第86回アカデミー賞(2014年) 全部門ノミネート・その他の賞

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第86回アカデミー賞 全部門ノミネート

助演男優賞

winnerアイコンバーカッド・アブディ

ソマリアの首都モガディシュ出身。7歳のときに内戦が激化するソマリアからイエメンのタイズに移り、99年、14歳のときに一家で渡米。ミネソタ州ミネアポリスに住み、ミネソタ州立大学ムーアヘッドに進学した。09年に実際に起きた貨物船人質事件をポール・グリーングラス監督、トム・ハンクス主演で映画化した「キャプテン・フィリップス」(13)で、演技未経験ながら俳優デビューを果たし、ソマリアの海賊のリーダー、ムセ役を演じた。その他、監督として数本のミュージックビデオを手がけており、ソマリア系アメリカ人の苦悩を描く映画「Ciyaalka Xaafada(原題)」(公開未定)のメガホンをとっている。

winnerアイコンブラッドリー・クーパー

米フィラデルフィア出身。ニューヨークのニュー・スクール大学在学中にTVシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」(99)で俳優デビュー。コメディ映画「ウェット・ホット・アメリカン・サマー」(01・日本劇場未公開)で映画に初出演し、大ヒット作「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(09)でブレイク、続編2作にも主演した。デビッド・O・ラッセル監督の「世界にひとつのプレイブック」(12)でアカデミー主演男優賞に初ノミネートされ、続いて同監督の「アメリカン・ハッスル」(13)で助演男優賞、クリント・イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」(14)で主演男優賞と、3年連続でオスカー候補となった。レディー・ガガと主演した「アリー スター誕生」(18)で映画監督デビューを果たし、アカデミー作品賞をはじめ、主演男優賞と脚色賞にノミネートされた。マーベル映画では、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ(14~)のアライグマ・ロケットの声を担当する。

winnerアイコンマイケル・ファスベンダー

父はドイツ人、母は北アイルランド出身。ドイツに生まれ、アイルランド・キラーニーで育ち、英ロンドン大学セントラル・スクール・スピーチ・アンド・ドラマで演技を学ぶ。スティーブン・スピルバーグ&トム・ハンクス制作のTVドラマ「バンド・オブ・ブラザース」(01)に出演して注目を集め、その後は英TVシリーズを中心に活動。2007年のザック・スナイダー監督作「300 スリーハンドレッド」で映画初出演を果たし、スティーブ・マックイーン監督の「HUNGER ハンガー」(08)などで評価を高め、クエンティン・タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」(09)で主要キャストのヒコックス中尉役に抜てきされる。再びマックイーン監督と組んだ主演作「SHAME シェイム」(11)ではベネチア国際映画祭の男優賞を受賞。以降、「X-MEN」シリーズで第4弾「ファースト・ジェネレーション」(11)からマグニートー役を演じる他、「プロメテウス」(12)などのハリウッド大作に引っ張りだことなり、デビッド・クローネンバーグやスティーブン・ソダーバーグなど有名監督の作品でも活躍。マックイーン監督と3度目のコラボとなる「それでも夜は明ける」(13)でアカデミー助演男優賞に初ノミネートされ、アップル社の創設者スティーブ・ジョブズの伝記映画「スティーブ・ジョブズ」(15)で同主演男優賞の候補となった。

winnerアイコンジョナ・ヒル

友人の父が俳優ダスティン・ホフマンだった縁で、「ハッカビーズ」(04)のオーディションを受け、同作でスクリーンデビュー。ジャド・アパトー監督作「40歳の童貞男」(05)、「無ケーカクの命中男 ノックトアップ」(07)を経て、「スーパーバッド 童貞ウォーズ」(07・日本劇場未公開)で売れっ子のコメディ俳優になる。その後もアパトーの製作・監督のコメディ作品で活躍する一方で、演技の幅を広げ、ブラッド・ピット主演の「マネーボール」(11)、レオナルド・ディカプリオ主演の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(13)でアカデミー助演男優賞にノミネートされる。80年代のヒットTVドラマを映画化した「21ジャンプストリート」(12・日本劇場未公開)と続編「22 Jump Street(原題)」(14年全米公開予定)ではチャニング・テイタムとともに主演を務めるほか、脚本も手がけた。その他の出演作に「寝取られ男のラブ♂バカンス」(08)、「ジャンゴ 繋がれざる者」(12)など。3Dアニメ「ヒックとドラゴン」シリーズ(10、14)や、「レゴ(R)ムービー」(14)では声優を務める。

