック」(公開中)
「イニシェリン島の精霊」(1月27日公開)
「フェイブルマンズ」(3月3日公開)
「TAR ター」(5月12日公開)
「エルヴィス」(U-NEXTなどで有料配信中)
「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」(公開中)
「西部戦線異状なし」(Netflixで配信中)
「ウーマン・トーキング 私たちの選択」(2023年初夏公開)
「逆転のトライアングル」(2月23日公開)
スティーブン・スピルバーグ「フェイブルマンズ」(3月3日公開)
ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)
トッド・フィールド「TAR ター」(5月12日公開)
マーティン・マクドナー「イニシェリン島の精霊」(1月27日公開)
リューベン・オストルンド「逆転のトライアングル」(2月23日公開)
オースティン・バトラー「エルヴィス」(U-NEXTなどで有料配信中)
コリン・ファレル「イニシェリン島の精霊」(1月27日公開)
ブレンダン・フレイザー「ザ・ホエール」(4月7日公開)
ポール・メスカル「Aftersun(原題)」(23年公開)
ビル・ナイ「生きる LIVING」(3月31日公開)
ケイト・ブランシェット「TAR ター」(5月12日公開)
ミシェル・ヨー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)
アンドレア・ライズボロー「To Leslie(原題)」
ミシェル・ウィリアムズ「フェイブルマンズ」(3月3日公開)
アナ・デ・アルマス「ブロンド」(Netflixで配信中)
ブレンダン・グリーソン「イニシェリン島の精霊」(1月27日公開)
ブライアン・タイリー・ヘンリー「その道の向こうに」(Apple TV+で配信中)
ジャド・ハーシュ「フェイブルマンズ」(3月3日公開)
バリー・コーガン「イニシェリン島の精霊」(1月27日公開)
キー・ホイ・クァン「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)
アンジェラ・バセット「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」(ディズニープラスで2月1日配信開始)
ホン・チャウ「ザ・ホエール」(4月7日公開)
ケリー・コンドン「イニシェリン島の精霊」(1月27日公開)
ジェイミー・リー・カーティス「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)
ステファニー・スー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)
マーティン・マクドナー「イニシェリン島の精霊」(1月27日公開)
ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)
スティーブン・スピルバーグ、トニー・クシュナー「フェイブルマンズ」(3月3日公開)
リューベン・オストルンド「逆転のトライアングル」(2月23日公開)
トッド・フィールド「TAR ター」(5月12日公開)
エドワード・ベルガー、レスリー・パターソン、イアン・ストーケル「西部戦線異状なし」(Netflixで配信中)
ライアン・ジョンソン「ナイブズ・アウト グラスオニオン」(Netflixで配信中)
カズオ・イシグロ「生きる LIVING」(3月31日公開)
アーレン・クルーガー、エリック・ウォーレン・シンガー、クリストファー・マッカリー/原案:ピーター・クレイグ、ジャスティン・マークス「トップガン マーヴェリック」(公開中)
サラ・ポーリー「ウーマン・トーキング 私たちの選択」(23年初夏公開)
「西部戦線異状なし」(Netflixで配信中)
「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」(公開中)
「THE BATMAN ザ・バットマン」(Netflixで配信中)
「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」(ディズニープラスで2月1日配信開始)
「トップガン マーヴェリック」(公開中)
「西部戦線異状なし」(Netflixで配信中)
「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」(公開中)
「バビロン」(2月10日公開)(2月10日公開)
「エルヴィス」(U-NEXTなどで有料配信中)
「フェイブルマンズ」(3月3日公開)
ジェームス・フレンド「西部戦線異状なし」(Netflixで配信中)
ダリウス・コンジ「バルド、偽りの記録と一握りの真実」(Netflixで配信中)
マンディ・ウォーカー「エルヴィス」(U-NEXTなどで有料配信中)
ロジャー・ディーキンス「エンパイア・オブ・ライト」(2月23日公開)」
フロリアン・ホーフマイスター「TAR ター」(5月12日公開)
「バビロン」(2月10日公開)
「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」(ディズニープラスで2月1日配信開始)
「エルヴィス」(U-NEXTなどで有料配信中)
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)
「ミセス・ハリス、パリへ行く」(公開中)
「All That Breathes(原題)」
「オール・ザ・ビューティー・アンド・ザ・ブラッドシェッド(原題)」(日本公開決定済)
「ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦」(ディズニープラスで配信中)
「A House Made of Splinters(原題)」
「ナワリヌイ」(U-NEXTで配信中)
「エレファント・ウィスパラー 聖なる象との絆」(Netflixで配信中)
「Haulout(原題)」(YouTubeで配信中/https://youtu.be/8mKBZ9dy5fQ)
「How Do You Measure a Year?(原題)」
「マーサ・ミッチェル 誰も信じなかった告発」(Netflixで配信中)
「Stranger at the Gate(原題)」
ミッケル・E・G・ニルソン「イニシェリン島の精霊」(1月27日公開)
マット・ビラ、ジョナサン・レドモンド「エルヴィス」(U-NEXTなどで有料配信中)
ポール・ロジャース「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)
モニカ・ウィリ「TAR ター」(5月12日公開)
エディ・ハミルトン「トップガン マーヴェリック」(公開中)
「西部戦線異状なし」(Netflixで配信中)
「アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判」(Amazon Prime Videoで配信中)
「CLOSE クロース」(23年夏公開)
「EO イーオー」(5月5日公開)
「The Quiet Girl(原題)」
「西部戦線異状なし」(Netflixで配信中)
「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」(公開中)
「THE BATMAN ザ・バットマン」(Netflixで配信中)
「エルヴィス」(U-NEXTなどで有料配信中)
「トップガン マーヴェリック」(公開中)
「西部戦線異状なし」(Netflixで配信中)
「THE BATMAN ザ・バットマン」(Netflixで配信中)
「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」(ディズニープラスで2月1日配信開始)
「エルヴィス」(U-NEXTなどで有料配信中)
「ザ・ホエール」(4月7日公開)
フォルカー・ベルテルマン「西部戦線異状なし」(Netflixで配信中)
ジャスティン・ハーウィッツ「バビロン」(2月10日公開)
カーター・バーウェル「イニシェリン島の精霊」(1月27日公開)
サン・ラックス「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)
ジョン・ウィリアムズ「フェイブルマンズ」(3月3日公開)
「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」(Netflixで配信中)
「Marcel the Shell With Shoes On」
「長ぐつをはいたネコと9つの命」(3月17日公開)
「ジェイコブと海の怪物」(Netflixで配信中)
「私ときどきレッサーパンダ」(ディズニープラスで配信中)
「ぼく モグラ キツネ 馬」(Apple TV+で配信中)
「The Flying Sailor(原題)」(YouTubeで配信中/https://www.youtube.com/watch?v=4Rj3FG8vFtk)
「氷を売る親子」(こども映画プラスで2月6日配信開始)
「My Year of Dicks(原題)」(vimeoで配信中/https://vimeo.com/785947192)
「An Ostrich Told Me the World Is Fake and I Think I Believe It(原題)」
“Applause”「Tell It Like a Woman(原題)」
“Hold My Hand”「トップガン マーヴェリック」(公開中)
“Lift Me Up”「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」(ディズニープラスで2月1日配信開始)
“Naatu Naatu”「RRR」(公開中)
“This Is A Life”「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(3月3日公開)
「An Irish Goodbye(原題)」
「Ivalu(原題)」
「無垢の瞳」(ディズニープラスで配信中)
「真冬のトラム運転手」(ブリリアショートショートシアターオンラインで配信中)
「The Red Suitcase(原題)」
作品賞にノミネートされた10作品を、ノミネート数順にご紹介します。

カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせ、生活に追われるごく普通の中年女性が、マルチバースを行き来し、カンフーマスターとなって世界を救う異色のアクションアドベンチャー。奇想天外な設定で話題を呼んだ「スイス・アーミー・マン」の監督コンビのダニエルズ(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)が手がけた。
経営するコインランドリーは破産寸前で、ボケているのに頑固な父ゴン・ゴン(ジェームズ・ホン)、いつまでも反抗期が終わらない娘ジョイ(ステファニー・スー)、優しいだけで頼りない夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)に囲まれ、頭の痛い問題だらけのエヴリン(ミシェル・ヨー)。そんな彼女の前に、突如として「別の宇宙(ユニバース)から来た」というウェイモンドが現れる。
混乱する彼女に、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と、驚きの使命を背負わせるウェイモンド。そんな“別の宇宙の夫”に言われるがまま、ワケも分からずマルチバースに飛び込んだ彼女は、カンフーマスターばりの身体能力を手に入れ、まさかの救世主として覚醒。全人類の命運をかけた壮大な戦いに身を投じる。
作品賞、監督賞(ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート)、主演女優賞(ミシェル・ヨー)、助演男優賞(キー・ホイ・クァン)、助演女優賞(ジェイミー・リー・カーティス、ステファニー・スー)、脚本賞(ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート)、衣装デザイン賞、編集賞(ポール・ロジャース)、作曲賞(サン・ラックス)、歌曲賞(“This Is A Life”)

