グランド・マスター
劇場公開日 2013年5月31日
解説
「ブエノスアイレス」「花様年華」のウォン・カーウァイ監督が初めてカンフーを題材に取り上げ、ブルース・リーの師匠としても知られる伝説の武術家イップ・マンの物語を描く。1930年代の中国。引退を決意した北の八卦掌の宗師(グランドマスター)・宮宝森(ゴン・バオセン)は、一番弟子の馬三(マーサン)と、南の詠春拳の宗師・葉門(イップ・マン)を後継者の候補と考えていたが、バオセンの奥義を受け継ぐ娘の宮若梅(ゴン・ルオメイ)も自ら名乗りを上げる。しかし、野望に目のくらんだマーサンがバオセンを殺害。ライバルでもあるイップ・マンに惹かれていたルオメイは、その思いを封印して父の復讐を誓い、後継者争いと復讐劇は複雑に絡みあっていく。出演はトニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェンら、香港・中国・台湾のスターが集結。
2012年製作/123分/PG12/中国
原題:The Grandmasters 一代宗師
配給:ギャガ
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2021年11月20日
iPhoneアプリから投稿
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情感たっぷりに語られる功夫。
イップマンの半生を、武術家達の栄枯盛衰と絡めて描く。見応えはある。功夫パートはカッコいい。
アングルもそうだし、HSもいい感じ。
冒頭の豪雨の中のアクションが良かったなあー。
そして、なんだか、やたらにUPカットが多い。
不思議ともちはするのだが、それでも多い。
なんちゅうか、物腰柔らかな武術家達の立ち居振る舞いを画面に落とし込むとそんな感じになるのかしら?
イップマンって方は、相当リスペクトされてる方なのだろうなぁ…偉人中の偉人というか。
日本で彼に匹敵するくらい崇められてる人いるかな?…国民性も違うから同じようにとはいかないか。
とにかく、大河ドラマを見てるようだった。
洗練された功夫の描写を見たくてチョイスしたのだけれど…ドラマパートは、あまり関心が強くはなんなかったなぁ。
2021年6月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
絵はいい。美しい映像がいっぱい。
ただ内容は、ブツ切れ。ん、なんか見逃した?というくらい話が唐突。それぞれの心情の揺れ動きがよくわからず、放置。
イップ師匠の
40までは春だった。
40までは世間知らずだった。
そこから一気に冬が来た。
という言葉に、自分と重ねてしまった。
まだ冬は来ないけれど、着実に歳の重なりを感じている。
ドニーイップマンに慣れていると、カンフーシーンは厳しくなってしまうけれど、チャン・ツィイーは4年も八掛拳の特訓をしたらしいし、トニーも腕の骨を骨折したそう。
東北のシーンはマイナス30°の中、3ヶ月もかけて撮影したらしい。何かと過酷だなーー。
完全にマックス・チャンのほうが強いのがわかってしまうけれど、、、野暮だわな。
カミソリの存在がよくわからないけれど、1番格闘シーンがよかったかもしれない。
時代背景の説明的な存在だったのかな?
トニーはインファナル・アフェアの時より丸くなって、西島秀俊+中川家のお兄ちゃんみたいな感じ。
あれだけドニーイップマンが有名になった中で、荷が重かったろうに。本人に顔立ちは近い気がする。
色気があっていいけれど、人格的にもう少し魅力的に描かれていたら良かったな。
2021年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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てっきりイップマンを盛り上げようという
最近の風潮に沿った作品なのかと思いきや
主役はチャンツィーの方か
ウォンカーウァイが最近どうしてるか調べたら
この作品にたどり着いた
なかなかのカンフーアクション
そしてほのかに感じられる中国の思想、倫理観を感じた
しかし恋する惑星とかを知る者としては
この監督はコレジャナイ感があるなぁ
最近イップマンはシリーズ化するほど流行ってたし
他の監督さんに任せても良かったのかも
でも、内容は普通に見応えあったし
イップマンの歴史も少し理解した感じかな
イップマンのシリーズで日本人と戦うシーン観たが
実際そうだったんだろうか?
日本統治下でそれはなくないか?って思っちゃう
今の中国人の願望が歴史を変えてない事を祈る
映画は常に思想が具現化した物だとは思うが
国境や思想を越えた普遍的な事柄を描くから
意味があるのだと思いたいね
2020年10月28日
Androidアプリから投稿
水しぶきで迫力を出した雨のシーンで始まるが、雪のシーンが特に美しい。
チャン・ツィイーの陶器のような肌を美しくきわだてる背景は白が良い。
白い雪と黒っぽい衣装。
戦闘モード、憂いモード、恋愛モードで唇の色が変わる。
報われない恋の告白シーンの紅の唇が一番素敵。
イップ・マンの愛妻家ぶり、脚のマッサージは恋する惑星を思い出す。
夫からのプレゼントのレオパードのストールが愛され妻の象徴だな。
非道なカミソリの集合写真は突然微笑ましく面白い。
他にも随所に集合写真が出てくるのが、いい。
カンフーはスローモーションの映像美。
流派による憎しみあいは醜い。縦か横か、流派は関係ない、かっこいいじゃないですか。
エンドロール後のトニー・レオンの帽子と目だけ映るアップが最高に素敵でした。
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