winnerアイコンジャレッド・レト

米ルイジアナ州出身。ニューヨークで演技を学び、1992年からロサンゼルスで俳優として活動を始める。TVシリーズ「アンジェラ15歳の日々」(94~95)の主要キャストを経て、「プリフォンテーン」(97)で映画初主演。翌98年には主演作「ルール」がヒットし、テレンス・マリック監督の「シン・レッド・ライン」にも出演した。同年、バンド「サーティー・セカンズ・トゥー・マーズ」を結成し音楽活動も開始。「ファイト・クラブ」(99)、「アメリカン・サイコ」(00)、「ロード・オブ・ウォー」(05)などの話題作に出演し、「レクイエム・フォー・ドリーム」(00)や「ミスター・ノーバディ」(07)などで主演を務める。徹底した役作りに定評があり、約18キロ減量してエイズ患者を演じた「ダラス・バイヤーズクラブ」(13)でアカデミー賞初ノミネートにして助演男優賞を受賞。以降は「スーサイド・スクワッド」(16)、「ブレードランナー 2049」(17)、「ハウス・オブ・グッチ」(21)などに出演するほか、「モービウス」(22)でタイトルロールを演じる。

助演女優賞

winnerアイコンサリー・ホーキンス

英王立演劇アカデミーを卒業後、舞台女優としてキャリアをスタート。マイク・リー監督の「人生は、時々晴れ」(02)で映画デビューを果たし、続いて同監督の「ヴェラ・ドレイク」(04)にも出演する。サラ・ウォーターズの小説をTVドラマ化した「荊の城」(05)の主演で注目を浴び、以降TVで活躍。リー監督と3度目のタッグとなった「ハッピー・ゴー・ラッキー」(08)で、ベルリン国際映画祭の銀熊賞(女優賞)、ゴールデングローブ賞ミュージカル/コメディ部門の最優秀女優賞を受賞する。ウッディ・アレン監督作「ブルージャスミン」(13)でアカデミー助演女優賞に初ノミネート。大ヒット作「パディントン」(14)と続編「パディントン2」(17)でブラウン夫人役を演じ、オスカー受賞作「シェイプ・オブ・ウォーター」(17)ではアカデミー主演女優賞の候補となった。その他の出演作に、ハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」(14)とその続編(19)、伝記映画「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(16)など。

winnerアイコンジェニファー・ローレンス

米ケンタッキー州・ルイスビルで生まれ育つ。14歳のとき、ニューヨーク旅行中に芸能事務所のオーディションを受け、ショウビズ界に足を踏み入れる。その後TVドラマに出演するようになり、一家でニューヨークに移り住む。スクリーンデビューを果たした2008年は、「早熟のアイオワ」で主演を務め、「あの日、欲望の大地で」でベネチア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞。「ウィンターズ・ボーン」(10)でアカデミー主演女優賞に初ノミネートされた。「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(11)にミスティーク役で出演後、人気ヤングアダルト小説を映画化した「ハンガー・ゲーム」4部作(12~15)の主人公カットニス役で人気を確立。デビッド・O・ラッセル監督の「世界にひとつのプレイブック」(12)でアカデミー主演女優賞を受賞し、若手女優の中でも抜きんでた存在となった。その後もラッセル監督の「アメリカン・ハッスル」(13)でゴールデングローブ賞助演女優賞に輝き、アカデミー助演女優賞にノミネート。ラッセル監督と3度目のタッグとなった「JOY」(15)で、ゴールデングローブ賞主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)を受賞し、3度目のアカデミー主演女優賞候補となる。「X-MEN」シリーズでは、「ファースト・ジェネレーション」の続編「フューチャー&パスト」(14)と「アポカリプス(原題)」(16)にも出演する。