ドイツの作家エリッヒ・マリア・レマルクの同名小説を、原作の母国ドイツで映画化した戦争ドラマ。「ぼくらの家路」のエドワード・ベルガーがメガホンをとった。1930年に、ルイス・マイルストン監督が同じ原作を映画化している。
第一次世界大戦下のヨーロッパ。17歳のドイツ兵パウル(フェリックス・カメラー)は、祖国のために戦おうと、意気揚々と西部戦線へ赴く。しかし、その高揚感と使命感は、凄惨な現実を前に打ち砕かれる。ともに志願した仲間たちと最前線で命をかけて戦ううち、パウルは次第に絶望と恐怖に飲み込まれていく。
作品賞、脚色賞(エドワード・ベルガー、レスリー・パターソン、イアン・ストーケル)、視覚効果賞、美術賞、撮影賞(ジェームス・フレンド)、国際長編映画賞、音響賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞(フォルカー・ベルテルマン)

「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督が、人の死を予告するというアイルランドの精霊・バンシーをモチーフに描いた人間ドラマ。第80回ゴールデングローブ賞で、作品賞(ミュージカル/コメディ)を含む最多3部門を制した。
1923年、アイルランドの小さな孤島イニシェリン島。住民全員が顔見知りのこの島で暮らすパードリック(コリン・ファレル)は、長年の友人コルム(ブレンダン・グリーソン)から絶縁を言い渡される。理由も分からないまま、妹シボーン(ケリー・コンドン)や、風変わりな隣人ドミニク(バリー・コーガン)の力を借りて事態を解決しようとするが、コルムは頑なに彼を拒絶。ついには、「これ以上関わろうとするなら自分の指を切り落とす」と宣言する。
作品賞、監督賞(マーティン・マクドナー)、主演男優賞(コリン・ファレル)、助演男優賞(ブレンダン・グリーソン、バリー・コーガン)、助演女優賞(ケリー・コンドン)、脚本賞(マーティン・マクドナー)、編集賞(ミッケル・E・G・ニルソン)、作曲賞(カーター・バーウェル)

「キング・オブ・ロックンロール」と称されるエルビス・プレスリーの人生を、「ムーラン・ルージュ」「華麗なるギャツビー」のバズ・ラーマン監督が映画化。スターとして人気絶頂のなか、若くして謎の死を遂げたプレスリーの物語を、「監獄ロック」など名曲の数々にのせて描く。
「ザ・ビートルズ」「クイーン」など多くのアーティストに影響を与え、「世界で最も売れたソロアーティスト」としてギネス認定もされているエルビス・プレスリー(オースティン・バトラー)。腰を小刻みに揺らし、つま先立ちする独特でセクシーなダンスを交えてロックを熱唱するエルビスの姿に、若者たちは興奮し、熱狂はたちまち全米に広がる。
瞬く間にスターとなる一方で、保守的な価値観しか受け入れられなかった時代に、ブラックカルチャーを取り入れたパフォーマンスは非難を浴びる。やがて彼は、故郷メンフィスのラスウッド・パークスタジアムでライブを行うが、会場は警察に監視され、強欲なマネージャーのトム・パーカー(トム・ハンクス)は逮捕を恐れ、エルビスらしいパフォーマンスを阻止しようとする。それでも自分の心に従ったエルビスのライブはさらなる熱狂を生むが……。
作品賞、主演男優賞(オースティン・バトラー)、美術賞、撮影賞(マンディ・ウォーカー)、衣装デザイン賞、編集賞(マット・ビラ、ジョナサン・レドモンド)、音響賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞

