消えた画 クメール・ルージュの真実
劇場公開日 2014年7月5日
解説
1970年代、幼少期にポル・ポト率いるクメール・ルージュによって行われた抑圧・迫害のため、家族や友人を失ったカンボジア出身のリティ・パン監督が、カンボジアの大地の土からつくられた人形によるクレイアニメーションで、当時のカンボジアを描いた異色のドキュメンタリー。パン監督の記憶の中の「恐怖の支配」を再現し、主人公である「私」が観客に直接語りかけるように一人称で展開する。2013年・第66回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で最優秀作品賞を受賞し、第86回アカデミー賞でも外国語映画賞にノミネートされた。
2013年製作/95分/カンボジア・フランス合作
原題:L'image manquante
配給:太秦
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2022年2月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
クメールルージュ以前から、貧困はあった。人々は貧困を逃れる為に軍隊に入った。そこへアメリカ軍が攻めてきた。
そうですね。インドシナ戦争はベトナム戦争のはてですから。
クメールルージュは国際的に最初は認められていたと僕は記憶する。
共産主義は人間には実現不可能と思う。また、戦争もなくすことは出来ない。真逆の宇宙旅行もこの映画では、皮肉っている。恒星間旅行等と出来る訳が無い。ペシミズムになるが、人類はいずれ滅ぶんだろうなと思う。
雑に見えるけど意外と表情豊かで味がある泥人形に惹かれて見たけど、話は同じところを堂々巡り、クメールルージュによる強制労働がいかに厳しかったかというのを子ども視点の記憶で語るのみ。もちろん知るべき歴史なんだけど、映画なんだからもうちょっと抑揚つけて描いてほしかった。泥人形は素晴らしいから消えた画展みたいので説明付きの展示が直接見れたら映画見るよりよかったかも。
2019年4月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
自分の物語を自作の土人形とドキュメンタリー映像などで構成した映画。人形はリアルに迫ってくるというのではないが、悲しみに満ちた表現だった。
音楽、波の映像に、時間の流れとそれに抗うように押し寄せる悲しみ、慟哭を感じた。
夥しい数の遺体が埋められていた場所の土で人形を造る。
その血と肉と骨が混ざった人形が、ドキュメンタリーとかフィクションとか、常識を押し倒して迫ってきて、
音楽史上最も犠牲者を産出したと考えられる罪深き♪インターナショナル♪が異音として耳に残る。
伝える!記憶に残す!ための執念に圧倒された。
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