第41回日本アカデミー賞、受賞作品発表 「三度目の殺人」「関ヶ原」が最多10部門
2018年1月15日 14:55
[映画.com ニュース] 第41回日本アカデミー賞は1月15日、正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞を、東京・グランドプリンスホテル新高輪で発表した。最多受賞は、10部門の是枝裕和監督作「三度目の殺人」と原田眞人監督作「関ヶ原」。また役所広司が、同2作品で優秀助演男優賞をダブル受賞した。
優秀作品賞は、「君の膵臓をたべたい」「三度目の殺人」「関ヶ原」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「花戦さ」。そして優秀アニメーション作品賞は「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」「ひるね姫 知らないワタシの物語」「メアリと魔女の花」「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」「夜は短し歩けよ乙女」、新人俳優賞には中条あやみ、浜辺美波、北村匠海、竹内涼真が名を連ねた。
授賞式の総合司会を務める西田敏行&宮沢りえも登壇。5年連続8度目の司会で、今回は優秀助演男優賞にも輝いた西田は「今年も素晴らしい作品が列挙されていますので、どの作品が最優秀をとるのか」と期待をしつつ、「私も一応助演男優賞を受賞しています……最優秀賞をとりたいなあ!」と切なる願いを打ち明け、場内を沸かせた。
さらに「同部門でのライバルは?」と問われると、西田は「役所広司くんが2作品で受賞しています。役所くんが強いかなあ、迫ってくるだろうなと。私がどれだけの脚力を見せられるか。4コーナーあたりで、ガッと来るでしょう」。続けて「村上虹郎くんもズビグニエフ・チブルスキーの再来か、というお芝居をする。若いのに手強い」と語る一方で、「あとは……大丈夫っすね!」と茶目っ気たっぷりに言い放ち、再び場内を笑わせた。
そして「湯を沸かすほどの熱い愛」で第40回の最優秀主演女優賞を受賞し、3度目の総合司会に臨む宮沢は、「日本アカデミー賞授賞式は、本当に華やかで特別な1日。みなさんの記念すべき日に司会することはとても光栄で、緊張と喜びがあります」とニッコリ。「西田さんがそばに居てくれているので安心」と全幅の信頼を寄せ、「私も撮影現場にいる人間ですので、このシーンは苦労しただろうなど、画面を見ていてわかります。現場に携わっている人間だからこそわかる、苦労や喜びを引き出せたらと思っています」と当日への意気込みを話した。
第41回日本アカデミー賞は、2016年12月16日~17年12月15日に東京地区の商業映画劇場で有料で初公開され、1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の作品が対象。授賞式は3月2日にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。