【はじめに】
アマゾンプライムで久々に鑑賞。
ターザンやアバターの要素を取り入れつつ、「親子の絆」「ポケモンとの共存」という2つのテーマを融合させた奥深い内容になっていました。
【良かった点】
全体的にジャングルの作画が綺麗で、木々や水滴の美しさに圧倒されました。そこで行うツタのスイングアクションは、スパイダーマンのような爽快感がありました。また、岡崎体育がプロデュースした挿入歌はどれも映画のシーンとマッチして盛り上がっていました。
ゲスト声優も豪華で、特にココを演じた上白石萌歌は「未来のミライ」よりも男の子を演じていたのが伝わってきました。ポケモンの鳴き声と人間の言葉を使い分けて話していた点も、今までにないような演技で新鮮でした。また、山寺さんは長年ポケモン映画のゲスト声優を続けてきましたが、今回演じたゼット博士はこれまでとは違ったインパクトがありました。
今作のテーマである「親子の絆」は、ココとザルードで人間とポケモンという2つの異なる生き物で表現した点がすごい独特でした。また、サトシの父について少し触れていた所には驚きました。
もう一つのテーマである「ポケモンとの共存」については、ルギア爆誕でも描かれていました。今回は、それが更に深く掘り下げられており、利益よりも自然界に住む生き物を大事にしつつ、お互いに助けあって生きていく大切さが伝わってきました。
【気になった点】
ゼット博士はある目的で樹木に向かいますが、その説明が少ないため、彼の行動をあまり理解することが出来ませんでした。そのため、もう少し理解できるような補足が欲しかったなと思いました。
また、終盤でココがある技を使って父ちゃんザルードを救いますが、ファミリー向けとはいえその展開がやや強引に感じました。
【まとめ】
子供だけが見るのは勿体無いと思うぐらいクオリティの高い映画になっていました。優しい説明が多いので、ポケモンをあまり知らない人でも楽しめると思います。