ナミヤ雑貨店の奇蹟
劇場公開日:2017年9月23日
解説
東野圭吾の同名ベストセラー小説を、「Hey! Say! JUMP」の山田涼介と名優・西田敏行の共演で実写映画化。過去と現在が繋がる不思議な雑貨店を舞台に、現実に背を向けて生きてきた青年と悩み相談を請け負う雑貨店主の時空を超えた交流を描く。2012年。養護施設出身の敦也は、幼なじみの翔太や幸平と悪事を働いて1軒の廃屋に逃げ込む。そこは、かつて町の人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」だった。現在はもう廃業しているはずの店内で一夜を過ごすことに決める3人だったが、深夜、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれたことに気づく。投げ込まれていたのは1980年に書かれた悩み相談の手紙で、敦也たちは戸惑いながらも、当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くことに。やがて、この雑貨店と浪矢の意外な秘密が明らかになり……。監督は「余命1ヶ月の花嫁」の廣木隆一。
2017年製作/129分/G/日本
配給:KADOKAWA、松竹
スタッフ・キャスト
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2017年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
東野圭吾原作、ジャニタレ主演に豪華共演陣、監督は売れっ子の廣木隆一と、お金も手間ひまもかかった映画なのに、つらい観賞体験だった。
冒頭で夜中の商店街(街灯は点灯)を逃走する不良3人。職質を気にしているくせに懐中電灯つけて無駄に目立つ。これは頭の悪そうな話だと早々にげんなり。林遣都が火事の孤児院に飛び込んで、2階テラスで救出対象の子を発見。燃えさかる屋内に戻っていくのだが、幼児を抱いて飛び降りれば軽い骨折程度で済んだのでは?山下達郎に劇中歌を書き下ろしてもらったから2コーラスは流そうという判断なのか、歌手に扮する門脇麦がライブシーンだけでなく、とってつけたようなPV風の映像で踊らされる。冗長。
廣木監督の好きな作品も多いのだが、本作に限っては「俳優が泣いて音楽流せば感動するでしょ」みたいな安っぽい演出が鼻につく。いろいろ大人の事情で、妥協の産物になってしまったのではないか。
2022年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
本作は愚直なまでに人生というものに向き合った良質な人間ドラマである。何といってもラストが出色の素晴らしさである。ナレーションは一切ない。映像と主題歌だけで紡ぎ出されるラストシーンには、ハッピーエンドという言葉は相応しくない。透明感、清々しさがあり、心が浄化される感覚がある。造語になってしまうが、感じたままで表現するならば“クリーンエンド”という言葉が最適だと思う。このラストシーンだけでも一見の価値のある作品である。
同じ養護施設で過ごした、主人公・敦也(山田涼介)と二人の仲間は、ある切欠で、空き家になっていたナミヤ雑貨店で一夜を過ごすことになる。そこで、突然、シャッター窓から手紙が投函される。最初は戸惑っていた主人公達だが、ナミヤ雑貨店主(西田敏行)がかつて人生相談をしていたことを知っていた主人公達は、興味本位で手紙に綴られた人生相談を読み、答えを書いていく。手紙でのやり取りを繰り返しながら、次第に主人公達は様々な人生を知ることになる・・・・。
物語は過去と現在を往復していくので、過去である1970~1980年代の当時のナミヤ雑貨店とその周辺が映し出されるが、現在よりは人間臭い昭和の香りが濃厚で、チューナー付きブラウン管TVなどで、当時が懐かしく思い出される。そんなに昔だという実感は無いが、画像を突き付けられると、“昭和は遠くなりにけり”という感が強い。
本作では、当時の様々な人生が綴られていく。どの人生も、絵空事ではなく、容赦なく、現実的で生々しいが、何処か温もりがある。そんな人生に極端にフォーカスせず、淡々と描いていくので、客観的にそれぞれの人生を捉えることができる。それぞれの人生について考えさせられる。
本作は、台詞のやり取りだけで、音楽もアクションもないシーンも多く、単調な感じになっているのは否めない。しかし、敢えて話を盛り上げることをせず、メリハリを無理につけないところに、作り手の真摯な姿勢、潔さを感じる。
これから、この作品の名前を聞くたびに、ラストシーンのことは鮮明に思い出すだろう。本作は、意外でも、劇的でも、激しくも、華麗でもないが、一点の曇りもない、清らかで、瑞々しくて、純粋な、“クリーンエンド”なラストシーンに魅了されてしまう作品である。
2022年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
児童施設「丸光園」出身の3人組が、ある雑貨店で経験する不思議な体験を描いている映画です。
雑貨店といっても、セレクトショップみたいなオシャレなお店ではなくて、「ナミヤさん」という年配の方が一人で経営しているような小さなお店のイメージです。
「ナミヤさん」は、雑貨店を営みながら、郵便受けを介しての人々の悩み相談をやっていたようです。
そこに3人組が迷い込んで、代わりに悩み相談をやることになってから、様々な不思議なことが起きちゃいます。
ラストは、とても泣ける映画です。
人の過去を変えることはできないですが、もし、人生の分岐点に戻ることができたならば、どんな選択をするのか??
第三者の悩み相談をしている間に、いろいろな事実が浮き彫りになっていきます。
未来は白紙のようなものであり、これから自分自身の選択により、理想の結果を創り出すことができると解釈を変えることができる素敵な映画です。
2021年12月26日
iPhoneアプリから投稿
この話は過去と未来で繋がってますよね、、
難しい話で理解は遅かったけど後々、分かってきて
西田敏行さんの手紙、山田涼介くんの手紙、で感動しました
そして、山田涼介くんの涙の演技力、素晴らしかったです!これは私も涙に釣られました
感動の映画をありがとうございました