ロマンス
劇場公開日:2015年8月29日
解説
「紙の月」で高い評価を受けた大島優子の6年ぶりの主演映画。「百万円と苦虫女」「ふがいない僕は空を見た」などで知られるタナダユキ監督のオリジナル脚本作品で、小田急電鉄の特急ロマンスカーで働くアテンダントの女性を主人公に描いた。新宿・箱根間を結ぶロマンスカーで、車内販売を担当しているアテンダントの北條鉢子。仕事の成績も常にトップで、今日もつつがなく業務をこなすつもりだったある日、鉢子は怪しい映画プロデューサーの桜庭と出会う。ふとしたきっかけで桜庭に母親からの手紙を読まれてしまった鉢子は、桜庭に背中を押され、何年も会っていない母親を探すため箱根の景勝地を巡る小さな旅に出ることになる。
2015年製作/97分/G/日本
配給:東京テアトル
スタッフ・キャスト
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2022年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
動画配信で映画「ロマンス」を見た。
劇場公開日 2015年8月29日
2015年製作/97分/G/日本
配給:東京テアトル
大島優子は列車の中の販売員。
コーヒーや弁当やお菓子などを販売している。
まじめで成績優秀。
ある日万引きの犯人を捕まえたのだが、
その犯人の男と丸1日箱根を旅することになる。
この違和感のある脚本のせいで、
ちょっと残念な作品に仕上がってしまった。
「闇金ウシジマくん」劇場公開2012年
「紙の月」劇場公開2014年
での演技がそれなりに評価された大島優子がちょっと気の毒に感じた。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
2020年3月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
東京~箱根のロマンスカーの優秀なアテンダントの鉢子。が、
ぐうたらな彼氏。
仕事では成長しない後輩の尻拭い。
疎遠の母からの突然の手紙…。
イライラが募る。
そんな時、万引き男を捕まえる。一旦最寄りの駅で降りるが、万引き男が逃走。鉢子は走って再び捕まえるが、ロマンスカーは出発した後。
取り残された上に、万引き男に手紙を読まれてしまう。
手紙の内容は、母親が箱根の何処かに居て、死のうとしているような…。
鉢子はその男、自称映画プロデューサーの桜庭と一日限定の母親捜しの箱根旅をする事に…。
後の鉢子の台詞でもあるように、「私、初対面のおっさんと何やってるんだろう…?」。
普通に考えると、オイオイな話。初対面の男と母親を捜して箱根を旅するって…。
小田急PRやご当地ムービーの赴きもある。
でも、このゆったりとした観光ロードムービー感。
ユルくて、コミカルで、悲しみやシリアスも込めつつ、ほっこりハートフルに。
結構賛否両論だが、自分は嫌いじゃないな、この作品。
何と言っても魅力は、W大(ダブルオー)。大島優子と大倉孝二。
仕事ではパーフェクトな接客、でも桜庭にはドギツイ事を言う。大島優子のクセあるナチュラルな演技はなかなか。
MVPはやはり、大倉孝二だろう。明らかに胡散臭く、テンション高めでウザい。でも何故か憎めない。
この二人の掛け合い、やり取りが楽しい。
旅の中で鉢子は、昔家族で出掛けた箱根旅行を思い出す。
楽しかった家族旅行。
でもその後、父と母は離婚し、母は男を取っ替え引っ替え。学校でもイジメの対象に。
高校を卒業して母とはそれっきり。
母から逃げていたのかもしれない。
逃げていたのは桜庭も。
本当に映画プロデューサー。が、手掛けた作品はコケてばかり。
大借金を抱え、出資者から追われている。
自分の才能の無さを嘆く。
しかし桜庭の台詞で、「映画を作ってる時はもう二度と映画なんて作りたくないと思うけど、映画から離れるとまた映画が作りたくなる」。
何だかそれが、タナダユキ監督が込めたあらゆる映画人の本音や代弁に聞こえた。
大コケばかりの人生。
一日だけでいい。
この現実から逃げて、旅の中で模索したものは…。
タナダユキ監督の過去作で言うと、『百万円と苦虫女』『四十九日のレシピ』に近い作風。ちょっと風変わりなユーモアの中に、しんみりさ。
口を開けば辛辣なやり取りばかりだが、徐々に育まれる奇妙な交流、好意があるのか否か、二人の距離間の描き方も絶妙。
それにしても、あの名曲がこんなにも本作にぴったり!
旅は終わって、終着駅。
まさに珍道中であったが、何か得るものもあった筈。
桜庭のラストは賛否分かれるかもしれないが、鉢子の敢えて描かなかったラストは個人的に好きだ。
ロマンスカーに乗って、
旅と、出会いと、自分の大切なものを見つけて。
2020年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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映画「ロマンス」(タナダユキ監督)から。
ストリー的には、突っ込みどころ満載だけれど、
身近な「箱根紹介ムービー」と思えば、悪くない。(笑)
ただ「箱根の城」と言えば「小田原城」には驚いた。
首都圏の人にとっては、そんな感覚なのかな・・と。
「ロマンス」と言えば「ロマンスカー」という感覚は、
不思議なことに、違和感なく受け入れられた。
では、この作品、何を伝えたかったのだろうか?と、
メモを見直したが、なかなか浮かんでこなかった。
主人公の一人「怪しい映画プロデューサーの桜庭」が、
映画製作資金提供で迷っている人に向かって、
「人生に於いて後悔しないなんて事はありません。
どんな後悔なら納得いくかです」と説得しているシーン、
物語を支えている考え方はこれかな?と思ったが、
選んだのは、大事な選択をコイントスで決めるシーン。
それも、100円玉の「表裏」を間違えていたと、
ラストに気付くのだが、これが一番面白い。
真剣に考えたって、人生なんてこんなもの・・と、
笑い飛ばされた気になったもの。
万引きおやじを追いかけて、一緒に珍道中。
意味分からん。
会話も何の意味があるのか不明。
珍道中も不明。
結局最後まで何がしたいのかわからんかった。