winnerアイコンルピタ・ニョンゴ

メキシコ生まれ、ケニア育ち。渡米して映画製作を学んだ後、ハリウッド映画「ナイロビの蜂」(05)や「その名にちなんで」(06)にスタッフとして参加。09年には色素欠乏症のケニア人の姿を収めたドキュメンタリー映画「In My Genes(原題)」(09)を製作・監督する。その後、イェール大学の大学院イェール・スクール・オブ・ドラマを卒業し、女優に転身。初の長編映画出演作「それでも夜は明ける」(13)でアカデミー助演女優賞を受賞し、一躍脚光を浴びた。ユニバーサルの「フライト・ゲーム」(14)でハリウッドのメジャースタジオ作品に初出演。「スターウォーズ フォースの覚醒」(15)からマズ・カナタ役で同シリーズに参加し、マーベル映画「ブラックパンサー」(18)では女スパイ、ナキア役を演じた。ジョーダン・ピール監督作「アス」(19)では主演を務めた。

winnerアイコンジュリア・ロバーツ

両親が演劇学校を経営していた影響で、幼少時より演技に興味を持つ。86年、兄のエリック・ロバーツ主演の「ブラッド・レッド 復讐の銃弾」(全米公開は89年、日本劇場未公開)で初めて映画に出演し、88年の「ミスティック・ピザ」や「サティスファクション」(日本劇場未公開)で注目される。89年の「マグノリアの花たち」でアカデミー助演女優賞にノミネート。翌90年の「プリティ・ウーマン」が大ヒットを記録し、アカデミー主演女優賞にもノミネートされたことで、、名実ともにトップスターになった。以降、「ペリカン文書」(93)、「ベスト・フレンズ・ウェディング」(97)、「ノッティングヒルの恋人」(99)などで活躍し、00年の「エリン・ブロコビッチ」ではタイトルロールを演じ、アカデミー主演女優賞を受賞。その後も「ザ・メキシカン」(01)、「オーシャンズ11」(01)と続編「オーシャンズ12」(04)などの話題作に出演し、近年では「デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく」(09)や「食べて、祈って、恋をして」(11)などで主演を務める。13年の「8月の家族たち」で2度目のアカデミー助演女優賞候補になった。私生活では、「ザ・プレイヤー」(92)で共演した俳優ライル・ラベットと93年に結婚したが95年に離婚。02年に「ザ・メキシカン」のカメラマン、ダニー・モダーと再婚し、04年に双子の男女、07年に次男を出産した。女優のエマ・ロバーツは姪。

winnerアイコンジューン・スキッブ

米イリノイ州バンダリアで生まれ育つ。高校卒業後、劇団「クリーブランド・プレイ・ハウス」のダンサー兼歌手としてキャリアをスタートし、その後、舞台女優に転向。ニューヨークに拠点を移し、ブロードウェイで「ジプシー」「ハッピー・タイム」など数々の舞台に立つほか、全米各地の劇場を巡業する。60歳を過ぎてから、ウッディ・アレン監督の「アリス」(90)でスクリーンデビュー。以降、「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」(92)や「エデンより彼方に」(02)のほか、TVドラマにも出演し、アレクサンダー・ペイン監督作「アバウト・シュミット」(02)ではジャック・ニコルソンの妻役を演じた。再びペイン監督作に出演した「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」(13)でゴールデングローブ賞の最優秀女優賞にノミネートされるなど高く評価される。その他、TVドラマ「ゴースト  天国からのささやき」(05~07)、「コールドケース」(08)、「キャッスル ミステリー作家は事件がお好き」(12)などに出演。

長編ドキュメンタリー賞

短編ドキュメンタリー賞

  •  「CaveDigger」
  •  「Facing Fear」
  •  「Karama Has No Walls」
  •  「The Lady in Number 6: Music Saved My Life」
  •  「Prison Terminal: The Last Days of Private Jack Hall」

短編アニメーション賞

  •  「Feral」
  •  「Get a Horse!」
  •  「Mr. Hublot」
  •  「まほうのほうき (原題:Room on the Broom)」
  •  九十九

短編実写映画賞

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3月3日(月)アカデミー賞発表
Photo:Getty Images/アフロ