初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年サミー・フェイブルマン(青年期:ガブリエル・ラベル)は、母ミッツィ(ミシェル・ウィリアムズ)から8ミリカメラをプレゼントされる。家族や仲間と過ごす日々のなか、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求めるサミー。母はそんな彼の夢を支えてくれるが、父バート(ポール・ダノ)はその夢を単なる趣味としか見ていなかった。サミーは両親の間で葛藤しながら、さまざまな人々との出会いを通じて成長していく。
作品賞、監督賞(スティーブン・スピルバーグ)、主演女優賞(ミシェル・ウィリアムズ)、助演男優賞(ジャド・ハーシュ)、脚本賞(スティーブン・スピルバーグ、トニー・クシュナー)、美術賞、作曲賞(ジョン・ウィリアムズ)

アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリック(クルーズ)が教官として帰ってきた。空の厳しさと美しさを誰よりも知る彼の型破りな指導に、訓練生たちは戸惑い、反発する。そのなかには、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースター(マイルズ・テラー)の姿もあった。ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが……。

「イン・ザ・ベッドルーム」「リトル・チルドレン」のトッド・フィールド監督が16年ぶりに手がけた長編作品で、ケイト・ブランシェットを主演に、天才女性指揮者の苦悩を描いたドラマ。第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、ブランシェットが、「アイム・ノット・ゼア」に続き自身2度目のポルピ杯(最優秀女優賞)を獲得。第80回ゴールデングローブ賞でも主演女優賞(ドラマ部門)に輝き、自身通算4度目の受賞を飾った。
ドイツの有名オーケストラで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター(ブランシェット)。彼女は天才的な能力と、類まれなプロデュース力で、その地位を築く。しかし、のしかかる重圧や過剰な自尊心、そして仕掛けられた陰謀によって、次第に心に闇が広がっていく。

「ターミネーター」「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督が革新的な3D映像を生み出し、全世界興行収入歴代1位の大ヒット作となった「アバター」の約13年ぶりとなる続編。前作から約10年が経過した世界で、新たな物語が紡がれる。
地球からはるか彼方の神秘の星パンドラ。元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン)はパンドラの一員となり、先住民ナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と結ばれた。ふたりは家庭を築き、子どもたちと平和に暮らしていたが、再び人類がパンドラに現れたことで、その生活は一変。神聖な森を追われたジェイクとその一家は、未知なる海の部族のもとへ身を寄せることになる。しかし、その美しい海辺の楽園にも侵略の手が迫っていた。
作品賞、美術賞、音響賞、視覚効果賞

「フレンチアルプスで起きたこと」「ザ・スクエア 思いやりの聖域」など、人間に対する鋭い観察眼とブラックユーモアから生まれた作品で高い評価を受けてきたスウェーデンの鬼才リューベン・オストルンドが、ファッション業界、ルッキズム、そして現代の階級社会をテーマに描いた人間ドラマ。オストルンド監督は本作で、前作「ザ・スクエア 思いやりの聖域」に続いて第75回カンヌ国際映画祭のパルムドールを獲得。史上3人目となる2作品連続のパルムドール受賞という快挙を成し遂げた。
モデルでインフルエンサーとしても注目を集めるヤヤ(チャールビ・ディーン)と、人気が落ち目のモデルのカール(ハリス・ディキンソン)。美男美女カップルのふたりは、招待を受けて豪華客船クルーズの旅に出る。船内ではリッチでクセ者だらけの乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでも叶える客室乗務員が笑顔を振りまいている。しかし、ある夜に船が難破し、海賊に襲われ、一行は無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態のなか、人々の間には生き残りをかけた弱肉強食のヒエラルキーが生まれる。そしてその頂点に君臨したのは、サバイバル能力抜群な船のトイレ清掃係・アビゲイル(ドリー・デ・レオン)だった。

女性たちがレイプ事件の裏にあった真実を知る、2005年~09年にボリビアで起きた実際の事件をもとにした物語。「死ぬまでにしたい10のこと」などで女優として活躍し、06 年に「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」で監督、脚本家としてデビューしたサラ・ポーリーが、ミリアム・トウズの同名ベストセラー小説を映画化した。
2010年、自給自足で生活するキリスト教一派の村で、女性たちがレイプされる事件が連続する。女性たちは、事件を「悪魔の仕業」「作り話」だと男性たちから否定されていたが、やがてそれが、紛れもない犯罪であることを知る。男性たちが街へと出かけている2日間、彼女たちは自らの未来をかけた話し合いをする。
作品賞、脚色賞(サラ・ポーリー)
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