東京国際映画祭と上海国際映画祭が協力提携 上映作品の連携などで発展目指す
2015年6月12日 16:30

[映画.com ニュース]東京国際映画祭と上海国際映画祭が、このほど協力提携を結んだことが発表された。上映作品やゲスト招へいの連携などを通じ、アジア主要映画祭としての発展が目的。6月13日から開催される第18回上海国際映画祭では、第27回東京国際映画祭のコンペティション部門で主演女優賞、観客賞を受賞した「紙の月」など、全27作品の上映を予定している。
そのほか、日本映画スプラッシュ部門の作品賞を受賞した「百円の恋」、同部門スペシャル・メンション「滝を見にいく」や、「駆込み女と駆出し男」「映画 深夜食堂」「花とアリス殺人事件」「予告犯」などバラエティに富んだラインナップ。また、第68回カンヌ映画祭の「ある視点」部門で監督賞に輝いた「岸辺の旅」や故高倉健さんへのトリビュートとして、「君よ憤怒の河を渉れ」「幸福の黄色いハンカチ」を含む5作品も上映する。
上海国際映画祭は、「同じアジアの都市で、アジアの映画業界をサポートしていく責任があると思います。欧州の映画祭の数々は映画関係者から注目を浴びているのは明白ですが、それでも東京や上海がアジア映画に関して、その認知度を高め、応援していくことを表明していくことで、少なくともアジア映画業界人からは信頼されていくのではないかと思っています」とコメント。さらに、「上海で選ばれた日本映画の宣伝効果が見られたり、その逆が中国映画に起こることを期待しています」としている。
第18回上海国際映画祭は6月13~21日、第28回東京国際映画祭は10月22~31日に開催。
「駆込み女と駆出し男」(原田眞人監督)
「紙の月」(吉田大八監督)
「岸辺の旅」(黒沢清監督)
「さいはてにて やさしい香りと待ちながら」(チアン・ショウチョン監督)
「三里塚に生きる」(大津幸四郎監督、代島治彦監督)
「ジヌよさらば かむろば村へ」(松尾スズキ監督)
「映画 深夜食堂」(松岡錠司監督)
「青春残酷物語」(大島渚監督)
「滝を見にいく」(沖田修一監督)
「天の茶助」(SABU監督)
「花とアリス殺人事件」(岩井俊二監督)
「百円の恋」(武正晴監督)
「夫婦フーフー日記」(前田弘二監督)
「2つ目の窓」(河瀬直美監督)
「ポプラの秋」(大森研一監督)
「ぼんとリンちゃん」(小林啓一監督)
「マンガ肉と僕」(杉野希妃監督)
「味園ユニバース」(山下敦弘監督)
「予告犯」(中村義洋監督)
「ロマンス」(タナダユキ監督)
「0.5ミリ」(安藤桃子監督)
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